月刊「
AXIS12月号」の表紙を飾るこの方
石井裕さん。
マサチューセッツ工科大学メディアラボ副所長で教授だそうです。
カヴァーインタヴューを読んで、こうゆう発想のできるスケールの大きい日本人が
いたんだなーと深く感動いたしました。
曰く「世界がドラスティックに変化して、地殻変動が起きているときこそ、
未来に対するビジョンがなければ本当に新しいものは生み出せない。
テクノロジーでもニーズでもなく、ビジョンを駆動力とするデザインが
今求めめられていると思います。なぜならば、テクノロジーは1年で陳腐化し
アプリケーションも10年で消えてしまう。でも強いビジョンは我々のいなくなった後も
きっと生き続け、光を放ち続ける。」
21世紀には「ビジョン駆動型デザイン」が必要とされるということです。
例えば現在メーカーやデザイナーの抱えるジレンマは、
企業として利益を上げるためには、まだ充分使える製品を捨てさせ、
次の製品を買わせるために消費者の欲望に火をつけなければならないということ。
本当に環境問題を考えるとこの製品を作らない方が良いのではないか?
さらに言えば企業が存続し続けなければならない本質的理由はあるのかに行き着く。
メーカーもデザイナーもマーケッターもこの本質的ジレンマに直面しているにもかかわらず、
見てみぬ振りをしている。
メディアラボではこういう問題を徹底的に議論し
それをドライブするエンジンがエコロジカルな視点から来る新しい価値観、
すなわちビジョンなのだそうです。
自分が生きている今だけでなく、死んだ後の未来を考えることで
ビジョンが生まれてくると・・・
自分も会社も目先の利益に追われて何か違うと思いつつも
真剣に考えないで進むことはもはや許されない時代がやって来るらしい。
あたりまえなことですが将来を真剣に考え、選び進んでいくことのできる企業
だけが生き残ることができるということです!
Hou do you want to be remembered by people living in2200?