チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

高江に米軍ヘリが墜落炎上した!---海兵隊司令部前での緊急抗議集会 // 放射性物質飛散の可能性

2017年10月12日 | 沖縄日記・辺野古

 昨夕、高江に米軍ヘリが墜落炎上するというとんでもない事故が発生した。集落からわずか300mという至近距離のところだ。復帰後、米軍機の墜落はこれで47件にもなるという。高江周辺に6ヶ所ものヘリパッドを集中させたのだから、これは当然、予想された事故で、政府の責任であることは明白だ。

  昨年の今頃、毎日のように高江に通い続け、ヘリパッド建設工事への抗議・阻止行動を続けた。政府の言い分は「負担軽減」だった。しかし、今回のような米軍ヘリ墜落事故そのものが、負担がさらに集中したという現実を示している。

 今日(12日)は、午後、目取真さんの国賠訴訟の口頭弁論を傍聴した後、夕刻から開かれた石平の海兵隊司令部の前の緊急抗議集会に参加した。

 急な開催だったが、集会には300名近い人たちが集まった。山城博治さんも元気な姿を見せ、デモの先頭に立った。それでも、集会の間、皆のアピールを聞きながら、私はじれったい思いを抱き続けていた。今日の集会は、最初のデモの後は、ゲート横の歩道部分で行われ、その間、米軍車両が自由に出入りを続けていた。これでは、ヘリ墜落への県民の怒りを示せない。何故、以前のオスプレイ配備反対行動の頃のように、ゲート前を大勢の人たちで埋め尽くし、米軍車両が出入りできなくなるような闘いを取り組まないのかと思ったのだ。次回は県民の怒りがそのまま表現されるような闘いが行われることを期待したい。  

 

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 以前からお世話になっている矢ヶ崎先生が、今回の事故による内部被曝の危険性ついて次のようなコメントを出されているので転載させていただく。

<参考>高江米軍ヘリ炎上 放射性物質飛散の可能性(10月12日 琉球新報 WEB版)

矢ヶ﨑克馬・琉大名誉教授(物性物理学)の話

 沖国大に墜落した米軍ヘリCH53には回転翼の安全装置に放射性物質ストロンチウム90が使用されていた。その際には六つの装置のうち一つを回収できず、米軍は気化したとし、環境に影響ないと主張した。この時に消失した量は約500マイクロキュリー、1850万ベクレルとされた。大変な量だ。

 ストロンチウム90は高速ベータ線(電子)を出す。回転翼の中は真空になっていて、ベータ線を常時測定している。損傷が起き空気が入ると測定数値が激減し、警報が鳴る仕組みだ。

 ベータ線は透過力が弱いので通常は近接しない限り危険性はないが、燃え上がると酸化しながら微粒子になって大気中に飛散する。空気中を漂う微粒子が体内に入ると内部被ばくの危険がある。

 今回も黒煙と一緒に周囲にばらまかれてしまったのではないか。爆発的に燃えていた様子からすると、複数の装置が燃えて沖国大の時より多く飛散したかもしれない。

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