チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

コンクリートブロックの投下は県漁業調整規則違反---翁長知事はただちに中止命令、撤去命令を! 

2015年02月10日 | 沖縄日記・辺野古

<翁長知事は、防衛局に対して、コンクリートブロックの投下の中止命令とすでに投下したCBの撤去だけではなく、「本申請外の行為」をしたとして、埋立工事区域についての岩礁破砕許可を取り消すこともできる。>

 2月10日(火)の地元2紙は、防衛局が大浦湾に投下したコンクリートブロック(CB)がサンゴ礁を破壊している写真を大きく掲載した。ヘリ基地反対協のダイビングチームレインボーの潜水調査で判明した事実だ。我々が再三に渡って強調してきた県漁業調整規則にもとづく岩礁破砕許可申請の手続きもなしに強行されたCBの投下の違法性がますます明らかになったといえよう。県知事はただちに防衛局に対してCBの投下中止と、すでに投下されたCBの撤去(現状回復措置)を命じなければならない。

 宮城康博さんが呼びかけた「アンカー設置作業をただちに中止させ、岩礁破砕の許可申請をするよう勧告を」という緊急要請は、わずか2日間で2662名にも達した。宮城さんたちは、今日、その要請書を県に提出するというので私も同行させてもらった。

        (海岸防災課長に緊急要請書を提出)

  今日は、この要請書提出や公文書の開示があったので辺野古行は休ませてもらったのだが、防衛局は今日、大浦湾に大型のフロートを引き出したようだ。すでに工事の施工区域の辺りにオイルフェンスを張り出していたが、さらにその内側に大型フロートを設置し、2重の進入防止柵とした。 従来のフロートは、カヌー隊が練習を重ね、容易に越えるようになったので、より大きなフロートを設置したのだろう。

        (大浦湾に引き出された大型フロート(琉球新報 2015.2.10 web版))

(オイルフェンスの内側にコンクリートブロックを投下した場所を示す標識が見える)

 オイルフェンスの30mほど内側に最大45トンというCBが投下され、海面にその位置を示す標識が置かれていた。この場所に大型フロートを設置したものと思われる。しかし、岩礁破砕許可申請や協議の手続はされておらず、この位置に巨大なCBを投下することは、漁業調整規則第39条に違反する違法行為だ。先日のブログでも書いたが、県の「岩礁破砕等の許可に関する取扱方針は、「知事は、許可を得ずに実施中の行為について、当該行為者に対し、行為の停止及び現状回復を命ずることができるものとし、既に実施された無許可行為に対しても、現状回復を命ずることができるものとする。」とされている。
 翁長知事はただちに防衛局に対して、これ以上のオイルフェンスの張り出しとCBの投入を中止し、すでに設置したオイルフェンスとCBを撤去した上で、県に対して岩礁破砕行為の手続きを行うよう命じることができるのだ。

 さらに埋立工事区域(172ha)については岩礁破砕許可が出ているが(2014.8.28)、その許可書には次のような条件がついている。

「9 本申請外の行為をし、又は付した条件に違反した場合は、許可を取り消すことがある。

 すなわち、今回のようなCBの投下は、「本申請外の行為」であるから、埋立工事区域についての岩礁破砕許可を取り消すこともできるのだ。

 翁長知事は埋立を中止させるために、あらゆる手法を講じなければならないが、この問題に対して毅然とした姿勢を示すこともその一つだろう。

 

 

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