Carnal Engagement

大人のための真面目な blog

姫のメール/携帯

2006-08-31 22:20:55 | ソープ
私は基本的に姫のメールアドレスや携帯電話の番号をこちらから聞かない。もちろん、姫が教えてくれたら有難くいただくし、メールも送る。姫がこちらを気に入ってくれたら教えてくれるだろうから、それでいいという話。

私はこれが自分のスタイルだと思っているので、もし仮に今後新しい姫に出会うことがあったとしてもこれで行くつもりだが、この blog を読んでいる男性諸氏に「こうした方がいい」と勧められるかというと、なかなか微妙である。「客から聞かれたら教える」というスタンスの姫を相手にすると、両方待ちに入るため、滑稽なことになりがちだ。

ある姫の場合、初会からアドレス交換までに実に5年が過ぎた。顔出しNGの姫だったので、移籍でもしたら探すのが大変だから、せめてこちらのアドレスを教えておくぐらいはしておかないと、とずっと思ってはいた。なのだが、入ると異様にまったりしてしまうため、毎回言い出すのを忘れていたのだった。
きっかけは着メロの話題。どういう話の流れだったかはすっかり忘れてしまったが、当時の私は着メロ/着うたを自作することに凝っていて、携帯にいろいろ設定していたので、それを姫に聞かせたのだった。その話が妙に盛り上がり、そのときは1時間ぐらい丸々その話をしていたように記憶しているのだが、最後に姫が「アドレスも交換しよう」と。
その姫には数ヵ月に一度のペースで通っていたのだが、それ以来月一通ほどのペースでメールが来るようになった。メールの内容はと言うと、露骨な営業色は抑えてあって、季節の挨拶と近況報告と「元気にしていますか?」的な内容。こちらも毎回返事している。一度「なかなか逢いに行けなくてごめん、成績は大丈夫?」と聞いたこともあったのだが、「いろいろ厳しいけど、無理はかけたくないから、逢えるときに逢いにきてくれればいいよ」と返事がきた。真の営業とはかくあるべき。

別の姫の場合は、「すっかり教えたつもりになっていた」という大ボケなケース。その姫の携帯が壊れてアドレス帳がクリアされてしまい、店のWWWサイトに書いている日記で客全員に向かって「メール送ってください」と呼びかけたことがあった。その後その姫に入ったら、開口一番「なんでメール送ってくれなかったの」と怒られた。ひどい話だ(笑)。
この姫とは、いつのまにか「毎回生休明けの口開けに入る」ことになり、生休予定の連絡をメール/電話で毎月取り合うようになった。なぜそうなったのかと言うとまあいろいろ経緯があったのだが、その姫、生休明けの一人目は仕事の勘を取り戻すのに苦労していたようで、それが毎回私と決まっていると一種の条件反射のような形でスムーズにいったらしい。

今の馴染みとは、店外デートすることになってから、日程調整のためにアドレスを交換し、待ち合わせのために番号を交換し、と、かなり泥縄的な流れだった。
この姫は極めて筆不精で、自分からメールを送って来ないどころか、こちらのメールにもほとんど返事をよこさない。「次は○○日ぐらいに行きたいのだけれど出勤してる?」というメールにさえ返事が無い。ただメールを読んでくれてはいて、メールで近況(彼女が趣味的に興味を引きそうなもの)を送っておくと、次に入ったときに話題にしてくれる。

そういう滑稽な話もあったので、「姫のアドレス/番号を聞く代わりに自分のアドレス/番号を姫に教える」というあたりが妥当ではないか、という気も最近はしている。姫にその気があればメールなり電話なりしてくれるだろう。してくれない姫なら、姫のアドレスや番号を聞いたところで大差あるまい。
とは言え、最近では自分からアドレスや番号を教えてくれる姫がかなり増えたようにも思う。特に若い姫だろうか。年代的なものはあるかもしれない。上に書いた三人の姫は、今の馴染みも含めて、三人とも年齢層の高い姫だった。まあ私自身、年齢層の高い姫が好みなのだが。

ところで、掲示板などを読んでいると、「アドレス/番号を教えてもらって→姫とメールや電話して→仲良くなって→店外デート」といった夢を描く男性客が世の中には少なくないようである。店外デート自体の善し悪しももちろんあるのだが、それをひとまず置いておいたとしても、この図式は正しくないという気がする。
姫と仲良くなる方法が仮にあるとすれば、それは「店でお互い楽しい時間を過ごす」しか無いと私には思える。仲良くなった結果としてメールや電話が役に立つ、ということならあり得るだろう。また、店で楽しい時間を共有するための準備として、メールや電話が役に立つことも、やりようによっては可能かもしれない。ただ、メールや電話を通じて仲良くなるというのは、ありそうに無いと思うのだが。特に、「店に行かずにメールや電話で」ということになると、確実に嫌われる。

また、「営業用の携帯とプライベートの携帯」という区別を重要視する客もいて、そのような人は「プライベートの方のアドレス/番号を教えてもらう」ことを一種のステータスと考えるようだが、それもいかがなものだろう。
例えば私の今の馴染みは、前も書いた通り、ソープ嬢としての顔と表の世界での顔を持っている。携帯も表用とソープ用を持っているのだが、それはプライベート用/営業用という区分けではない。ソープのことが表のつきあいの人にバレるのが困るから携帯を分けているのだ。ある客のことを特別好きになったからといって表用の携帯に移行するかというと、そんなことはあり得ない。店に関してのメールが表用の携帯に来ては、携帯を分けている意味がない。
「プライベートの方を教えてほしい」という客の希望は、姫の事情を考えない一人よがりな願望だと思える。客としては、「プライベートの方を教えてもらった」ということで自信なり自己満足なりを得るのだろうとは思う。ひょっとしたら、それを逆手にとった営業もあるのかもしれない。それでも個人的には「考え方自体がおかしいのでは」と言う気がしてならない。

客の勘違い

2006-08-29 15:39:30 | ソープ
主婦…でもソープ嬢 で、姫が仕事以外でもSEX好きだと誤解する客についての話が出ている。まったく困った客が多いものだ。
しかしこの問題は、もちろん悪いのは誤解する客なのだが、客を誤解させるような環境というものも絡んでいる。具体的に言うと、客の誤解を煽るようなメディア、ならびに時代の変化である。今回はそれについて書いてみたい。

実は私が昔通っていた姫の一人も、一時期痴女キャラで売っていたことがあった。店のWWWサイトでのプロファイルはもちろん、雑誌のインタビューも「プライベートのときも欲求不満で体がうずいてくると逆ナンしてた」など、かなりめちゃくちゃな内容になっていた。当時はそれでかなりの人気があった。本気にしていた客が結構いたらしい。
もちろん実際にはそんなわけがない。この姫には痴女キャラに切替える前から通っていたので良く知っている。店外デートしたこともあるが、店の外では本当はシャイな女の子だった。それだけ痴女キャラとしての演技がうまかったということだろう。

また、別の姫からは、この姫は長く通う前に上がってしまったのだが、裏を返したときにこう言われたことがある。「carnal さんのエッチがあんまり気持ち良かったから、休みの日も思い出して一人エッチしちゃった」と。もちろん私がそれを本気にするわけは無いが、そう言って気分を盛り上げようとしてくれている姫の気持ちはとても嬉しかったので、こちらも嬉しそうに「本当に?じゃあ今日はもっと気持ち良くしてあげるね」とベタな返事をしてしまった。当然姫も嬉しそうに笑ってくれるので、気分が大いに盛り上がったことは言うまでもない。
しかし、あのかわいらしい笑顔でそういうことを言われたら、本気にして勘違いしてしまう客も少なくないのではなかろうか。「じゃあ次の休みの日には一人エッチじゃなく俺がしてあげるよ」とか言ってしまう客も結構いそうに思える。いやそれにしても思い出してみると良い子だった。たぶん今の馴染みの次ぐらいに。

こういったケース以外でも、痴女的な売り方をするWWWサイトや雑誌はよくある。また姫の営業用blogでも「普段からSEX大好きでーす」的なキャラ作りをしているものがたまに見られる。姫の売り込み方はいろいろあると思うが、そういう「SEX大好きというファンタジー」が売り方の一つとして定着してしまっている。
客がこれを「宣伝用のファンタジー」だとちゃんと理解すれば問題無い。しかし男性客というものは、「それが現実であって欲しい」と願う生き物なのだ。男性に限らず人間は、本当の現実よりも、自分がそうであって欲しいと思う願望の方を、信じてしまう。結果、ファンタジーを現実と信じ込んでしまう客が大量生産されることになる。

ファンタジーを信じ込む客が増えると、姫に迷惑が及ぶわけなのだが、興味深いことに、自分を痴女キャラで売る姫は、その被害をほとんど被らないのだ。そういった姫は、勘違い客のあしらい方も上手なもの。勘違い客ばかりが押し寄せても、うまく捌いて売上にしてしまう。
問題は、ファンタジーを「ソープ嬢はみんなSEX好きだ」という風に拡大解釈してしまった客が、痴女キャラで売るつもりもない姫のところにやってきた場合である。これは本当に迷惑な話だろう。なのだが、業界全体がこういう構図の上に成り立っているので、なかなか何ともしがたい話でもある。

というのが「メディアが勘違いを煽っている」の話だが、もう一つ、「時代の変化」についても、考えたことを書いておきたい。

勘違い客というのは最近になって突如発生したものではない。300年以上昔の吉原の遊廓には、今よりも遥かに勘違い客が多かった。客を勘違いさせてつなぎ止めようとする話はいくつも伝わっている。日本の勘違い客というのは、諸外国の売春事情と比べても明らかに多く、日本の伝統文化なのではないかとさえ思う。
この客の勘違いというやつは、300年前であれば問題にならなかったのだ。姫は吉原の壕の中に閉じ込められていたから、「休日に店外デート」などありえなかった。客がファンタジーを現実だと信じていても、客は姫に手出しできなかったのだから。だから、客の勘違いは、売上を増やすための策として、むしろ積極的に奨励されていた。
ところが時代が変わり、状況が少しずつ変わって来た結果、勘違い客のデメリットがメリットを上回るようになってきた。いまや姫も廓に縛り付けられているわけではなく、休日は自分の生活を持っている。これは良いことに違いないが、同時に、客が姫に手出しできる余地が生まれて来たということでもある。そして何より変わったのは、携帯電話の存在だ。
上にも書いた通り、「客を勘違いさせる」という売り方は、現状で、メディア/店/一部の姫から是認されている。それは、吉原の時代から脈脈と続く伝統なのではないかとも思う。しかし時代が変わった結果、もはや「害の方が大きくなった」という気がしている。その時代の変化に、メディアや店や姫が追い付いておらず、そのしわ寄せが出ているのではないだろうか。

女性をイかせたい?

2006-08-22 00:19:24 | ♂と♀
男性は「女性を感じさせる/イかせる」ことに拘る。なぜならそれが自分の自信につながるからだ。「女性を感じせられないやつ」は男性にとって最大級の侮辱であり、自信喪失につながる。
すでに何度もこの blog で書いているように、男性がセックスに求めるものは、皮膚感覚的な気持良さだけでなく、自分への自信という精神的なものが大きい。男性はセックスを通じて自分への自信を再確認する。極端な話、射精するだけならオナニーでも良い。男性はセックスにそれ以上のものを求める。

女性もそれを何となくわかっているので、往々にして「気持ちよいふり」「イったふり」をする。その方が男性が満足するからだ。「相手に満足して欲しいから」という思いやりの気持ちのこともあれば、「その方が早く終わるから」という致し方ない事情のこともある。
本当の反応を見せてしまうと、男性は自信を喪失したり、ひどい場合には逆ギレして怒り出すことさえある。「本当の自分」を素直に認められる男性というのはそれほど多くない。男性と良好な関係を保つことを考えれば、やむを得ないことだろう。

しかしその結果何が起きるかというと、本当は下手なのに「自分はセックスが上手い」と誤解した男性の量産である。

というようなことを、今の馴染み姫と話したことがある。この話は 主婦…でも、ソープ嬢 へのコメントとしてちょっとだけ書き込んだのだが、こちらでも書いてみる。

この話をしたのは、三回目に入ったときだった。初会は実は全く話が盛り上がらず、裏を返したら比較的いい感じかなという風になって、の三回目だったのだが、この話題が大受けして、それで姫と打ち解けられたように思う。
姫は、(姫の仕事のことを知らない)友達から男性を紹介されて、「うっかり(本人談)」その日のうちにコトに及んでしまったことがあったそうだ。その相手は自分の腕にかなり自信満々の様子だったのだが、その中身はと言うと「今までの経験の中でも最低ランクに」ひどいものだったと。
という体験談を姫が話してくれたので、それに対して、上のような話をして、「その人が今までセックスした相手は本当のことを言わなかったんじゃないか」と言ってみたところ、これがなぜか大受けした。「そうか!誰かが勇気を出して本当のことを言わなきゃ!」と。
ただしオチもついた。「でも私がそれを言うのは嫌だから」と。まあそれが全ての女性の本音だろう。男性にとって本当のことを知らされるのはショックだが、女性にとっても本当のことを告げるのはなかなか勇気がいる。

最後に、男性読者へのアドバイスも。
ひょっとしたら、これを読んで「俺のはセックスは下手だったのか!」「実はイかせられてなかったのか!」とショックを受け、自信を失くす方もいるかもしれない。その気持ちはわかるのだが、このことも理解して欲しい。女性の大半は、セックスに、肉体的な快感よりも、精神的/愛情的なつながりを求める。オナニーではイけるかもしれないが、それよりも好きな男性とセックスする方が(たとえイけなくても)良いものなのだ。
だから、「相手をイかせよう」とあまり気負わない方がいい。それは男性にとって「自分に自信をつける」ためだけの独りよがりに過ぎない。それより、セックスはコミュニケーションなのだから、もっと相手を理解しよう。信頼を深めよう。自分の自信のためではなく、相手のためにセックスしよう。重要なのは、上手下手よりも、相手を思いやれるかどうかの方だ。お互いが(肉体的な意味だけでなく)気持ちのよい時間を過ごせるためにはどうしたらいいか、もっと考えてみよう。