ギリシャ神話あれこれ:トロイア出征

 
 いざトロイアへ向けて出航したギリシア(=アカイア)の大船団。が、途中、なぜか針路を間違い、トロイア南のミュシアに到着。この地をトロイアと勘違いして攻撃する。間抜け~。
 で、訳も分からず、いきなり攻撃された王テレポス(ヘラクレスとアウゲの子)は、激怒して応戦、自らも勇戦する。が、アキレウスの槍によって負傷。

 まもなく、勘違いと分かってギリシア軍は撤退。無責任な。

 ところで、その後、テレポスの槍の傷はどうしても治らない。とうとうデルフォイで神託を受けたところ、傷を負わせた者が癒すべき、と返答される。
 で、乞食に化けてギリシア陣営に乗り込んだテレポス王、さあ治療しろ! とアキレウスに迫る。が、アキレウスには治療の仕方が分からない。
 そこへオデュッセウスが、傷をつけたアキレウスの槍から、その錆を削り取り、傷につければよい、と助言。試してみると、テレポスの傷は癒えたという。

 また途中、ギリシア軍一行がテネドス島に立ち寄ったときのこと。

 母テティスはアキレウスに、テネドス島のテネス(アポロン神の子だという)を殺せば、アキレウス自身がアポロンに殺されるだろう、と予言する。が、アキレウスはテネスを殺してしまう。
 ……アキレウスって、どうも馬鹿っぽい。

 To be continued...

 画像は、J.G.ドゥルーエ「レムノスのピロクテテス」。
  ジャン=ジェルマン・ドルーエ(Jean-Germain Drouais, 1763-1788, French)

     Previous / Next

     Bear's Paw -ギリシャ神話あれこれ-
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ギリシャ神話... ギリシャ神話... »