日本茶道塾 ブログ

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廻り炭の半田が・・・

2015年12月11日 | 道場稽古
今年も納会まで終えることが出来ました。
皆様のお力添えにより、茶道塾も一年の間茶の湯に打ち込ませていただきました。
心より御礼申し上げます。

納会では、廻り炭にての稽古で皆さんが炭と仲良くお話ができたかと思います。
夜水屋で道具の手入れ、湯通しなどしておりました時、何か異様な音がしました。



巴半田を湯に通したところ、割れてひびが入りました。
皆さんもお気を付けください。

長板(台子)諸飾りの柄杓

2015年12月01日 | 道場稽古
長板諸飾りでの柄杓の扱いを考えてみました。
納会でお楽しみください。


「真」のあしらい、重い扱い方としては、点前初めの時、蓋置きを置き付け、それぞれを仕分けます。柄杓を取る前に釜の蓋を取り、それから膝を廻して䑓子に向き、柄杓を柄杓立てより抜き取りまた本座に戻ります。それから柄杓を扱って湯を汲みます。重いもっとも丁寧な扱いの時は、何度もこのように膝を廻して柄杓を取ります。
また、回らずに、そのまま直接に柄杓を抜く事もあります。この形にしますと、回ることにより生じてしまう、体の位置の崩れが防げるという効果があります。この仕方も所作としてもっともですので、両方の仕方を用います。いずれにしても、「真」の丁寧な形としては、柄杓は柄杓点てにその都度戻すということになります。
中蓋の時も柄杓を杓立てへ指します。蓋置きも杓立ての前へ置き付けてから、客付きに回ります。これは法に従った形で、唐物点て以上には、極力このようにします。
中仕舞の後、柄杓を取る前に釜の蓋を取り、それから柄杓を柄杓立てから取ります。
仕舞にも、初め蓋置へ掛けなかった時は、またすぐに柄杓立てへ立てます。あしらいの必要な蓋置は、この時に打ち返し、元の所(炉の横)へ置き、水指の蓋を閉めます。あしらう必要のない蓋置なら、すぐに水指の蓋を閉めます。
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「行」のあしらいとしては、常の濃い茶を点てる時など、中蓋を閉め、柄杓は蓋置きに置き、茶荃湯治をします。
中仕舞の時は、前の様に柄杓を柄杓立てへ指し、蓋置きをその前へ置き付けます。「真」と「行」の中間の扱い方になります。常の濃い茶・唐物点て・茶通箱・茶筅飾りなどの時に行います。
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「草」のあしらいとしては、点前初めに蓋置きを炉の右手前に置き付け、柄杓を取って蓋置に掛ける、大変な略式の扱いになります。これは、常の薄茶の時にするような略し方です。ただし、必ずそのようにするということでもなく、どの仕方でも間違いではありません。その内でも、唐物点て以上の重い手前では、略す事はありません。
中蓋の時も、蓋置きへ柄杓を引き、中仕舞いの時も柄杓を建水へ掛け、蓋置きも建水の脇へ置きます。初め蓋置きへ掛けた時は、仕舞の時にも蓋置に掛けます。このような略した草の形では、柄杓立ての働きが始めと最後だけになってしまいます。また蓋置も、棚に戻さないので、棚を用いている効果が表れにくく感じてしまいます。しかし、茶事の中で考えれば、濃茶の時と薄茶の時の扱いを変えることで、濃茶と薄茶の点前の違いがより鮮明になるという効果も生まれます。
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「真」「行」「草」の区分けにこだわる必要はありませんが、それぞれに一貫した扱いの考え方がありますので、統一した扱いをしないと不自然になります。いずれにしても、その時々に応じて使い分けられるようになっておくことが、茶の湯をする者には必要になります。また例えば「真」であれば、重い丁寧な扱いを心がけることが必要で、点前途中で「行」「草」と混同する所作にならないように心掛けます。

稽古釜ご案内 2014.10

2014年10月03日 | 道場稽古
10月より1月の静岡、東京(銀座)、横須賀(浦賀)の同情稽古日予定です。
(変更になる場合がございますので、ご確認の上、ご参加ください。)

10月4日 銀座古う庵
10月5日 横須賀茶事道場
10月9日 静岡一得庵
10月18日 銀座古う庵
10月23日 静岡一得庵
11月1日 銀座古う庵
11月2日 横須賀茶事道場
11月13日 静岡一得庵
11月15日 銀座古う庵
11月27日 静岡一得庵
12月6日 銀座古う庵
12月7日 横須賀茶事道場
12月11日 静岡一得庵
12月23日 冬釜 静岡一得庵
1月3日 正月釜 銀座古う庵
1月4日 横須賀茶事道場
1月8日 正月釜 静岡一得庵
1月17日 稽古始 銀座古う庵
1月22日 稽古始 静岡一得庵

袋井市親子茶道教室は第二第四土曜日。

その他、初心者稽古、体験会の日程は、個々にご相談ください。



日本茶道塾 八月の体験会

2014年08月14日 | 道場稽古
八月は稽古場解放月として、釜を掛けておりますので、どなたでもご参加いただけます。
茶道体験ご希望の方はメールでお申し込みください。

八月十六日(土)神奈川県横須賀市
1.茶事の稽古
2.初心者用 簡略点前の稽古

十七日(日)
1.灰の勉強会
(五徳据え、灰の手入れ、灰押しについて実践しながら行います。)

二十三日(土)銀座 東京道場
初心者用 簡略点前の稽古

二十三日(土)静岡県袋井市 親子の茶道教室

二十八日(木)静岡県袋井市 七事式等

*初心者体験会は他日も受け付けます。

8月の稽古予定

2014年07月31日 | 道場稽古
東京道場 第一、第三土曜日
8月2日、16日

神奈川県横須賀道場 第一日曜日
8月3日

静岡道場 第二、第四木曜日
8月14日、28日

*日本茶道塾 フェイスブックでも活動写真などをご紹介しておりますので、併せてご覧ください。

日本茶道塾 四月の掛釜

2014年03月05日 | 道場稽古
【日本茶道塾 3月4月の予定】

稽古釜は各道場、以下を基本としておりますが、変更もございますので、ブログ等でご確認下さい。
◆東京道場 月二回(第一、第三土曜日)
◆横須賀茶事道場 月一回(第一日曜日)
◆静岡道場 月二回(第二、第四木曜日)
◆袋井 親子茶道教室(第二、第四土曜日)

【4月の日本茶道塾 掛釜予定】
10日(木)静岡道場
12日(土)東京道場
12日(土)袋井 親子茶道教室
13日(日)横須賀茶事道場
19日(土)東京道場
24日(木)静岡道場
26日(土)袋井 親子茶道教室

【4月の日本茶道塾 茶会予定】
5日(土)浜松 花博 体験茶席
5日(土)掛川東山 栄西供養祭 
20日(日)横浜 三渓園茶会

【3月講習・講演会】
◆18日(火)JAハイナン茶業者集会「深蒸し茶の歴史」講師:吉野亜湖
主催 ハイナン農業協同組合

◆22日(土)東京:「静岡茶の歴史」講座 講師:吉野亜湖
主催 和の心
https://www.facebook.com/#!/events/731250743554414/?fref=ts

◆23日(日)静岡:「英語で日本茶の淹れ方」講座 講師:吉野亜湖
主催 世界緑茶協会
http://www.o-cha.net/japan/association/news/20140227.htm

*4月より静岡産業大学で「日本茶文化史」の前期授業が始まります。(火曜日午後1時~)日本茶の文化史と茶道について講義します。(講師 吉野亜湖)
http://www.ssu.ac.jp/


日本茶道塾 納会のご案内

2013年11月26日 | 道場稽古
巴半田・筋半田


十二月、年度の稽古納めの日には、「廻り炭」の式(七事式の一つ)を行っております。

江戸中期に、「七事式」という茶道の修練法を考案したメンバーの一人である川上不白が、廻り炭について以下のように書き残しています。

「炭も炭に寄りて、心のままに置くなり」(『不白筆記』)

一年の集大成。
如何に瞬時に炭に寄れるか。

塾生以外の方もご参加いただける日ですので、ご興味ある方は、日本茶道塾までメールにてお申し込みください。

巴半田、筋半田を作るところから見て頂けます。
http://www.geocities.jp/nihonsadojuku/sekku.htm

お時間のある方は年末恒例の埋み豆腐膳もご一緒にどうぞ。

東京銀座 古う庵 十二月七日(土)
静岡袋井 一得庵 十二月十日(木)



花所望

2013年09月08日 | 道場稽古
亭主が花を生けて茶を振る舞いますが、
客に所望することもございます。

花所望の稽古の後、塾生の皆様が持ち寄ってくださった花で、それぞれの心を生けました。

初風炉 東京稽古

2013年05月11日 | 道場稽古
東京道場、五月の釜は、世界お茶まつりなどあり、第二、第四土曜日になります。
(六月~は常通り、第一第三土曜日です)

本日は五月の節句釜


下火を直し、炭手前から、濃茶、薄茶と菓子の茶事の流れで行われました。
ご参加の皆様に御礼を。

二月の釜

2013年02月14日 | 道場稽古
洞庫にて



人形遣いの棚を茶道具に応用したという説があります。(『茶道望月集』1723に「右道幸を見立初めたる事は、手グツ人形をツカイ初タル者を道幸の坊といふ也、箱をせおふて旅行自由する様に拵、夫に色々人形を入てツカイ歩行せし、其箱より見立初し事と也、其人の名を取て、今以道幸と云と也」)

胴庫は、台目畳の置き合わせと同じになりますので、竹釘の打ち方(どういう意識で先人が用いていたのか)などについても点前をしながら考えていきました。

大綱和尚(大徳寺435世。1772~1860)の初午の句。
朱漆の花入に水仙。
「侘びた表装の前に朱が生え、互いがよい味を・・・」と、いうようなお話も。



初炭の稽古では、濡れ灰を蒔くときと救う時のの灰匙の向きについても細かく見ていきました。


二月は、盆点の稽古もございます。
ご参加の皆様、宜しく願います。

銀座 節分釜 ご案内

2013年01月27日 | 道場稽古
銀座の節分釜二月二日(土)ご案内です。
どなたでもご参加いただけます。
節分の厄除け一服、いかがですか。


日時 二月二日(土)午後一時半~
内容 薄茶席
席主 日本茶道塾東京道場主

お申込み 日本茶道塾までメールにてお願いいたします。
chadojuku@yahoo.co.jp

正月釜御礼

2013年01月03日 | 道場稽古
正月三日

いらしてくださった方々と「大福茶」をご一緒させていただきました。

まずは、待合にて火鉢の上の鉄瓶の湯を一つ。

汲み出し茶碗はお土産にお持ち帰りいただける楽焼き茶碗。

席入りして、八寸と一献。

はち巻岡田の黒豆は七日間火を絶やさずに炊かれたふくよかな味、お手造りのカラスミも絶品。


菊正宗の樽酒は、茶席をゆったりとした時間に変えてしまいます。

正月の菓子が振る舞われ、お茶へ

(菓子は午前の部は巳の菓子 虎屋製、午後の部は花びら餅 塩瀬製)

正月に頂く茶を「大福茶」と称しています。

今年は静岡掛川産(松下園)の茶。
茶壺で寝かせた茶を石臼で正月に挽いたもの。
常と違う味と香りを楽しんでいただけたようでした。

新年の茶碗は玉の絵(巳年に合わせて焼成)

水屋で水で清められたばかりの楽茶碗。

19日の銀座のお茶と鮟鱇鍋の会では、くじ引きでこの茶碗が当たるかもしれません。
楽しみにどうぞまたいらしてください。

ご参加の皆様のおかげですばらしいお茶のお時間をいただけましたこと御礼申し上げます。
ご報告と御礼まで


銀座 新春茶会~御茶と鮟鱇鍋の会

2012年12月31日 | 道場稽古

「鉢巻岡田の鮟鱇鍋を食べなくちゃ、冬が来ない。 鉢巻岡田はわたしの学校で、 接客や人付き合いなどいろいろなことを教えられた。」作家 山口瞳氏の『行きつけの店』より

~昭和6年、三田派の作家水上瀧太郎が、小説「銀座復興」で大正12年の大震災直後、焼け野原の中で震災から立ち直る住民の姿を描いた。そのモデルこそ「鉢巻岡田」の初代主人。この小説を三田派の久保田万太郎が戯曲化し、文学座などで上演された。このようなことから、文壇、劇壇、三田派の財界人の客が多い。(座敷には川端康成から久保田万太郎に宛てた手紙や、山口瞳の直筆原稿が飾られている)~

新年の茶会(会始め)は、こちらの名物「鮟鱇鍋」と御茶を頂く会です。
御茶にご興味がある方、この機会に、どなたでも気楽にいらしてください。

日時:一月十九日 午前十時半~(早めに待合をご用意しておりますので、よろしいお時間にどうぞ)

内容:
10:30~ 新年の菓子と濃茶、薄茶。
(鉢巻岡田内茶席「古う庵」にて:日本茶道塾の東京道場であり、新年の会始めの一服でもあります)新年の「福引き」も楽しみにどうぞ。)
12:30~ 鮟鱇鍋と一献(名物の菊正宗の樽酒)を愉しむ
14:00  散会

会費 一万円

お申込み:日本茶道塾までメールなどにてお願いいたします。
chadojuku@yahoo.co.jp