チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

<10月19日(木)の辺野古>遅れる防衛局の台風対策 // 高江ヘリパッド工事での車両不当規制の国賠訴訟、機動隊員らの証人尋問

2017年10月19日 | 沖縄日記・辺野古

 10月19日(木)、強い台風が沖縄に向かっている。朝から辺野古に行き、大浦湾や辺野古の台風対策の状況を見て回った。

 大浦湾では、汚濁防止膜がそのまま残されていた。この汚濁防止膜は浮沈式のもので、最大風速が15mを超える場合は海底に沈める設計になっているのだが、今回はまだ台風対策が行われておらず、海面に放置されたままだ。明日以降、沈下させるのだろうか?

 航路入口に張られていたフロートなどは、米軍のレジャービーチにあげられていた。しかし、このままでは高波が来た場合、波にさらわれてしまうだろう。

 辺野古漁港に行き、辺野古側の工事の状況を確認した。3箇所とも、海面に張り巡らされていたフロート類は全て片付けられていた。

 海上行動はないのだが、25日の海上パレードに向けてカヌーの練習が続いていた。

  オスプレイが辺野古の集落上空を飛び回り、騒々しい。工事現場のクレーンのすぐ近くにも接近し、危険極まりない。

 

  高江で墜落炎上したCH53ヘリも飛び回っていた。昨日、安全確認もせずに飛行を再開し、大きな問題となったが、今日はもう好き勝手に飛んでいるようだ。

  宜野座村松田区では、各所に辺野古新基地建設反対の看板が立ち並んでいる。地域あげて反対運動に立ち上がっているのだ。

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 午後、大慌てで那覇に戻り、那覇地裁での三宅弁護士が提訴された国賠訴訟の口頭弁論を傍聴した。

 昨年、高江のヘリパッド工事では、県外からの機動隊を含め、1000名近い警察官らにより不当な規制が行われた。三宅弁護士は、山城博治さんの救援対策について相談するためにN1ゲートに向かったのだが、機動隊が理由も告げずに車両を停止させ、そのまま2時間に渡って拘束を続けた。

 三宅弁護士は、違法不当な拘束だとして国賠訴訟を提訴。今日は、三宅弁護士本人に対する尋問、そして三宅弁護士の車を停止させ拘束を続けた警視庁から派遣された機動隊員・吉村氏、また当時の現場の統括責任者だった県警の大城実施統括官に対する証人尋問が行われた。

 機動隊員らへの尋問により多くの事実が明らかになった。機動隊員らは、理由も告げずに車両を停止させ、「これより先は車では行かせない。車を置いて歩いて行くか、Uターンしろ」と命じた。三宅弁護士は機動隊員に、「車を停止させた法的根拠は何か?」、「これより先に車では行かせないという法的根拠は何か?」と聞いたのだが、機動隊員はいっさいその説明をせず、通行規制を続けたという。

 この点について、吉村氏は、事前に上司から「一般車両、抗議参加者の車も全て停止させる」と指示されたが、「その法的根拠の説明は受けていない」、「警備の方針として、法的根拠について説明を求められた場合、答えないということを確認していた」と証言した。理由もなく通行を阻止されて、「何故ですか?」と聞くような者は、違法行為をする抗議参加者だというのだ。

 さらに、「鉄の車止めは、事故防止のために機動隊員の足元に置いたものだ」「強制的に停車を求めたことはない」「車が無理矢理進めば、そのまま通行できた」など、当時の状況を無視したデタラメな証言が続いた。前に車止め、車両の横にカラーコーンを並べて進行を阻止しているのだから、無理矢理車を出そうとすると、器物破損等に引っかけることは明らかだから、こんな証言は許されない。

 機動隊員らはこうして抗議行動に参加する者の車を止め、工事車両の進行を守り続けた。彼らは、「抗議参加者は、連日、工事車両の通行妨害、悪質な犯罪行為、基地への不法侵入、警察官への暴行を繰り返した」と強調する。しかし、当時の工事車両のほとんどは、ダンプ規制法、道路運送車両法等に違反したダンプだった。機動隊員は、防衛局、工事業者の違法行為は全て黙認し、反対する県民の規制だけを続けたのだ。

 

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