うちのぼんぼんと田舎生活

ワン達と 2007年9月に生まれたちび(人)との田舎生活を書いてます。

ケイレブも逝ってしまいました。

2014-07-21 19:40:39 | ちぇすけぶー
6月の25日に ケイレブは逝ってしまいました。
朝手術で、夕方には迎えにくるはずでした。
ケイレブを病院に置いて帰って2時間後に「ケイレブの心臓がかなり弱っている」とドクターから連絡があり
急いでもどったのですが、手術台に横たわっていたケブは、すでに心臓停止の状態でした。

本当ならば、今日の7月21日に12歳になるはずでした。
はっきりした死因が今ひとつよくわからなかったのですけど、はじめは私も旦那さんも麻酔の事故だと思いました。
でもいろんなことが重なった結果のようです。
実は6月の2日にケイレブは毒蛇に噛まれています(詳しいことは後ほど書きますが)
治療は済んで完治していました。

今回は、前々日に床で足を滑らせて お腹を打ち付けたのかひねったのか、
旦那さんが見ていたらしいのですが、その後 立ち上がれなくなって呼吸が荒くなっていました。
翌朝もしばらく動けなかったのですが、午後におしっこしに外へなんとか出れました。
少し動けるようになったけれど、食欲を無くしてご飯を食べず、
水も少し飲んだだけなので 病院へ連れて行きました。
2時間半預けて検査の結果、お腹に血液が溜まっていて、脾臓に腫瘍がも見つかりました。
「明日、血液と腫瘍を取り除く手術をしましょう。」ということになり 翌日の手術でした。


翌朝は、病院へ7時半に連れてくる予定になっていたのですが15分早く着きました。
病院はまだ開いていなかったので駐車場で歩き回っていたケイレブ。

     


 7時45分頃 スタッフがやって来て個室に通されました。
「すぐに帰って良いですよ。後は手術が終わったら連絡入れますね。」と言われましたが
なにせ一人になるのが嫌なケブ、病院に残されるのは不安がるので、手術室に連れて行かれる時間までいさせてもらうことにしました。
スタッフが来る度にソワソワして私の椅子の後ろに隠れたりする。
旦那さんの側に行ったり、部屋中をうろうろしたり、時折ドアの向こうを通るスタッフを気にしたり。
   
 私の横にぴったりひっついて座る。
「けぶっちぃ、大丈夫だよ。夕方にはすぐ迎えにくるからね。」と しっかり目を合わせて落ち着かせてた。
   
       これがケブの最後の元気な姿です。

そして手術室へ入って行くのを見送って 家に戻りました。



 その2時間後に ドクターから連絡が入って
「開いてすぐに心臓が弱まって、一時心臓停止して、回復したけれどもまた弱くなっている」と
いそいでかけつけました。

はじめに個室に通された時に、もの凄いうめくようなワンの鳴き声が聞こえたので ケイレブ?と思いましたが
別のワンで、もしかしたらケブが死んだことに気づいて鳴いていたのかもしれないと今思います。
ドクターが入って来て、ケイレブが亡くなったことを告げられて、
「ケイレブのお腹を閉じたら呼びますから」と残し、しばらく待ってから手術室へ案内されました。

   
手術台に横たわるケブは、ブランケットをかけられてて眠っているだけのようにも見えました。
顔を触ると 目がちょっと動く感じでほんとは生きてるんじゃないの?と思わせた。
毛並みはいつものように柔らかく、首もとは暖かく感じたけれど  手足はすでに冷たかった。
ドクターはいろいろと説明していたけれど、何を言っているか私は聞き取れず、ただケブをなでていた。
ちびがケブをハグする姿を見て、ドクターも涙ぐんでいて しばらく私達だけにしてくれた。
旦那さんは、ちびにあまり長くケブの亡くなった姿を見せたくなくて、
ちびに最後の挨拶をさせると一緒にすぐに部屋から出てしまった。
私は もっともっとケブといたかったけれど すぐ出ざるをえなかった。
本当は連れて帰りたかったけれど、ドクターが死因を調べて報告してくれることになっていたし
そのまま火葬の手配をしてくれることになっていた。
今度会うケブは 木箱の中の灰になる。

ドアの外の診察室で、スタッフがすすり泣いていた。
毒蛇に噛まれた時から ここの病院でお世話になっていて、
行く度に「ハイ!ケイレブ! マイスイートハート!」とか「ハイ!ダーリン!」とか 良く言われていたケブ。
「ケイレブは いつも落ち着いたジェントルマンで、とってもスイートなのよね!」とスタッフ達に可愛がられてた。
病院を出る時に、スタッフが出て来て、受付の彼女は私達にハグをしてくれて みんながお悔やみを言ってくれました。
短い間だったけれど 良くしてくれていたと思う。

 
でも なぜ今死んでしまったのか... 
動けなくなっているならまだしも 手術直前まで歩き回っていたし、夕方には連れて帰るはずだった。
だから余計に 麻酔の事故だったのかもと思ってしまった。
前日には全て検査が終わって、手術計画の手順やら資料やらを必ずくれて、
治療方法も細部まで知らせてくれるドクターでした。

数日後に旦那さんのフォンにドクターから検査結果の連絡があって
「脾臓の他に 心臓の一部に血液凝固が見られたし、いくつかの見解から、もしかしたら毒蛇の時の影響があった可能性もあります。」というものでした。
年齢的なものもあって、手術するのは本当はかなりのリスクだったようです。
(お友達に聞いた話では、お友達のワンも脾臓から出血してて、手術は亡くなる危険がかなりあると言われて
手術はせずに薬剤で止血していたそうです。それにケブは毒蛇に噛まれて間もなかったから余計心臓に負担だったみたいです)
そのお友達が、今まで7頭のワンと生活したけれど 老衰で逝ったのは たった1頭だったと。
うちのマックスも事故で、チェスも病気、ケブも病気だった。 
知り合いの知ってるワン達も 老衰で亡くなったワンはいただろうか。
そんなに長生きできないけど せめて苦しまずにすーっと眠るように亡くなって欲しいと思う。

以前の家の病院のいつもの先生だったらどうしていただろうか。出来るだけワンの負担になる手術はしなかったはずだろうし
もしかしたら今頃は、ケブもいつものような生活だったかもしれないー などと考えたりもしたけれど
今回のケブは、もし悪性の癌であれば(多分80%悪性の可能性だと言われました)良くても半年の余命と言われていたので
癌の影響で苦しむ前に 麻酔で眠ったまま逝ってしまったのは逆に良かったのかもしれない。

でもきちんとお別れも言えなかった。
手術前夜、手作りでいろいろ入れた夕ご飯を全く食べていなかったけど、
夜中にお腹空いたとキッチンに来たのに 8時すぎていたから食べさせてあげられなかったこと。
それと、手術直前に「必ず夕方には迎えにくるから」としっかり約束したのに 連れて帰ることができなかった。
それがずっと心残りです。

毎朝起きて「おはよーけぶっち! 元気?」と 問うと、寝っ転がったまましっぽでパタパタと返事をする。「本当に元気?」パタパタパタパタ
「朝ご飯にする?」 飛び起きてパタパタパタパタパタパタ.... 力強くしっぽで返事する音が聞こえなくなってしまった。
朝、必ず旦那さんが出かける時に 一緒に並んで「いってらっしゃ~い」と見送る姿もなく、
いつも習慣のようにしていたケブの行動が もう見られなくなってしまった。  


チェスが逝って、 ケブも半年後に逝ってしまった。  ふたりとも 11歳だった。   
12年間ワン中心の生活だった私達で、なんかいつもと違います。
ワン達がお留守番してるからと あわてて帰ることもなくなって
ドアを開けると 笑顔でしっぽをぶんぶん振って クッションをくわえて喜びの舞をする姿も見られなくなりました。
ほんとに 寂しくなってしまいました。


ケブのことを見ていてくださった皆様、今まで どうもありがとうございました。
これからは、書けなかった思い出のけぶっちを少しずつ書くつもりです。
49日には お腹いっぱい食べられなかったケブのために ステーキや好きだったものをいっぱいお供えしたいと思います。
マックスもチェスターもきっと迎えに来てくれるはずなので みんな分を用意して送り出したいと思います。


 でも やっぱり寂しいよ。 けぶっち。