チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

知事が工事中止を求めた翌日、大型作業船5隻が大浦湾に!

2015年01月27日 | 沖縄日記・辺野古

  1月27日(火)、今日は義母(95歳)の病院送迎などもあって辺野古行はお休みをもらっていた。ところが朝の7時半頃、突然、辺野古から電話が入った。「大型台船が来ている!」

 昨日、翁長知事が検証委員会の検証中は作業を中止するよう防衛局に求めたばかりだ。その翌日になんということだ。今日は抗議船は2隻しか出ていないという。義母には申し訳ないがすぐに駆けつけないわけにはいかない。急いで辺野古に向かった。

 安次富共同代表を乗せ、汀間漁港を「ラブ子」で出航。大浦湾の対岸には、クレーンがついた大型作業船が見える。 どうやら海底ボーリング調査の台船ではなさそうだ。

 大浦湾をオイルフェンスに沿って航路の入口に向かう。「勝丸」「平和丸」と15艇のカヌーが海保のゴムボートとにらみ合いを続けている現場に合流。海保のゴムボートは20隻ほど。「作業現場は危険なので近づかないでください。」「臨時制限区域には入らないでください。」と繰り返す。航路の入口を封鎖するとはどういうことか。外洋から汀間漁港に戻ってきた船は、航路を外れて右側に回り、フロートと白波の立つ岩礁の間を通らなければならない。特に夜の航行は危険極まりない。

 海保のゴムボートGB05が「ラブ子」に付きまとって進路を妨害する。

 午前11時半、カヌー隊が海保の阻止線を抜け、レジャービーチの大型作業船に向かって進み始めた。しかし、海保のゴムボートは何故か規制に入らず、並走を続けるだけだ。カヌー隊はそのまま浮桟橋の近くまで進んでいった。15分ほどそんな状態が続いたが、やがて一斉にカヌー隊の拘束が始まった。

 「ラブ子」は、拘束されようとしているカヌーを助けるため、カヌーと海保のゴムボートとの間に割り込んだりしていたが、突然、海保のゴムボートに横付けされてしまった。まわりにはカヌーや船が多く、急スピードで逃げるのも危険なので止むなく船を停めエンジンを切る。そのまま、船を捕まえられたまま航路の外まで引っ張っていかれる。しかし、今日は、「海猿」たちはこちらの船に乗り込んでは来ない。カヌー隊の拘束の際も、以前のように「海猿」が海に飛び込み、カヌーを引っくり返してカヌー隊メンバーを無理やりゴムボートに引き上げるような手荒な手段は今日はないようだ。ここ数日の海保の暴力行為への批判の高まりに、さすがに自重せざるを得なくなったのだろう。

 シュワブ基地第2ゲート付近から見えるクレーンのついた大型作業船。

 帰宅後、NHKニュースを見た。やはり海底ボーリング調査のための作業船ではなく、フロートやオイルフェンスの大型アンカー(数10トンの大きなコンクリートブロック)を設置するためのクレーン船のようだ。

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今日のNHKニュース

アメリカ軍普天間基地の移設計画が進められている名護市辺野古沿岸部に、27日朝、立ち入り禁止区域を示すフロートの固定作業にあたる大型の作業船5隻が到着し、今後、海上での作業はいっそう大規模なものとなります。
これに対し、現地では激しい抗議の声があがっています。
名護市辺野古沿岸部には、日の出前の27日朝7時ごろ、クレーンを備えた大型の作業船2隻や、コンクリートブロックなどの資材を積んだ船あわせて5隻が次々に到着しました。
これらの作業船は、海底のボーリング調査の再開に向け、立ち入り禁止区域を示すフロートを設置するとともに、台風などで流されないよう海底に固定する作業にあたります。
工事関係者によりますと、フロートの固定には重さ数十トンのコンクリート製の重りが使われ、フロートにつないで一定の間隔で海底に沈めるということで、海上での作業は、いっそう大規模なものになります。
これに対し、移設計画に反対する市民グループは、カヌーやボートを出して抗議活動を行い、海上保安庁のゴムボートが立ち入り禁止区域に入らないよう警戒にあたっています。
移設計画をめぐっては、沖縄県が埋め立て承認に関する検証を行う第3者委員会をきのう設置し、検証が終わるまで作業を中断するよう求めていますが、菅官房長官は関係法令に基づく判断はすでに示されているとして、県側の要請にかかわらず、作業を着実に進める考えを示していました。

一方、埋め立て予定地に隣接するアメリカ軍キャンプシュワブのゲート前では、市民グループのメンバーなど200人近くが集まって抗議集会を開き、名護市の稲嶺市長も参加しました。
集会につづいて、参加者は作業の様子が見渡せる場所に移動し、海上に向かって「ボーリング調査は許さない」などと声を上げ、作業の中止を訴えました。
名護市の稲嶺市長は「国は、沖縄県民の意思をまったく無視して物事を進めているように思う。県にも情報提供しながら国の作業の進め方に問題があることを明らかにしていきたい」と話していました。

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