初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

ブランデンブルク協奏曲第1番

2006年08月11日 | バッハ
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はバッハ:ブランデンブルク協奏曲第1番です。


これまでに紹介した協奏曲では、ソロ楽器1台をオーケストラが伴奏するというものですが、バッハの時代(バロック)に協奏曲が演奏された比較的初期のころの協奏曲はそうではなかったようです。ソロ楽器も複数あったりして独特の形式で作曲されているようです。
なんてったって“ブランデンブルク”協奏曲ですもんね。

タイトルについている“ブランデンブルク”はバッハがこの曲をブランデンブルク公クリスチャン・ルードヴィヒに献呈した事に由来しているようです。そしてブランデンブルク協奏曲は全部で6曲を作曲しています。楽器編成としては複数のソロ楽器という事なんですが、ソロと言うよりは、メロディ=ソロパートという捉え方をした方がいいのかもしれないですね。(ホントかな??)バッハの楽譜指定によると、ソロ楽器は(ホルン、オーボエ、ファゴット、ヴァイオリン)だそうです。協奏曲が現在のようにソロ楽器1台になるのは古典派(ベートーヴェン、モーツァルト)の時代に入ってからのようです。


 第1楽章:弦楽器とオーボエを中心とした序奏が、上品に始まります。1楽章では2台の
 ホルンが主にソロ楽器としての役目を果たします。ヴァイオリンを中心とした軽やかな
 演奏に対して2台のホルンがなめらかに掛け合いを続けます。明るい雰囲気に上品な感じ
 がとても印象的です。中盤には、ホルン2台が高音で交互に和音を鳴らしていきますが、
 さらっと軽く聴かせてくれるのが、とても心地よい曲ですね。

 第2楽章:オーボエの乾いたような、悲しいメロディから始まります。その後をヴァイオリン
 がつなぎますが、やはり、ひっそりと悲しいメロディです。その後もヴァイオリンと
 オーボエが悲しく切なく静かにフレーズをつないでいきます。黙って聴いていると
 じ~んときちゃいますね。

 第3楽章:ホルンの朗らかなリズムに乗って、再び明るく曲が始まります。ここではホルン
 とヴァイオリンが掛け合いをしています。ヴァイオリンのなめらかな感じとホルンのやわ
 らかい音色が対照的でとてもいいコンビネーションだと思います。

 第4楽章:弦楽器のゆったりとしたフレーズではじまります。オーボエやホルンが彩りを
 加えた序奏(イントロ)が終わると、2台のオーボエがファゴットのリズムに乗せて、
 粛々とメロディを進めていきます。とてもしっとりとした感じですね。
 フレーズは再び4楽章冒頭のものに変わります。落ち着いた雰囲気で演奏されますが、
 それが一段落すると、さらに一層落ち着いた雰囲気になり弦楽器がひっそりとささやく
 ような演奏に変わります。そして、弦楽器の演奏をはさんで次はホルンとオーボエの
 アンサンブルです。軽快なホルンの動きは聴きどころですね。

バロック時代(バッハ、ヘンデル、ヴィヴァルディ等)の曲は何故か上品な貴族の曲という印象を受けてしまいます。厳粛な中に美しいメロディが表れると、とても新鮮な感じがします。バッハのブランデンブルク協奏曲もそんな上品な魅力たっぷりで、いろんな楽器のソロも楽しめますから、一石二鳥のお得な感じですね。

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J.S.バッハ:ブランデルブルク協奏曲(全曲)
ゲーベル(ラインハルト), ムジカ・アンティクワ・ケルン, バッハ
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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:☆★★★★
哀:☆☆☆★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
上品な気分をお楽しみください。

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次回は15日夕方頃に更新予定です。毎日楽しみにして頂いてる方には、
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