チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

画期的な辺野古の判決が出た! 辺野古周辺住民が、県の埋立承認撤回を取消した国の裁決の取消しを求めた抗告訴訟。高裁は住民の原告適格を認め、那覇地裁判決を取消し、差戻しの判決! 国は工事の中止を!

2024年05月15日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(5月15日・水)は、辺野古周辺住民が知事の承認撤回処分を取消した国の裁決の取消しを求めた抗告訴訟の控訴審判決だった。

 この間、辺野古をめぐる国と県、そして住民の訴訟をほぼ毎回傍聴しているが、ほとんどが内容に触れない門前払いの判決が続いていた。今日の判決も、「原告適格なし。控訴を却下する」というものになると思っていたので、判決言い渡しの後、裁判長にどのような抗議の声をあげようかと考えていた。

 ところが、予想外の判決が出た。なんと裁判長は、「判決を言い渡します」として、「原判決を取消す」、「本件を那覇地裁に差し戻す」と言ったのだ。思わず、耳を疑った。皆も何が起こったのか分からなかったのだろう、一瞬、静まりかえった後、どよめきと大きな拍手が沸き上がった。

 なんと、原告適格が認められたのだ。4人のうち3人は騒音による被害、残りの1人は高さ制限による被害を認めた。しかも、基準を大幅に解釈してくれている。国が最高裁に上告する可能性もあるが、上告しない場合、那覇地裁で、知事の埋立承認撤回が公有水面埋立法に合致しているかどうかの内容についての審理が始まる。

 弁護士さんの話では、この間、2004年には行政事件訴訟法の改正で、原告適格が広く認められ、昨年5月の最高裁判決もあるという。原告適格を広く認めるというのは時代の流れであり、さすがの国も、今回の高裁判決を不服として最高裁に上告するのは難しのではないかということだった(ただ国は、特に辺野古に関してはどんな無理でも押し通してきたから、予断は許さないが)。

 それにしても嬉しい判決だった。法廷では思わず、涙が出た。判決後集会では金平茂記さんのインタビューを受けたが、そこでも胸がつまってしばらく言葉が出なかった。

 判決後の報告集会では、三線が演奏され、カチャーシーも始まった。裁判所前のこんな光景は、何時以来だろう。

 原告団と弁護団のこれまでのご苦労に心からの敬意を表したい。

 

 代執行で1月初めから大浦湾の工事が始まり、「もう辺野古を止めるのは無理だ」という声も聞こえる。しかし、まだまだ争いは続き、内容についての審理によっては国の裁決が違法とされる可能性も出てきた。国は、裁判が決着するまでは、工事を停止すべきであろう。

 

 

 

 

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