チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

遺骨混りの土砂採掘で問題となった熊野鉱山開発問題について、糸満市農業委員会に申入れ。農地法を無視し、開発行為が始まっていることを農業委員会が確認、是正させる! 速やかに営農活動を!

2023年11月29日 | 沖縄・南部土砂問題//遺骨問題 

 遺骨混りの土砂採掘で問題となった糸満市・「魂魄の塔」横の熊野鉱山の開発事業が始まってしまった。しかし私たちは、農地法違反の疑いがあるということで、この間、糸満市農業委員会への申入れを続けている(11月8日の本ブログ参照)。

 11月27日(月)にも、糸満市議の方にも同席してもらって農業委員会事務局長らと話し合った。

 熊野鉱山の開発範囲内には、2筆の農地(地番1485、1481-2)が残っている。これはコーラルファームという法人の所有地で、地目は「畑」である。コーラルファームは農業を行うためとして農地法第3条で取得したので、農地以外の使用はできない。

 この問題は、2年前から市議会本会議等でも何度も指摘されてきた。業者は、「ヨモギを植える」と約束したというが、今も、何の営農活動もされていない。今回、事業が始まったが、農地部分にも重機が入って開発が始まっている疑いがある(11月13日の現地写真(末尾参照)では、2筆の農地にも明らかに重機が入っている)。 

 前回(11月7日)の申入れの際は、事務局長は、「業者は農地には重機を入れていない」と言っていると説明した。しかし、その後、私たちの指摘で、現地に行き、農地に土砂が盛られていることを確認したという。そのため、業者に農地部分に盛土した土砂を撤去させ、営農活動をするよう指導したという。

 下が、糸満市農業委員会から提供された現地写真である。農地部分の盛土を撤去させたが、これでは池になってしまう。こんな状態の土地で営農活動などできるのか? 業者が糸満市に提出した届出書でも、この土地は「沈殿池」とされている。業者は当初から、この土地での営農活動等、念頭にはなかったのではないか。27日、農業委員会は、市に提出した届出書で「沈殿池」とされていることについて、業者に説明を求めると約束した。

 熊野鉱山の敷地面積は狭く、しかも敷地内に農地が食い込んでいる。この農地で営農活動すれば、採石事業に大きな支障となる。そのため業者は、農地部分も鉱山の作業場・搬出道路等に利用したいのだろう。

 

 私たちの指摘を受け、糸満市農業委員会は、「営農活動をするよう今後も、定期的に現地に赴き、指導する」と約束した。

(Aさんから提供された現地写真(11月13日撮影)。1485、1481-2の農地にも重機が入っている)

 

 

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