今日は早い目に出た。

銀行の用事も済ませた。いつもの喫茶店で韓国取材のメモの確認書きをした。少しずつしていくと片付いていく。今日はネットの会合があるようだが私は今日冷蔵庫に野菜などの食材を買っていれなければならない。長いこと留守したので主婦をしなければならい。
今、阪神対広島戦である。

阪神戦で思い出した。
金剛学園に行くのに地下鉄花園駅で降りて横断歩道を渡って梅南通りの商店街に入る道の手前の居酒屋さんに看板が出ていた。
「阪神が勝てば今日は生ビール1杯100円」と手書きで大きく書いてあった。その前の道を通る時、その店の経営者なのか年輩のおっちゃんが店から出てきた。
思わず私は声をかけてしまった。
「今日阪神勝てばいいですね」と言うと「そうやで」と大きい声で言葉が返ってきた。また私は「9連敗はショックやったな」と言うと「ほんまや。ショックやった」と大きい声で返ってきた。
なるほど西成区の人たちもこうして阪神フアンが多い。
韓国の知人と先日韓国で会ったがこの西成区の梅南通りの近くに4年半暮らした。道理で阪神が勝っている話しをしたら「勝っているのか」と言って嬉しそうな顔していた。そして後で私は付け加えた。
「それまで9連敗していたからね」と言ったら「そんなに負けていたのか」とびっくりしていたが----。
2005年の6月に韓国に入ったときも「今日阪神勝っているのか」と聞いた。
それで「今夜、奈良の自宅に電話して聞いてみるわ」と言って翌日会って「阪神が勝っている」と「そうか。勝ったか」と言ってとても喜んでいた。

韓国に帰国して5年になったが帰国しても「阪神フアン」である。韓国にも「阪神」フアンがいる。阪神選手たち多くのフアンの答えて1つでも多く勝って下さい。

今日、難波から御堂筋線に乗って大国町にでた。大国町で四ツ橋線に乗り換えた。大国町から花園駅まで1駅、ホームで待っているときからパンを食べている。見るのが嫌で前のほうに言った。
乗った車両が同じになった。
私はまた遠くに離れて前に行った。
けれど前に向いて堂々とパンを食べている。
20歳始めの女性、グレイのスーツを着ている。着こなしはきちんときているのに電車の中で堂々とパンを食べている。
私は最初知らん顔していたがやはり降りるときに注意をしょうと思ってその女の子の近くに行った。その近くの年輩の女性に「電車の中のパンよくないですね」と言った。
私より少し年輩の婦人、この人はいけずだった。
私に言う。「あんたが注意しやはったら」と言った。
この言い草に棘があった。子憎たらしくなった。
私は言い返した。「あっ。じゃ私、注意しますのでそちらさんも注意して下さい」と言ってやった。
花園駅近くになって彼女の前に行き「電車の中のパンを食べるのはよくないですよ」というと最初は何のことかキョトンとしたが私は言った。
あの前のおばさん。いけずよ。「あんたが注意して下さいよと言うあのおばさんがものすごくいけずやで」と言ったらこの女の子は頭の回転をしてくれた。
「すみません。わかりました」と言ってパンを鞄の中に片付けた。
私はのまたゆっくりと静かに「あんな人がいけずなんよ。だからこれからは電車の中でパンは食べないで下さいね」と言ったら「分かりました。ありがとうございます」と言った。
高校卒業して大学は関西にきたのだろう。女性として社会のマナーを育成する時に親元を離れている。下宿生活は自分のしたいほうだいしてきたのだろう。
静かに優しく言った言葉に母親を感じてくれたのだろうか。
「ありがとうございます」と言った。
これからこの女の子は電車の中でパンは食べないだろう。中には注意して素直にこうして聞いてくれる人もいるがたいてい何が悪いのと睨まれてしまう。
こうるさいおばさんだったかもしれないけれど自分が子どもをもったときいつか私が注意したことを理解してくれるだろう。
私は電車を降りてからそのいけずのおばさんの方見るとそのいけずな人は下を向いていた。私が見ているのを分かると顔を横に向けた。そして電車が通り過ぎる時また反対に顔を横向けていた。
自分の言った言葉、大人気ないいけずの言葉と気がついているだろうか。

そんな不愉快な気持ちのまま花園駅で降りて地上にあがり横断歩道を渡ると看板に「阪神勝ったら生ビール1杯100円」の手書きの看板を見た。
あったかい居酒屋の阪神フアン、虎吉の魂を見て気分が爽快になった。

世の中、いろんなことがある。
毎日が人生はドラマである。