中華街ランチ探偵団「酔華」

中華料理店の密集する横浜中華街。最近はなかなかランチに行けないのだが、少しずつ更新していきます。

中華街西門通り「ロックウェルズ」で一杯

2006年03月04日 | 中華街の酒場
 いまでこそ中華料理店だらけの感のある横浜中華街ですが、バー・キャバレー・クラブが密集していた時期があります。1950年の朝鮮戦争から60年代のベトナム戦争の頃まで、横浜にはアメリカ兵がたくさんいました。そんな彼らにとって、憩いの場が、いわゆる外人バーだったのです。
 いま「獅門酒楼」や「六鳳居」のある通りは中山路と名づけられていますが、当時は米兵たちにハッピーアベニューと呼ばれていたそうです。「ロックウェルズ」のある西門通りも、当時は軒並みバー・クラブでした。
 私の手元に昭和37年の住宅地図があります。それを見ると、今の西門通りには当時、「バー・ポニー」「バー・サンフランシスコ」「バー・サンディエゴ」「クラブ・ラスベガス」「クラブ・ロングビーチ」といった片仮名の外人バーが並んでいました。
 ここで気づくことがあります。それは、店名にアメリカの地名を使っている例が多いということです。
 幕末にペリー艦隊が横浜へやってきたとき、綺麗に湾曲した根岸湾を見てアメリカのミシシッピーを思い出し、ここを「ミシシッピー・ベイ」と名づけたという話は、横浜の人の間では良く知られています。また、太平洋戦争後、初めてアメリカ軍が本牧に上陸したときにも、この沿岸がフィリピンのナスグブという所に似ているという理由で、ここの接収地(住宅地区)にナスグブ・ビーチと名づけています。
 異国に駐留する米兵たちは、懐かしい地名や良く知っている地名をつけて、そこに慰安を求めていたのかもしれません。

 横道にそれてしまいました。「ロックウェルズ」の酒と肴に話を戻しましょう。
 ここの看板を見ると、焼酎&カクテルバーとあります。焼酎は30種類ほど取り揃えているようで、なかでも芋焼酎が目に付きました。鹿児島にもロックウェルズの店があるということなので、九州の関係者なのでしょうかね。
 肴はバーによくありがちな乾き物ではなく、なんとかこだわりを出そうとしているようです。メニューには自家製豆腐のあつあつごま油ぶっかけ、クリームチーズの味噌漬け、石焼塩辛、ブルーチーズと〆鯖の大葉巻きなんていうのが並んでいました。




 写真右下は赤鶏たたき溶岩プレート焼き(1050円)です。石の上で鶏肉を味噌焼きしたものと思ってください。ここのお勧めのようです。

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