
エイリアンの地球侵略を描いた典型的なB級スプラッターSFです。お話はマックイーンの絶対の危機、盗まれた街ボディスナッチャーズなんかとほとんど同じであります。
ストーリーは、森に落ちた隕石に付着していたエイリアンが、夫婦喧嘩して家を飛び出しただんなさんに取り付き、そのだんなさんが増殖させた巨大ナメクジが、村人を襲い次々とゾンビ化させていくというお話です。途中まではそのだんなさんの人間の心を何とか取り戻そうと新妻が努力奮闘しますが、いったん切れてしまうと銃は撃つは、杭で頭を突き刺すはと、大活躍を見せてくれます。無数のナメクジが出てくるシーンヤや脳みそがぶっ飛んだり体が真っ二つに裂けるシーンなど、CG の進歩には感心します。手が伸びてイカの触手のようになるところなんかは遊星からの物体Xを彷彿とさせます。
キャストは、こわもて俳優のマイケル・ルーカーがエイリアンに体を乗っ取られた男を楽しそうに演じています。新妻役のエリザベス・バンクスは金髪の正統派美人で、同じ名前のエリザベス・シューに似ています。脳天気な町長役の俳優も面白かったです。だんなさんのブリーフ姿や新妻の頭にカーラーを巻いた姿も出てきて、そこのあたりの安っぽさがB級テイストたる所以です。
ラスト近く、ほとんどの村人がエイリアンに体を乗っ取られ、どうやって終わるのか楽しみにしていたら、親玉エイリアンの宿っているだんなさんがガスボンベでやられたら、他の全員もあっけなく活動を停止してしまいました。私の考えたラストは、ナメクジなんでてっきり塩水攻撃だと思ってたんですがねえ。
この映画、スプラッター系ですが、どことなくほんわかムードでコメディっぽいところもある映画でした。ほかになーーーーんにもすることのない日に観るにはお勧めです。
そうそう、隕石に付着したエイリアンといえば、「アンドロメダ」という傑作がありました。こちらは帰還宇宙船に付着した細菌でしたが、全編を通じての息詰まる緊張感。この映画とは対極に位置する映画でした。
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