チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

辺野古・海上ヤード造成のための石材は全く洗浄されておらず、環境保全図書記載事項に違反する! このままでは大浦湾に汚濁が拡散!--- 1月17日、大浦湾と本部塩川港に行き、状況を確認

2024年01月18日 | 沖縄日記・辺野古

 昨日(1月17日・水)は、朝から辺野古へ行き、シュワブゲート前の座込み現場に顔を出した後、大浦湾で始まっている石材投入現場を確認するために瀬嵩の灯台跡に行った。午後は石材・埋立土砂の搬送が続いている本部塩川港をまわった。

 報道陣であふれる瀬嵩の灯台跡の丘から大浦湾を見下ろしたが、今日は時化のためか、海上ヤード造成のための石材投入は行われていない。海上行動チームの抗議行動もなく、大浦湾は静まりかえっていた。

 それでも10隻ほどの作業船が停泊している。防衛局の設計変更申請では、最盛時で同時に100隻を超える作業船がこの工事区域にあふれるとされている。とても現実的に不可能な作業工程であり、工事期間9年3ケ月、運用開始まで12年という防衛局の計画はさらに大幅に遅延することが必至だ。

  (左下が海上ヤード造成のために石材を投下する作業船)

 

 午後、本部塩川港に向かった。1月9日から、大浦湾での海上ヤード造成のための石材の搬出が行われている。今日も、ベルトコンベヤーを使って埋立土砂が搬出されているだけではなく、北側のバースで石材が搬出されていた。

 港入口で数人が牛歩行動をしていたが、北側のバース手前でも抗議行動が行われていた。ただ、ゆっくりとダンプトラックの前を横断するだけのささやかな行動だが、その効果は大きい。入口の国道付近では石材を積んだ10台ほどのダンプトラックが港に入れずに列をなしていた。

 

   (大浦湾で海に投下する石材の海上搬送)

   (石材搬出への抗議行動)

  (国道の港入口付近では10台ほどのダンプトラックが列をなしていた)

(石材を積んだダンプトラック。石材は全く濡れておらず、洗浄されていないことは明らか)

 

 2017年当時、防衛局は、「海に投下する石材は採石場でダンプトラックに積んだ状態で150秒間洗浄する。また、シュワブの作業現場でも水槽で清掃する」と約束していた。

 伊波洋一議員が2017年6月15日、参議院外交防衛委員会で追及した際、防衛省幹部は次のように答弁している。

「○政府参考人(防衛省局長) 御指摘の石材の洗浄でございますが、採石場におきまして、採石洗浄設備を用いましてダンプトラックに積んだ石材を所定の時間、150秒でございますが、洗浄を行ってございます。これは環境影響評価書に沿った対策として実施しているものでございます。  また、石材の2次洗浄におきましては、キャンプ・シュワブ内に搬入した後、石材洗浄ヤードに設置した水槽を用いて洗浄を行ってございまして、これは環境影響評価に沿った1次洗浄に加えて実施しているものでございます。」(議事録より)

 今回の海上ヤード造成のための石材は事前に洗浄されていないことは明らかであり、環境保全図書の記載事項、埋立承認の際の留意事項に違反している。

 私たちの要請により沖縄県も1月12日、防衛局に対して「石材は洗浄しているか?」、「洗浄の方法は?」と質問したが、今日の時点で防衛局からの回答はないという。県は速やかに石材投入の中止を指示しなければならない。

 

 (石材は洗浄されていないため、積替えの毎に白塵が舞い上がる)

 

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