偽物

　小保方晴子という人間が日毎に怪しさを増しているが本当のところどうなのだろう。
最近、偽造、捏造が流行りになっているかの如き活況を呈しているのだった。

　IPS細胞野郎にうんざりしたのもつかの間、今度はSTAP細胞女か。

結構可愛い見た目だから、あまり責めなくてもいいんじゃないかなどと鼻の下を伸ばしつつ思ったりもしたが、捏造と認定されてしまった以上責められても仕方ないのであった。

だが、小保方がとんでもハップンな人物であったとしても、どうせそのうちほとぼりもさめて忘れ去られてしまうというのが多分今後の展開であろう。
佐村河内フィーバーも一段落したし、人の噂も75日である。

ノーベル賞級の世紀の大発見などと言われ、それがわずか30歳の女性によってなされたというニュースを見たときは、すごいもんだなぁなどと素直に感心し、かような万能細胞によって病気に苦しめられている人が救われるなら福音の如きニュースだと思ったのだった。

要は、「凄い」と賞賛されたかったんだろうな早い話。
功名心に走って後先考えず暴走する。通常考えられない事態だが起こってしまうのだった。

非常に胡散臭い組織や人物によって行われる捏造と違い、早大だの理研だの通常それなりの評価を受けている組織で、論文とか書いている人間によって引き起こされた騒動であることが何とも暗澹たる気分にさせられる。
そのうち忘れ去られる事件だが、今後も充分起こりそうな話ではある。

まがい物がまかり通る嫌な世の中だ。