不快感が残る
血縁者の介護は難しい。
こちらが一生懸命やっても、
何か、少し気に入らないと
罵られ、なじられる。
子供に返っているのだから、
仕方がない。
言っても通じない。
理解できない。
自分の思い通りにならないことが、
許せない母。
理想通りにしてあげられなかったことを謝り、
なだめすかし、
事情を話す。
でも、彼女の事情に、私の事情は関係ない。
当たり前だ。
頭では理解している。
私に、怒りはない。
ただ、
無力感と不快感。
母の、あまりの態度に、
父がハラハラして、
私に詫びる。
「お母さん、病気だから。何も解らないんだから。悪気はないんだから、許してやって。」
「解ってるよ。私は大丈夫。」
続けて、父のこともなじる母。
見ていられない。
父は、ため息混じりの苦笑い。
父こそ、
大丈夫なのだろうか?
門まで
見送ってくれる父。
帰り道で、
例えようもない不快感と戦う。
あーーー、
この、
呪いをかけられたような不快感。
思い出した。
爆発的に怒り狂う父とは対照的に、
陰湿に呪いをかけるのが上手かった母。
幼少期に、この二人の攻撃にさらされ、自己認知力の弱かった私。
いまでは、その呪縛からはすっかり解放され、明るく幸せに生きているけれど、
体の奥底に刷り込まれた不快感だけは、完全に消すことはできていない。
でも、
まあ、
もう、いいか。
不快感はあっても、
もう私は、
自分を否定することもなければ、
貶めることもない。
私は、
揺るがない。
だから、
良しとしよう。
そして、
いつか私がぶち切れて、
衝動的に過去の復讐をしないことを祈ろう。
そんなことをしても、
後で後悔するのは自分なのだから。。
血縁者の介護は難しい。
こちらが一生懸命やっても、
何か、少し気に入らないと
罵られ、なじられる。
子供に返っているのだから、
仕方がない。
言っても通じない。
理解できない。
自分の思い通りにならないことが、
許せない母。
理想通りにしてあげられなかったことを謝り、
なだめすかし、
事情を話す。
でも、彼女の事情に、私の事情は関係ない。
当たり前だ。
頭では理解している。
私に、怒りはない。
ただ、
無力感と不快感。
母の、あまりの態度に、
父がハラハラして、
私に詫びる。
「お母さん、病気だから。何も解らないんだから。悪気はないんだから、許してやって。」
「解ってるよ。私は大丈夫。」
続けて、父のこともなじる母。
見ていられない。
父は、ため息混じりの苦笑い。
父こそ、
大丈夫なのだろうか?
門まで
見送ってくれる父。
帰り道で、
例えようもない不快感と戦う。
あーーー、
この、
呪いをかけられたような不快感。
思い出した。
爆発的に怒り狂う父とは対照的に、
陰湿に呪いをかけるのが上手かった母。
幼少期に、この二人の攻撃にさらされ、自己認知力の弱かった私。
いまでは、その呪縛からはすっかり解放され、明るく幸せに生きているけれど、
体の奥底に刷り込まれた不快感だけは、完全に消すことはできていない。
でも、
まあ、
もう、いいか。
不快感はあっても、
もう私は、
自分を否定することもなければ、
貶めることもない。
私は、
揺るがない。
だから、
良しとしよう。
そして、
いつか私がぶち切れて、
衝動的に過去の復讐をしないことを祈ろう。
そんなことをしても、
後で後悔するのは自分なのだから。。