チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<7月17日の辺野古>ゲート前座り込みも海上行動もお休みだが、船を出して状況を監視 // これから始まろうとしている辺野古側海岸部での道路造成工事の問題点

2017年07月17日 | 沖縄日記・辺野古

  7月17日(月)は「海の日」、防衛局の工事もないということでゲート前の座り込みも海上行動もお休みとなった。ただ、昨日から辺野古側でフロートの引出しが始まったようなので、午後、Nさんたちと「ブルーの船」を出して様子を見に行った。

 K1護岸予定地の西側の辺りに、一面にフロートやオイルフェンスが張られていた。そして、キャンプ・シュワブの陸域部から海岸に下りる道路先端のどくろマーク横から東に向けた海岸部に帳張(工事施工箇所を示す板)が設置されている。明日以降、仮設道路工事が始まるようだ。

 

 

  海岸部に設置された帳張。根固用袋材を敷き、上に砕石を置いて工事用仮設道路を造成するのであろう。

 新しいオイルフェンスが海岸に引き出され、作業員がジョイント部の取付作業をしていた。これから海に引き出していくようだ。

 6月末から始まった工事用仮設道路に下りるための取付道路工事は、先端部にガードレールが設置され、完全に休止状態となっている。K9護岸の工事もそうだが、手をつけた工事はいずれもほんの少しで休止せざるを得なくなっている。

 ガードレールには鋭利な有刺鉄線が巻き付けられていた。進入防止のためなら、キャンプ・シュワブの外周部全域に設置しなければならないのだが、ここだけ有刺鉄線を巻き付けたのは、一体、何のためだろうか?

 辺野古崎先端近くのテトラポッド製作現場。近くには、捨石が山と積まれている。 

 辺野古崎先端近くの捨石と砕石の山

 大浦湾に出てK9護岸の様子を観察する。今日は作業はないが、テトラポッドは先端部近くまで設置されていた。しかし、このテトラポッドはいずれ全て撤去し、下の石材を入れた袋材も取り去って被覆ブロックを置いてから再度、設置しなおすこととなる。大変な手戻り作業だ。「台風対策」というが、被覆ブロックを製造してから捨石投下をすれば、すぐに捨石を被覆ブロックで押さえて台風の場合も問題はない。工事用仮設道路も造成せず、被覆ブロック製造もせずに、ともかく捨石投下を急いだため、こんな手戻り作業となっているのだ。何度も繰り返すが、大浦湾に石材の投下が始まったことを見せつけ、県民の諦めを誘うことが政府の狙いなのだ。

 辺野古側の海岸には、ウミガメが産卵したところだろうか、ネットで囲んだ箇所がいくつかある。

 第8回環境監視等委員会(本年7月7日)の資料では、「ウミガメ類の産卵が確認された場合は、繁殖地周辺の工事制限範囲内の立入は禁止すること等の環境保全措置を講じます」としているが、「環境保全措置」が聞いて呆れる。それなら今後の工事用仮設道路造成、そしてそもそも埋立工事そのものを中止すべきであろう。

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<検証>この道路造成工事は埋立承認願書の内容の変更ではないか?

 今回、防衛局が帳張を作って工事を始めようとしている所は、下図のK1護岸の西側である。キャンプ・シュワブの陸域部からの道路のどくろマーク横から東側の海岸に根固用袋材を敷き、工事用仮設道路を造成しようとしているようだ。下図の工事用仮設道路Bの一部となる所だ。

 防衛局が今まで県に提出していた埋立承認願書等では、K1護岸へは東側の工事用仮設道路③が接続しており、西側の工事用仮設道路Bとは繋がっていない。西側の工事用仮設道路Bは、すぐに海岸部を離れて内側に入り、K1護岸の東側で工事用仮設道路③に繋がっている。もし、これから始まる海岸部での道路造成工事が、そのまま工事用仮設道路③に繋がり、K1護岸造成に使われるのであれば、埋立承認願書の内容の変更である。 

 

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