1500億円もの「不適切会計」が露呈した大手電機メーカー・三田電機産業の記者会見。
狼狽する社長を裏で操るひとりの男がいた――金融コンサルタント・古賀遼(椎名桔平)。
捜査二課の管理官・小堀弓子(黒木メイサ)は、
この「不適切会計」を「粉飾」と疑い、上場廃止にならないことに違和感を覚える。
そんな中、三田電機の経営監査部長が自殺。直後、古賀は同社相談役・東田章三(宅麻伸)と密会する。
小堀はこの自殺に事件性があると疑い始めていた。
一方、内縁の妻・村田佐知子(原田知世)に優しい笑みを浮かべる古賀。この男は一体何者なのか?
昭和52年――金と男にだらしない母親の下、貧しい炭鉱町で育った古賀。妹を東京に連れ出したい一心で、
上司・中野哲臣(奥田瑛二)にノウハウをたたき込まれ、国民証券でのし上がっていくが――。数年後、
ある出来事を機に始まった古賀の復讐は、日本経済の深い地層に「不発弾」として仕掛けられていく。
お薦め度★★★★