茶の葉の声に耳を澄まして    Tea-literacy

数千年にわたる茶と人とのかかわりに思いを馳せ、今、目の前にある茶の声に耳を傾ける
お茶にできること、お茶の可能性とは

釜炒り抹茶

2010年09月24日 | Weblog
お棗の蓋をあけると
こおばしいお茶の香り。
ずずっと末客まで届きます。
お茶の色は白っぽく、
茶筅で点てると、
生卵を撹拌したときにように
より白く泡立ってきます。

お茶碗を手にすると
つい深呼吸して
まず香りをいただこうという気分になります。
そしてゴクリ。
美味しい!
ごくごくごくり。
あー、おかわり!と
お茶碗を差し出したくなるようなお茶でした。

お月見で
お団子やらお大福やら
甘いものをたくさんいただくような時には
釜炒り抹茶はぴったりかもしれません。
さっぱりしていて、
たーくさん飲めちゃいます。

4~5年前にも
嬉野の釜炒り抹茶を購入したことがありますが、
その時は、
ただ苦く、色も茶がかっていて、
これは単に釜炒り茶の粉茶だから、
釜炒り抹茶の名前は止めた方がいいと思ったものです。
でも、今回のお茶は、
是非、また購入して
がぶがぶといただきたいと思いました。
釜香の具合がちょうどよかったところを
ゲットしたのかもしれませんが、
製法が変わったのかもしれません。
「独自の製法」だそうです。

一般の煎茶は蒸し製で、
生葉を蒸して酸化を止め、揉みながら乾燥していきますが、
釜炒り茶は、
炒って酸化を止め、揉んで乾燥していきます。
どの工程をどう独自に工夫して抹茶っぽくしたのでしょう。
「独自の製法」研修ってないかなあ。
あ、企業秘密のことかあ。

お茶のこだわり舎(や)
嬉野釜炒り茶生産者直売