進化する排骨麺 ～「雲龍」～

数ヶ月前、「雲龍」の排骨麺の値段が下げられているのを発見した。 　それまで８５０円だったものが７５０円に書き換えられていたのだ。 　「へえ～、排骨麺だけ値下げしたんですね～」と聞くと、女将さんからこんな答えが返ってきた。 　「仕入先を変えたときに１００円下げたのよ。肉が少し小さくなっちゃったんでね。でもその後、もとのサイズに戻したんだけど、いまさら８５０円にはできないからねえ…そのまま７５０円でやっているの」 　なんだか「雲龍」らしくて、いい話だ。 　昨日、やっと機会が訪れたので、その排骨麺を食べてきた。 　もちろん排骨の分量にはまったく問題がない。それどころか、もしかしたらボリュームアップしているのではないかと思うほど、ドンブリいっぱいに広げて載せられていた。 　ちなみに過去の排骨麺を見てみよう。 　 　２００７年。 　２００８年。 　そして２００９年！ 　肉厚で大きなサイズ！ 　骨の部分にも肉が貼り付いていて、これに齧りつき身をこそげ落とすのが楽しみなのだ。 　この部分が本当に美味しい。私のように歯が悪くて簡単に剥ぎ取れない人は、ペンチやカッターを持参したほうがよいかもね。 　肉本体もじゅうぶん美味しい。 　カレー粉混じりのコロモも美味しい。 　そして、このスープ！　 　オジさんが鍋を振っている頃は、もっと透明感があったのだが、オバさんがやるようになってからは、少し変えたようで色が茶色っぽくなった。 　しかし、これがウマイのだ！　レシピを変えて成功したようである。 　麺も肉も完食し最後に残ったスープ、その底に肉から剥がれ落ちたコロモが沈んでいる。 　それをスープごとレンゲですくうと、モロモロとしたコロモが、これまたタヌキ蕎麦のようで二度目の美味しさを味わうことができる。 　 　値段を下げたうえに旨味が倍増した「雲龍」の排骨麺。ますます進化しているようだ。 【本日のオマケ情報】 　居酒屋「一郎」が閉店した。 ←素晴らしき横浜中華街にクリックしてね