チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

キャンプ・シュワブの工事車両の多くは不正改造車。その運転も道交法違反 --- 違法車両を黙認し続ける沖縄県警

2017年08月31日 | 沖縄日記・辺野古

 8月31日(木)、今日は所要のため船には乗れない。少し遅れてキャンプ・シュワブのゲート前に行った。ちょうど1回目の強制排除が終り、工事車両が中に入るところだった。

  中に入っていくダンプトラックを観察する。今日もダンプトラックの多くが道路運送車両法に違反した不正改造車だ。今、政府は「不正改造は犯罪です!」というキャンペーンを続け、不正改造車を排除する運動に力を入れているのだが、辺野古では、政府自らが違法車両を使い続けているのだ。

  

 今日、そして26日に見かけた違法車両のいくつかを示す。

 上下の車は、排気管が横を向いており、開口方向違反(道路運送車両の保安基準第31条)。

 

 上下の車は、速度抑制装置が付いていない(道路運送車両の保安基準第8条)。また、最大積載量の表示もない (道路運送車両の保安基準第18条の1)。

 

  下の車は、後面に番号表示がない(ダンプ規制法違反)。また、この問題が浮上してから大慌てで手書きで番号表示を書いた車も多い。しかし、番号表示の方法については、文字の高さ、幅等も定められており、手書きの番号表示のほとんどは基準に合致していない。

 

  上下の車は、助手席の窓ガラスに着色フィルムが貼付けられている(道路運送車両の保安基準第29条)。 

 

 番号表示がないダンプ規制法違反は「3万円以下の罰金」。また道路運送車両法に違反した不正改造は、「6ヶ月以下の懲役、又は30万円以下の罰金」等の罰則がある。さらに、不正改造車を運転した場合は、道路交通法違反で、「3ヶ月以下の懲役、又は5万円以下の罰金」の罰則がある。しかし、我々は再三、現場で指摘しているにもかかわらず、沖縄県警はこうした違法車両を全く問題にすることなく、ゲートの中に誘導している。

  昨年、高江のヘリパッド工事でもこうした違法ダンプが使われ、我々は所管の沖縄総合事務局に抗議した。防衛大臣も記者会見で、「事業車に改善するよう指示した」と表明せざるを得なかった(2016.10.18)という経過がある。防衛局も沖縄県警も当然、この問題を認識しているはずである。それにもかかわらず違法行為が続き、警察も何の取締もしない。 

 一昨日、国頭村の砕石場で、ダンプトラックに抗議していたIさんが、道交法違反で逮捕され、今日やっと釈放された。道交法76条4項2の「交通の妨害となるような方法で道路に立ち止まった」という違法行為だというのだろう。しかし、先日も説明したが、この違反は自転車の無灯火運転と同じ罰則にすぎない。それを逮捕し、手錠をかけて拘束しているのだ。

 それなら沖縄県警は、違法ダンプの運転手を逮捕し、違法ダンプを使った受注業者の社長、そして発注者としての沖縄防衛局長も逮捕しなければならない。

 

 

 

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高江の返還された国有林を防... | トップ | 伊江島サマーキャンプ・学習... »
最新の画像もっと見る

沖縄日記・辺野古」カテゴリの最新記事