音訳ボランティア サークル声

音訳ボランティアについて活動内容の紹介や課題などについて紹介してまいります。

見えないとは

2016-10-20 08:00:00 | 旧ブログ記事

20161020

まずは、視覚障がい者といってもいろいろな方がいるという事です。

全盲 ;全く見えない、視力のない人。

弱視 ;少しは見えるけど見えにくい人、その見え方や程度はもちろん様々です。ひとまとめにしてしまいがちですが、その症状は次にあげるように違うのです。

ぼやけた状態 ;ピントの合っていない画像のように全体がぼやけてしまっている方。

混濁状態 ;透明度の低いビニール越しにものを見ているような症状の方。

暗幕不良状態 ;暗幕が開いているような部屋で、スライドや大写しのパソコン画面を見るような状態の方。

中心暗点 ;視野の中心部分が見えない状態の人。

視野狭窄 ;50円玉の穴から向こうを覗いたような状態の方。

振とう状態 ;小刻みに揺らした本を見ているような状態の方。

弱視の状態はこちらのHPで確認できます。

更に、見えなくなった時期によっても、最初から見えない人や事故や病気等で後天的に視力が無くなった人とその状況により様々です。

点字も読める人もいますが、そのスピードは様々。点字を全く読めない視覚障がいの人もいます。点字は幼いころから習うと習得が早いといいます。特に、ある程度の年齢になってから点字を覚えようとしても指先の感覚など大きな障壁があると聞きます。

一方で、漢字情報や形や色をイメージする力は、以前見える状態にあった方の方が豊富なのは、ヘレンケラーの話でも分かるように、容易に想像できます。

視覚障がい者は、白杖という白い杖をもって足元を確認しながら外出されますが、歩行技術は高齢になるほど習得が遅いという事です。

またパソコンなどを活用しての情報収集は、障がいのあるなしは関係なく、高齢になると難しいのも判ります。

情報入手移動に関する技術差はどうしても年齢で差が出てしまうようです。

 

いろいろな意味で、我々ボランティアに関わる者も、もう少し視覚障がいを持つ方々の障がいの状況や彼らを取り巻く社会や情報機器の状況にも関心を払う必要があると思われます。