世界をスケッチ旅行してまわりたい絵描きの卵の備忘録と雑記
魔法の絨毯 -美術館めぐりとスケッチ旅行-
バイエルンの都(続々)
もう鍵の開け方も分かったし、ユース内を探検。で、再びドアの前に立ち、教えられたやり方を試したのだが、鍵は開かない。ガチャガチャやっていると、隣りの部屋のドアがそっと開いて、さっきの湯上りの女の子がドアの陰からこちらを覗く。
面長でほっそりしていて、まだ濡れた髪を額の前で二つに分けて腰まで垂らしている。今は部屋着を着ていて、とてもフェミニン。東洋人がガチャガチャやっているのを聞きつけて、出てきたのだ。
女の子は鍵を取り、再び解説付きで実演しながら、いとも簡単に鍵を開けてくれる。
「また、アホや、って思われたねえ」部屋に入ってから私が言うと、相棒、
「エッ! あれ、さっきのお風呂上りの女の子? ハダカじゃプクプク太って見えたのに、パジャマじゃスレンダーで凄く美しかったよ!」
……何、若い女性のバスタオル巻きつけた姿態、しっかり観察してたのね。
部屋に入って一休みしてから、相棒、チェックインの際、受付の女性に頼んで地図をダウンロードしてもらっていたから、約束どおり、下まで取りに行かなきゃならない、と言い出した。
「また、鍵を開けられなくてガチャガチャやってたら、あの女の子が出てきちゃうなあ」
大いに不安がりながらも、部屋を出て1階の受付まで降りる。降りたからには、もう同じことなので、散歩にでも行こう、ということで、陽の暮れた街路を少しばかり歩く。
受付の女性が親切に「ここが散策にいいですよ」と印を付けてくれた公園を、相棒は律儀に目指したのだが、もう暗いし、行っても何も見えないだろうし、しかも遠いし、遅くなりそうだし、疲れてるしで、その辺をうろうろしてからさっさと帰ってきた。
To be continued...
画像は、ミュンヘン、ノイエ・ピナコテーク。
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Bear's Paw -ドイツ&オーストリア-
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