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サンライズ出雲と三江線の旅・その1 (サンライズ出雲編)

2017年04月06日 | 旅行・鉄道
【乗車日:2017/4/6-7、記事作成日:2017/4/23】


1. 今回の旅行計画+与太話

 中国地方の山の中を走るローカル線というと、芸備線・木次線・因美線など鉄ヲタ(乗り鉄)のブログ主が乗ってみたい路線がいろいろとあります。
 横浜在住のブログ主が九州(大分)の実家に帰省する場合は、往復上の経路と全然関係ないところであっても、意図的に寄り道して未乗車の路線に乗ってみたりすることもよくあるのですが、中国地方のローカル線だけはブログ主の自宅・実家のどちらからも遠いという地理的条件と、路線自体の運行本数の少なさも相まって宿泊旅行が必須となることから、なかなか乗りに行けずにいました。

 「ま、そのうち乗りに行く機会があるわ」

 そう思って長らく手つかずの状態になっていたのですが、2016年9月にそんなことを言っていられない残念なニュースが飛び込んできました。それは三江線が2018年3月末を以て廃止になることが本決まりになってしまったのです。


三江線を含む広域地図(google mapのデータ)

 三江線は広島県三次市(人口5.3万人)と島根県江津市(同2.4万人)とを結ぶ超絶ローカル線で(詳細はWikiPedia参照)、三次⇔江津間全線を乗り通しで運行される列車は上り・下りとも1日に2本程度しかありません。そのため三江線は以前からいつ廃止になってもおかしくないと噂されていたのですが、ついにその時が来てしまった…という状況です。

 こうなってしまったからには宿泊プランを組んででも三江線に乗りに行きたいところですが、今度は個人的にそうはいかない事情がでてきてしまいました。
 長らくソロ活動(独身生活)を続けてきたブログ主でしたが、実はご縁があって身を固めることになり、これまでのように自分の思うまま好き勝手に全国を飛び回ることはできなくなってしまったのです。

 また早朝から晩までひたすら列車に乗るような乗り鉄行為についても、列車に乗ること自体が大好きな変態さん(ブログ主)にとっては楽しいひとときですが、一般人にとっては苦行でしかないので、自分の趣味に合わせて長時間乗車を嫁に強いる訳にはいきません。だからといって嫁をほったらかしにして、ソロ活動を再開することも論外です。

 「三江線に行ってみたいけど、これじゃ廃線までに行けるかどうか判らんなぁ…(ふぅ)」

 そう思って半分諦めかけていたブログ主でしたが、あるとき嫁から下記のような言葉が発せられるのを耳にしました。

 嫁:「私、乗り物に長時間乗っても大丈夫なタイプだよ」と。

 その言葉を聞いて
 「あっ、これは遠回しに“サンライズ出雲と三江線に乗りたい”と言ってるんだな。(^^)」

 と都合よく解釈したブログ主は、“家族サービスのためにやむを得ず”サンライズ出雲に乗って出雲大社にお参りし、三江線・芸備線を通って広島経由でブログ主の実家(大分)まで行く …という、とても逸般的なルートの旅に嫁を連れ出してきたのでありました。

 今回はその時の旅行記について記載したいと思います。
  ・その1: サンライズ出雲号編(このページ)
  ・その2: 出雲大社参拝編
  ・その3: 江津編
  ・その4: 三江線乗車編


2. サンライズ出雲の旅


横浜駅→出雲市駅までの地図

 このブログを作成している2017年現在、定期運行される寝台特急はサンライズ瀬戸・出雲号のみとなっています。このうちサンライズ出雲号に乗って、出雲大社の最寄りとなる出雲市駅に向かうこととします。
 ブログ主はサンライズ瀬戸号には何度か乗車したことはあるのですが、出雲号に乗るのは初めてとなります(似たようなものですが)。嫁にとっては初めての寝台夜行列車となります。


01-まだまだ混雑している横浜駅(サンライズの1本前の東海道線)

 寝台列車の醍醐味は、何といってもその非日常性
 満員列車に詰め込まれたサラリーマンを横目に見下ろしながら、こっちは優雅に寝台列車の旅に出かける…「ワシはそんな優越感ともなんとも言えない感覚がたまらなく好きなんじゃー! ヽ(`Д´)ノ」と、性格の悪そうな内容を嫁に力説しながら電車の到着を待ちます。


02-サンライズ号がやってきました

 サンライズ瀬戸・出雲号は東京から岡山までは連結されて1本の電車として運行されており、半分より先頭車側がサンライズ瀬戸号・後方がサンライズ出雲号となります。


03-10号車の乗車口から乗り込みます

 今回ブログ主が取っている指定券は9号車ですが、出入口までの距離的にはお隣の10号車の方が近いので、10号車から乗り込みます。ちなみに乗る位置を間違えて前方の瀬戸号に乗り込んだとしても、瀬戸号(7号車)⇔出雲号(8号車)間の通り抜けは可能なので、あまり気にする必要はありません。


04-今回の切符(翌日撮影分)

 今回取得することできたのは「シングルツイン」という2人用のB寝台個室になります(ただし多少割高になりますが1人で取ることも可能)。部屋の番号は9号車12番で、横浜からだと進行方向右側の部屋になります。これまでブログ主はソロ活動がメインでこうした2人部屋の寝台を借りたことはなかったので、ブログ主にとっても新鮮に感じます。

 なお、サンライズの2人部屋は他に「サンライズツイン」というベッドが2つ横並びになったタイプの部屋もあります。サンライズツインはシングルツインよりも広いものの、下の階の部屋のため車窓の風景は見づらくなる欠点があります。
 今回ブログ主は嫁に寝台列車のベッドに横になって星空を眺めながら移動するという体験をさせてあげたくて、多少狭いことと車端部による振動があることは承知の上で、見晴らしの良い上段席のあるシングルツインを取ったのでありました。


05-シングルツインの扉をオープン

 10号車の入口から9号車に移動するとすぐに12番の部屋が現れます。そしてその扉を開けた途端に、いきなり2段のベッドが目の前に現れます。
 初めてサンライズのB個室のシングルに乗ったときは「すげー、おされな個室寝台じゃー! ヽ(`Д´)ノ」という感じだったのですが、シングルツインの部屋を見て最初に思ったことは、正直なところ「うわっ、狭っ!!」という感覚でした。


06-下段ベッド(足下側)

 電車は写真に写っているビジネスバッグ(黒カバン)が置いている方向に進んでいます。


07-下段ベッド(頭側)

 反対側はこんな状況。ベッドの上に掛け布団と浴衣が用意されています。またベッドの右側は上段ベッドに上がる階段ですが、室内が狭いこともあって、階段が荷物棚代わりにもなっています(ピンクのリュックを仮置き中)。
 なお室内にはAC100Vの電源コンセントが一応あるのですが、それはこの階段の3段目(下の方)の奥にひっそりと1口だけ存在しています。

 ノートパソコンとスマホ2台を充電させたいブログ主は、「こんなこともあろうかとテーブルタップを用意しておいた」とロボットアニメの技術者のようなセリフを口走りつつ、用意周到に家から持ってきたテーブルタップにノートパソコンのACアダプタとUSB充電器を接続して電子機器への給電を行います。


08-上段ベッド(足下側)

 ベッドの左側は棚状態になっていて、大きくない荷物であれば置くことができます。


09-上段ベッド(窓側)

 上段ベッドは一応中央に転落防止ベルトがありますが、心許ないので寝相の悪い人は転落しないように注意が必要です。


10-ドア付近の写真

 部屋のドアは内側からロックがかけられますが、実は外側からもロックをかけることができます(単身者が荷物を置いて部屋を離れる場合は、自分でナンバーキーでロックをかけることがあるため)。そのため「外側からロックをかけられても、内側からは解錠できます」という旨の説明書きがあります。
 またドアの隣には2人分の紙コップとゴミ袋が用意されています。そして足下には2人分のスリッパも用意されています。


11-コントロールパネル

 このコントロールパネルを操作することで目覚まし機能やBGM(ラジオ等)を制御することができますが、一番使うと思われるのは室内灯のスイッチボタン(黒くて丸いところ)かと思われます。


12-ドアと下段ベッドとの間

 ドアと下段ベッドとの間は、スーツケースを縦置きするぐらいのスペースしかありません。
 このスーツケースはブログ主が新幹線の荷物棚に載せられるかどうか検証しているのに使っているのと同じものですが、真横に置けないので、空きスペースは35cmもないことになります。
  ・N700系新幹線の網棚(荷物棚)にスーツケースを載せてみる【東海道・山陽・九州新幹線】
  ・JR東日本の新幹線にスーツケースを載せてみる(東北・秋田・山形・上越・北陸新幹線)


13-車内のご案内

 これは通路に掲示されている車内案内ですが、シャワーカードが隣の10号車で売られているとの記載があります。


14-シャワーカード券売機(売り切れ中)

 ブログ主は横浜駅の乗車後すぐにシャワーカードを買いにいったのですが、残念ながらすでに売り切れでした。(´・ω・`)
 シャワーカードの入手が困難なのは知っていたので“やっぱりか…”ぐらいにしか思いませんでしたが、コレクションができなくて残念です。確実に入手するならA寝台に乗るしかないのかな~


15-室内灯を半分落としてまったり中

 ブログ主は最近“9%”と書かれた炭酸フルーツジュース(※1)が大好きなので、この日も暗くなった車窓を眺めながらグビリチビリといきます。こういう時間、たまりません。
 ※1: 子供は飲めません!


16-電灯を全部消して流れる車窓を眺めます(下段ベッド)

 ブログ主が撮影した車窓の風景。(カメラ:FUJI XF-1)
 室内灯を全部消すと室内は真っ暗になります。トンネルに入ろうものなら、本当に暗闇になってしまいます。


17-上段ベッドから夜間の車窓

 嫁が撮影した車窓の風景。(カメラ:FUJI XF-1)
 この日の夜は曇り空で、残念ながらベッドから星空を楽しめるような状況ではありませんでしたが、独特な雰囲気は味わってもらえていたようでした。


18-深夜1時過ぎの浜松駅

 浜松駅は深夜帯最後の乗降可能な駅で、定刻の深夜1:12に浜松駅を出発します。次に乗降可能な停車駅は(名古屋・京都・大阪を通過した先の)姫路となります。

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 その後、姫路を定刻(5:26)に発車したサンライズ瀬戸・出雲号でしたが、相生を過ぎた兵庫・岡山県境の山の中で不穏な空気が漂ってきます。列車は駅でもないところで停車したりノロノロ運転を繰り返しています。そしてその原因が岡山到着前のおはよう放送で明らかになります。

 ノロノロ運転していた原因は、上郡付近の山の中で対向の上り貨物列車が鹿を踏んじゃって緊急停止した影響で、下り線のサンライズも抑止を受けてしまったとのこと。その影響で電車は約20分遅れで岡山に到着予定とのこと。こちらとしては全然急ぎの旅じゃないので、1,2時間遅れたところで問題はありません。「てゆーか2時間遅れたら特急料金戻ってくるやんけ!」などと、くだらぬことすら思い浮かべます。

 そうしたときに気になる内容を含む車内アナウンスが行われました。その内容をかいつまんで説明すると、

 ・岡山で接続する下り新幹線(みずほ号)には乗れます。

 ・四国方面の南風1号(高知行き)としおかぜ1号(松山行き)は乗れます。

 ・米子・松江・出雲方面は、やくも1号にお乗り換えください。お持ちの特急券でやくも号の自由席に乗車できます。

 とのこと。そのアナウンスを聞いたブログ主は

 「ちょっと待て、それって運転打ち切りってことか?ヽ(`Д´)ノ
 こっちは寝台個室でまったり寝転がって出雲に行きたいのに、あんなおんぼろ列車(國鐵381系)の自由席なんかに乗り換えたくないお (´;ω;`)」


 …と思いつつ、乗り換え準備のためにバタバタの身支度を始めます。
 しかしサンライズ出雲号は大きな遅れが発生することが見込まれながらも、結局は終点まで運転されることが判り、やくも1号への乗り換えは出雲方面に急ぐ人のみが行うことになりました。

 そんなこともあってブログ主は、
 「なんや、このクソアナウンスは。その文言じゃ全員が乗り換え必須としか思えんやないか。まずはサンライズ出雲号自身が、運転打ち切りなのか継続なのかはっきりせーや。(憤怒)」
 と、車掌の説明内容の悪さにイライラしながら岡山駅に到着します。


19-岡山駅にて

 岡山駅には定刻(6:27)より約30分遅れて6:50頃に到着します。


20-連結を解除したサンライズ出雲号(前方の瀬戸号は出発済み)

 岡山駅でサンライズ瀬戸号と出雲号を切り離し、前方の瀬戸号が先に出発します。なお、サンライズ瀬戸号と出雲号の通り抜け部分は、姫路~岡山間で「切り離し準備のため、通り抜けができなくなります」とのアナウンスがありました。

 本来岡山駅ではサンライズ瀬戸号と出雲号の切り離しは速攻で行われるため、車外に出ての切り離し作業の見学や駅の売店での買い物などは控えた方がよいのですが、今回サンライズ出雲号の岡山駅発は“やくも1号”(7:05発)より後の発車になってしまうため、少なくとも15分以上の停車になることは確定。
 そのためその停車時間を利用して、嫁と一緒に駅の売店で朝食(サンドイッチ類)や親戚のちびっ子へのお土産(きびだんご)を購入し、隣の車両(10号車)のミニラウンジで食すことにします。
 ※ なお、サンライズでは食い物の車内販売はありません(飲み物の自販機はあり)。


21-通勤客の集う岡山駅(ミニラウンジより撮影)

 結局サンライズ出雲号は定刻より35分遅れの7:10頃に岡山駅を出発します。
 岡山駅ではスーツ姿の通勤客が増えてきており、そうした人たちをミニラウンジから横目に眺めながらサンドイッチを頬張ります。 

 その後、岡山駅を出発したサンライズ出雲号は倉敷から伯備線に入ります。人生初の伯備線です。


22-備中高梁駅と特急やくも2号

 備中高梁駅には8:00頃に到着。備中高梁駅から先は大半が単線区間のため、列車の行き違いの運転停車があります。サンライズ号もここで当駅発8:05のやくも2号を待ち合わせます。(ちなみにこのやくも2号は出雲市駅を4:43に出発するという、むっちゃ早い始発特急です)

 特急やくも号はグリーン車は一部パノラマ車化、普通車はアコモ改造されているものの、ベースは国鉄371系という車齢35年以上のボロ電車を使っています。乗り鉄としてはこれはこれで乗ってみたいところではありますが、今回ばかりは勘弁したかった車両です。


23-小雨の伯備線の風景

 小雨の中国地方の山間部をてこてこと走り抜けていきます。ブログ主の好きな風景です。


24-雨の朝の風景(上段)

 嫁が撮影した写真。窓に雨粒が付いています。


25-上段席からの風景

 これまた嫁が撮影した写真。進行方向右側のシングルツインの上段席からは、複線区間ではこのような位置に架線が見える情景であることに留意してください。(鉄ヲタ向け情報)


26-伯備線の菜の花畑の風景

 新見からは中国山地の深い山の中を越えて鳥取県に入ります。新見から米子までは約80kmあり、そこを約80分かけて山里を駆け抜けます。(結構時間がかかります)


27-伯耆大山駅で山陰線と合流

 東京から倉敷まで太平洋・瀬戸内海沿いを走ってきた電車が、本州を縦断して日本海側までやってきました。


28-米子駅に到着

 山陰地方の主要都市である米子には、定刻より1時間5分遅れの10:10頃に到着しました。


29-山陰線の中海沿いを走行

 今回ブログ主は天気や体調が良ければ米子の次の安来で降りて、横山大観や日本庭園で有名な足立美術館(公式サイト)に立ち寄ることも考えていたのですが、1時間遅れの状況もあり、そのまま松江・出雲市方面へ向かいます。


30-宍道湖沿いを走行

 宍道湖沿いは道中の車窓の中で最も風光明媚なところです。出雲市行きだと進行方向右側になります。今回ブログ主は自室からまったり眺めていたのですが、進行方向左側の部屋の人はミニラウンジに出ていってでも眺める価値があるかと思います。


31-下車前の下段席

 そうして電車は終点の1つ手前の宍道駅に到着。あと10分ちょっとで終点なので、ここからごそごそと片付けに入ります。ゴミ袋には飲み食いしたゴミでいっぱいになっています。


32-下から眺める上段席の車窓

 伯備線の山中では小雨が降っていましたが、山陰線に入ってからは全く雨は降っていませんでした。天気予報ではその後の天気は回復基調となっていたものの、外はまだまだぶ厚い雲が見える状態でした。
 「もうちょっといい天気だったらよかったのにな~」と贅沢なことを思ってしまいます。


33-出雲市駅に到着

 そして列車は定刻より1時間15分遅れの11:13頃に、終点の出雲市駅に到着します。


34-出雲市駅のサンライズ出雲号…柱番号3付近の上下2窓がシングルツインの部屋

 その後ブログ主と嫁は、その足で出雲大社に向かいます。

 ~その2へ続く



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