増田カイロプラクティックセンターの近況レポート

筋骨格・神経・アレルギー(NAET)・感情の統合療法。
増田裕D.Cのブログ

2006年8月31日 ツンドクも読書の内

2006-08-31 11:01:13 | 近況
院長記


○昨日、別の眼科に行って、その日の内に簡易手術を受けた。下瞼の淵が化膿しているので心配になって、静岡随一と言われる眼科に急いで診て貰ったら、脂肪の塊がある、麦芽粒とか何とか言われた。これは薬では治りませんと言われた。やはり見立てが違う。ここの眼科は有名で県外からも人が来る。看護師も訓練されていて、サービスが行き届いている。先生にも何処にも威圧的なところがない。これは見習うべきところである。

○作家の井上ひさしがこのようにどこかで書いていた。ともかく買って手元においてあれば手を伸ばしていつか読むことになる。蓋し真理である。

それをいいことにして、これはいつか読むぞと思ったらほとんど何でも本なら買うことにしている。この間買ってある本は「ラーゲリのフランス人収容場群島・漂流24年」(ジャック・ロッシ、ミシェル・サルド共著)、「光の受胎」(大岡信著)、「検証戦争責任」これは最近読売新聞が力を入れている先の戦争の責任を問う姿勢の一環。いずれも読みかけである。

現在は保守と革新の対立ではなく、保守と超保守との対立が政治の核心である。超保守は先の戦争を「自存自衛の正義戦争」であったと捉え、改憲を日程に載せる。
大新聞の読売には頑張ってほしい。

○以前から読みたいと思っていたフリッチョフ・カプラの本をいちどきに纏め買いして、ボチボチ読み始めている。エコロジストの立場から、社会、経済、医療などに色々すばらしい提言、分析をしている。「新ターニング・ポイント」、「非常の知」、「エコロジカル・マネジメント」、「ディープ・エコロジー考」、「タオ自然学」を購入した。最初の2書はほとんど読んだ。長期的にはカプラの提言の方向で改革されないと、日本の社会、経済、自然、文化は崩壊するしかない。

○以前買った読みかけであった「餓死した英霊たち」(藤原彰著)も続きを読む。これはすごいですよ。日本の戦死者の数は310万人と言われているが、その大半は戦場での「名誉の戦死」ではなく、飢えによる餓死であった。補給を全く無視・軽視した上層部の命令で日本軍の派遣されるところで必ず見られた現象であった。

この戦争責任を回避して、戦没者の慰霊を祭るということがいかに戦争美化であるか。靖国がいかに欺瞞であるか。

無念の死を迎えた数百万の英霊がまだ怨念を抱いて成仏できずにいる。






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2006年8月30日 翻訳の仕事

2006-08-30 12:14:52 | 近況
院長記

まあこのブログもリハビリになります。悠々自適なようですが、肉体は休まりますが、精神の方はなかなかそうも行きません。ときどき、自分のオフィスには治療を受けに行きますが、診療はしていません。まあ、斉藤先生に食べさせてもらっているので、このままではお荷物になってしまうので、何か仕事でも貢献しなければなりません。それで10月に予定されているNAETアドバンスセミナーの資料を一所懸命翻訳しています。幸い、斉藤先生の奮闘で私の代診をしてくれているので、それを認めて来院してくださる患者さんに感謝です。

これまでにアドバンス1の資料翻訳終了。アドバンス2C(解毒、波動治療など)、アドバンス2D(婦人科疾患)もそれぞれ終了。現在、アドバンス2H(感情治療)を翻訳中です。1日1-2頁しか進みませんが、段々慣れてきてスピードもあがってきました。


夏目漱石の「猫」や「坊ちゃん」も自分の神経衰弱のリハビリの意味もあったんですね。漱石と私では比較になりませんが、義務的ではなく自由に書ければ、いいリハビリになる気がします。「道草」は彼の神経衰弱の気分を濃厚に反映し、気分が晴れませんが、読み続けています。

その合間にブレインジムのリハビリ、パタカラによるリハビリ、ミラーイメージによるリハビリを時間を盗みながら、やっています。この時間を盗むと言うのが私の最大の喜びです。すごい得をした感じになる。

スーパーで「半額」とか何十円引きのような嬉しさがありますね。なにしろ、1時間も同じ仕事をしていると飽きが来て、本を読んだり、テレビを見たりで、うろうろしますから。細切れでも時間を盗むと効率がいいです。

そうそう、読書三昧の続きでは、丸谷才一対談集 「古典それから現代」。それから東電OL殺人事件をモデルにした桐野夏生の「グロテスク」も読みました。モデルとなった学校は慶応女子高等部ということですが、この中にある眼に見えない「差別」には驚かされます。大岡信の本は「拝啓 漱石先生」、「日本語つむぎ」であった。それから「新しいリハビリテーション」大川弥生著。これはリハビリの目的を幅広く深く探る意味で好著である。このほか読んだ本では網野善彦著「歴史を考えるヒント」「続日本の歴史を考える」。翻訳物では「マネーボール」が面白かった。徹底的にデータを基にして人材をスカウトする。それでメキメキ成績をあげているアスレッチクの球団経営に光を当てたものだ。

本日、NAETアドバンス1&2の2Hの感情治療の第3章を翻訳している。後11頁を残すのみ。

体力が弱っているせいか、目の淵に化膿したおできができた。眼科にいき、抗菌性の目薬と抗生剤の飲み薬を処方されたが、2週間経ってもよくならない。アレルギー治療も続ける。バクテリアの反応がある。

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2006年8月29日 読書三昧

2006-08-29 09:50:26 | 近況
院長記

一般の脳梗塞患者と比較すると、それは元気です。まず、1人で風呂に入れる。自分でどこにも行ける、1人でどこにも行くことができる。脚はちょっと不自由ですが駅の階段も昇り降りができるし、退院以来、なるべく歩くようにしている。病気になる前よりずいぶん歩いている。1日5Kmぐらい歩いている。昨日は家の回りを自転車に乗った。海に近くて、交通があまりないので安心して乗ることができる。
一旦、手足が障害を受けると、自転車はこんなにも乗るのが大変かと思います。まず、左右のハンドルのバランスが難しい。止まるときに右足を下ろして静止しなければならない。これが難しい。これまで神経系が反射的にコントロールしていたものをすべて意識的にやらなくてはいけない。これがフラストレーションのもとです。

頭の中のイメージと実際が違う。頭の中のイメージは昔の残像があるので、この残像が邪魔をする。

読書は入院以来濫読している。購入してぺらぺら頁を紐解いた本を列挙すると、以下のようになる。
中島敦全集。3巻。
夏目漱石全集、10巻、道草。
真相ラスプーチン。これはロシア革命前夜のロシアを知る上で非常におもしろい。
大仏破壊。高木徹著。アフガニスタンのタリバン政権がオサマビンラディンの外部勢力に乗っ取られていく過程がよく分かる本である。
キャッチャー・イン・ザ・ライ 有名なサリンジャーの村上春樹の新訳本。
本日の論点1、鹿島茂、福田和也、松原隆一郎。この3氏による時事問題について評論なので面白い。
オシムの言葉。祖国(旧ユーゴスラビア)の崩壊を目の当たりにした、透徹した眼がある。今日本サッカーの代表監督になった人の言葉をまとめたものである。哲学がある。
レンヌ・ル・シャトーの謎「イエスの血脈と聖杯伝説」これは「ダビンチコード」の種本と言われる本で、フランス南部に根強くある聖家族の伝説の根拠を調査したものである。
マグダラとヨハネのミステリー。これは聖書が歴史的事実と異なり、正統派の見解だけを正しいとするために、異説を検閲して編集したとする。
この国のけじめ。藤原正彦著。まあ、時代遅れの愛国者の悲憤が伝わる点で面白い。
読みかけの本はそのほか、平家物語、これは音読している。詩人大岡信の本をいくつか読んだ。この中で正岡子規と夏目漱石の往復書簡に現れた親友の関係がとても興味を引いた。読みかけの本の中で大著なのは鳥居民著の「昭和20年」である。これは敗戦の年の毎日の状況に焦点を合わせながら、歴史を縦糸横糸縦横無尽に展開しており、先の戦争の国民的総括がされていない状況では、国民的財産である。現在11巻が出されており、昭和20年1月1日から昭和20年8月15日まで全15巻になる予定。今のところ、3巻まで読む。



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2006年8月28日  暫らくご無沙汰をしていました

2006-08-28 22:41:12 | 近況
院長記

どこから書いたらいいでしょうか。
最初、右の三角筋あたりが痛くなり、患者さんとの会話でもつれるようになり、これはやばいぞ、やばいぞ、やばいぞ、思いながら、行く所まで行ってしまったという感じです。これは5月中旬からのこと。もう2年前からかなりの高血圧で、脳梗塞のリスク要因が高く、気をつけなければいけないと思いつつ、日常の診療、カイロ神経学の準備、NAET関連の多様な業務に追われて、ストレスがかなり溜まっていたのでしょう。

6月上旬、病院にかかりCTスキャンを撮ったところ、左脳の前大脳動脈の梗塞と診断され、緊急入院となり、一命は取り留めたものの、後遺症が残り、右手右足が麻痺し、今は自宅でリハビリに努めています。脳梁離断と言う特殊な脳梗塞で、左右の手の動きが協調して動かないのが特徴です。舌のもつれは今はかなりよくなっています。あと2週間早く来院していたら、未然に防げたかもしれない、と担当医師に言われました。

特に神経学は自分の勉強になる思って継続していたのですが、テキストがない状態で、いつも教える教材を自前でつくれなければいけないのがとてもストレスでした。

今はここまでパソコンをうてるまでに回復しました。一時期、右の肩が非常に凝り、不眠となり、大変でした。一時期、うつぽっくなり、これは大変だ、とあせったこともあります。

入院のときから、頭を使おうと、色々本を読みました。しかし、心から面白いと思った本はありません。全部リハビリだと言う意識があるからでしょう。

どんなリハビリをしているかというと、今は8月上旬に4日間のセミナーで学んだブレインジムという脳の運動です。またこれについては、ぼちぼち書いていきます。

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