音のかほり~ロック喫茶「せるてぃぶ」~

マスターと客の知ったかぶりで身勝手な音楽会話

OASIS

2011-07-24 16:08:43 | AOR
JIMMY MESSINA
OASIS
1979

 客  「遂にアナログ放送が終わりましたねー。」
マスター「11時59分からアナログ放送見ちゃったヨ。」
 客  「なんで?」
マスター「アナログ停波ってどーなるんだろーって。」
 客  「ブルーバックで説明が書いてあるんでしょ。地デジで、さかんにやってましたよ。」
マスター「だから、それを体験したかったのよ。」
 客  「東北三県はアナログ放送が続くんですよね。」
マスター「不思議だネ。凄い技術だな。地域ごとに見れる場所と見れない場所があるんだもん。受信機は同じなのに。」

                   ~ ♪ ♪ ~

 客  「うっとおしい天気だからサッパリしたアルバムが聴きたいですねー。」
マスター「これは? ジミー・メッシーナの{オアシス}ってAORアルバム。」
 客  「ジミーは、ポコのメンバーでプロデュースもしてました。」
マスター「ジミーを有名にしたのは、ロギンス&メッシーナの大成功だネ。」
 客  「ケニー・ロギンスのプロデュースをしてたんですけど、意気投合してデュオでデビューしたんです。」
マスター「凄い人気デュオだったなー。素朴な曲は世界中が癒されたんだ。そんなジミーのファーストアルバムが、これさ。」

 客  「1曲目は、new and different way。ジャケット・イメージそのまんまの爽やかAORです。」
マスター「トロピカルなイントロ、エレピの清々しい音。ロギンス&メッシーナで発表してもいい位、ロギンスっぽい曲だヨ。」
 客  「メッシーナのボーカルは毒の無い素直で綺麗な声です。」
マスター「2曲目は、do you want to dance。軽いファンキーサウンドに乗ってメッシーナの爽やかボーカルが冴え渡っている。」
 客  「バックバンドのサウンドがとても好きなんですよ。」
マスター「クレジットが無いから誰だか判らないけどタイトだし上手いよネ。」
 客  「ギターソロはメッシーナ本人ですよ。」

マスター「3曲目は、seeing you。これぞAOR界の最高傑作のひとつ。名曲中の絶品。」
 客  「ジミーのちょっと気だるいボーカルがいいですねー。」
マスター「ゆっくりした時の流れ。夏のギラギラ日差しも和らいだ頃、寝そべりながら聴きたいな。」
 客  「夏の疲れを癒してくれる優しいメロディと穏やかな音は、まさにAORの素晴らしさを教えてくれます。」
マスター「この曲が収録してあるから名盤と呼ばれているんだ。」
 
 客  「4曲目は、free to be me。軽快なポップフィーリングが楽しめるドライブソングです。」
マスター「軽やか。爽快。爽やか。そんな言葉がピッタリの曲だネ。」
 客  「6曲目は、love is here。ホーンセクションを大々的に入れたフュージョンサウンドは、シーウィンドを彷彿させます。」
マスター「エンディングのギターソロは素晴らしいフレーズを弾いているヨ。でも、この曲、ドラムが光ってるんだ。」
 客  「7曲目は、waitin' on you。1曲目と同じ様な雰囲気を持ってます。」
マスター「ん? そうか? ま。トロピカルな香りを残しながら、都会的なコーラスが気持ちいい曲。」
 客  「9曲目は、the magic of you。ガッドギターの素朴な音色をバックに、素直なジミーのボーカルはしなやかです。」
マスター「落ち着いた穏やかな曲だなぁ。心地いいそよ風が吹いているだよネ。」
 客  「間奏のクラリネットソロがいい気分にしてくれます。」
マスター「AORでは異例の7分20秒もある長い曲だけど、飽きる事は無いな。」
 客  「ジャズフィーリングのアレンジもいいですねー。」
マスター「ジミーの名曲のひとつだネ。」



TRILOGY

2011-07-17 16:18:48 | プログレ
EMERSON,LAKE & PALMER
TRILOGY
1972

 客  「マスター、知ってます?ロンドンオリンピックでビートルズが再結成されるって話?」
マスター「いつものガセネタでしょ。あり得ないヨ。」
 客  「ポール・マッカートニーも否定しなかったとか。」
マスター「聞こえなかったんじゃないの。」
 客  「でも・・・。」
マスター「だいたい、ジョン・レノンもジョージ・ハリスンもこの世にいないのにさ。どーやって再結成出来るんだ?」
 客  「ジョンの息子とジョージの息子らしいです。」
マスター「・・・。ま。世界が注目するイベントがあるとビートルズ再結成が噂されるんだから。ないない。」

                    ~ ♪ ♪ ~

 客  「なんか爽やかなプログレ聴きたいですねー。」
マスター「爽やかなプログレ? ん~。リクエストには答えられないけど、今日はコレ。」
 客  「エマーソン、レイク&パーマーの{トリロジー}ですね。」
マスター「確か記憶だと、来日公演に合わせて世界で1番始めに日本盤が発売されたと思ったけどな。つまり来日記念盤。」
 客  「へ~。」
マスター「当時としては画期的な事なのよ。日本盤なんて英米の2~3カ月後に発売されるのが当たり前の時代だったんだ。」
 客  「そうなんですか。」
マスター「当時のEL&P人気はすざましいものがあってさ。レコード会社も相当チカラを入れてたんだろうし。東京12チャンネルで日本公演を生中継の大英断。新聞のテレビ欄にもピックアップされてたヨ。」
 客  「すごい雨だったんですよね?」
マスター「そうなんだ。当時のテレビカメラの技術では雨の雫がカメラに付いてもおかまいなしに放送してたから、綺麗な画質では無かったな。」
 客  「全マスコミ参加の大イベントだったんですね。」

マスター「1曲目は、the endless enigma part.1。不気味なシンセサイザーのイントロ。暑い夏にはピッタリのおどろおどろしい音から始まるんだ。」
 客  「本編は、いかにもEL&Pらしい静と動の対比のプログレサウンドを展開しています。」
マスター「グレック・レイクのボーカルは、いつ聴いてもいいなぁ。」
 客  「2曲目は、fugue。前の曲のエンディングのピアノソロがこの曲のイントロにと繋がっています。」
マスター「キース・エマーソンは、ジャズやクラシックに影響されたピアノを弾いてる。綺麗な音色。」
 客  「まるでキースのピアノソロ曲です。」
マスター「3曲目は、the endless enigma part.2。この3曲は組曲になっているんだネ。だから、トリロジー。三部作。」
 客  「エニグマって曲の間にピアノソロを挟みこんでいます。こーいうアレンジってビートルズもやってましたね。」
マスター「ビートルズの場合は、ジョンが1曲作るのがメンドーで、ポールの曲を挿入したり繋げたりしてたんだヨ。」
 客  「4曲目は、from the biginning。EL&Pを代表する牧歌的なアコースティックギターの美しい曲です。グレッグはアコギの名手です。」
マスター「グレッグは、ボーカル、アコギ、エレキ、ベースと大忙しだネ。」
 客  「5曲目は、the sheriff。今度は、カール・パーマーの変拍子ドラムが見事な曲です。」
マスター「おどけたポップなメロディ。しかし、曲構成は複雑だ。」
 客  「3人とも口から音符が出てくる様な人達ですからね。テクニック抜群。」

マスター「6曲目は、hoedown。これがEL&Pサウンド。キーボード、ベース、ドラムの3人編成トリオで演奏する最高のプログレサウンドだぜ。」
 客  「アメリカのクラシック作家、アーロン・コープランドの交響曲をアレンジしたプログレ界の名作になったんです。」
マスター「ん~。素晴らしいねー。当時のプログレ界をリードしてきたEL&Pの勢いを感じるヨ。」
 客  「7曲目は、trilogy。ピアノの美しい音色とグレッグのボーカル。とても静かな雰囲気の中で始まります。音楽的リーダーはキースなんですかねー?」
マスター「EL&Pサウンドをプロデュースしてるのはグレッグさ。キースのキーボードはEL&Pサウンドを作るには絶対必要だからネ。」
 客  「グレッグも大変ですねー。」
マスター「約9分弱の変拍子だらけの大作の中で、グレッグ歌うメロディは非常にポップ。この辺も魅力のひとつなんだネ。」
 客  「9曲目は、abaddon's bolero。クラシック、オペラ作家のモーリス・ラベルの曲を頂いてアレンジしたキース得意の曲です。」
マスター「作曲者はキース・エマーソンになってるんだネ。」
 客  「イントロの音量がやけに小さいです。」
マスター「このベースってリズム合ってるの? ベースだけ違うリズムで弾いてる様な感じだな。」
 客  「1曲目のイントロも不気味でしたし、アルバム最後のエンディングも不気味に終わります。いいじゃないですか。これで。プログレなんだし。」


GOT LIVE IF YOU WANT IT

2011-07-14 17:52:16 | ポップロック
THE ROLLING STONES
GOT LIVE IF YOU WANT IT
1966

 客  「昨日のニュースで東京電力の新社長のインタビューを放送してましたが、電力があまっているので関西に回す。みたいな事言ってましたけど。」
マスター「はぁ?どーいうことよ。国民には節電しろって言っておいてか?電力がないって言うからガマンの限界まで節電して、熱中症で亡くなった人もかなり出てるのに。企業も輪番休業までしてさ。」
 客  「国民はこんなに苦しんでいるのに。電力があまっているなら節電指示なんてやめてほしいです。」
マスター「東電の最大供給電力もウソって事になるじゃん。本当はもっと出せるんじゃないの?」
 客  「エアコンかけながら汗ながして仕事しているんですよ。どこに行っても節電節電で暑いし。」
マスター「ま。東電の堕落会社は今に始まった事じゃ無いけどさ。」
 客  「国民がどんな思いで生活しているのか全く無関心なんですね。」
マスター「それは政治家も同じ。」

                   ~ ♪ ♪ ~

 客  「こんなイライラを吹き飛ばす様なのを聴きたいですね。」
マスター「んじゃ。これッ。ローリング・ストーンズの初ライブアルバム{ガットライブ・イフ・ユー・ウォント・イット}。リマスターしても音質は悪いけどライブのすざましさは伝わってくるヨ。」
 客  「え~っと、たしか2曲がスタジオ録音盤に歓声を被せた疑似ライブなんですよねー。」
マスター「そんな事が、まかり通る時代だったんだネ。でも、編集がいいのか違和感が全く無いんだ。全曲ライブ感覚で聴けるヨ。」
 客  「1966年頃ってストーンズのアルバムもビートルズと同様に同じタイトル名でも内容が違ったり。何でもアリ状態でした。」
マスター「アーティストの意思なんて無視してたもん。レコード会社の絶対的権力の前では従うしか無いさ。」
 客  「今の普通の会社も似た様なもんですけど。」

マスター「1曲目は、under my thumb。初期ストーンズを代表する素晴らしいロックサウンドが炸裂してるヨ。」
 客  「この頃のストーンズのギターリフはカッコイイですねー。ビートルズの再現出来ない音色よりはコピーしやすいです。」
マスター「熱気を感じるよネ。暑いロックでしょ。この夏みたいに。」
 客  「それにしても、凄い歓声ですね。」
マスター「それにしても、音質が悪いな。まるでブートレグを聴いてるみたいだ。」
 客  「2曲目は、get off of my cloud。連続演奏です。ライブならでは。」
マスター「ライブはこうでなくっちゃ。ブラックミュージックとロックの合体みたいな曲だな。」
 客  「当時としては斬新だったんでしょーね。今聴くと古いなーって思いますけど。」
マスター「50年以上前の曲だゼー!」
 客  「3曲目は、lady jane。ミックとキースの美しいラブソングです。」
マスター「大好きなバラードなんだ。バラードロックの素晴らしさを教えてくれる名曲だヨ。」
 客  「切ないメロディです。ミックの{パッパッパッ、ラララ}ってアドリブで歌うところが泣けます。」
マスター「5曲目は、i've been loving you too long。大御所オーティス・レディングの超名曲。いろんなアーティストがカバーしてるけど、ストーンズ物は絶品だ。」
 客  「とても優しく美しいバラードです。ミックもしなやかに想いを込めて歌ってます。」
マスター「この曲が疑似ライブだけど、そんなの気が付かない。黙っていても判らなかったんじゃない。」
 客  「7曲目は、the last time。サティスファクションのイントロからいきなりこの曲になりました。」
マスター「サビのポップなメロディだけ好きな曲。」
 客  「タンバリンがうるさいです。」

マスター「9曲目は、time is on my side。ジュリー率いるタイガースもカバーしてた曲。」
 客  「マスター、ジュリー好きなんですか?」
マスター「もちろん。日本の音楽史上最高のポップスターだヨ。」
 客  「この曲ってストーンズの中では人気の高い曲ですよね。」
マスター「ストーンズのオリジナルでは無いんだけどネ。」
 客  「えッ?そうなんですか? ミックとキースの共作かと思ってました。」
マスター「10曲目は、i'm alright。ストーンズのかけ声と言えば{オーライッ}だよネ。」
 客  「ビートルズは{ヤァヤァヤァ}です。」
マスター「両方とも肯定している名言だ。いい曲とは思わないけど。」
 客  「11曲目は、have you seen your mother baby,standing in the shadow? 好きな曲なんですよ。」
マスター「ストーンズを代表する曲だと思うヨ。しかし、長いタイトルだな。」
 客  「12曲目は、i can't get no satisfaction。アメリカで初めて第1位になった記念すべき曲です。」
マスター「やっぱ。この曲でしょ!」
 客  「初期・・・いや、いまだに続くストーンズの歴史の中でも傑作のひとつですよね。」
マスター「満足してないぜ!って怒れる若者の叫びだ。」
 客  「ストーンズ流ハードロックの全てが詰まっている名曲です。」
マスター「不良ローリング・ストーンズのイメージが決定したんだ。これで。」

 客  「優等生ビートルズ対不良ストーンズの公式が出来ました。」
マスター「音楽的にはビートルズの方が不良だったけどネ。」
 客  「?」
マスター「ストーンズは、R&Bとかを継承し続けたロックバンドさ。ビートルズはそーいった既成概念をぶっ壊して新しい音楽を模索してたからネ。」
 客  「新しい物を作るには古い物は壊すって事ですか。」
マスター「日本にもそんな人が戦国時代に居たネ。」
 客  「・・・?。 織田信長!」



SHEER HEART ATTACK

2011-07-10 17:50:14 | ポップロック
QUEEN
SHEER HEART ATTACK
1974

 客  「なでしこジャパン、凄いですねー。ドイツに勝っちゃいました。」
マスター「ワールドカップ女子サッカーってドイツで開催してるんでしょ。完全アウェー状態だったんだろうネ。」
 客  「ベスト4ですよ。次の試合は日本よりもランキング下位の国ですからね。決勝戦間違いないです。」
マスター「ドイツだって、日本はランキング下位だからって思っていたはずさ。しかも、ベスト4とは言ってもランキング4位なんだから順当でしょ。」
 客  「厳しいですねー。ドイツに勝ったって事が重要なのに。」
マスター「それじゃダメだよ。優勝を目標にしたんでしょ。最後まで気を抜くなって事さ。」
 客  「優勝してほしいですねー。」
マスター「出来るさ。なでしこジャパンなら。日本の女子スポーツは強いんだぞ。」

                    ~ ~ ♪ ♪ ~ ~

 客  「今日は何を聴くんですか?」
マスター「クイーンの3枚目{シアー・ハート・アタック}。個人的には、1~4枚目までがクイーンの絶頂期だと思っているんだ。その中でも1番ポップなアルバムが、これさ。」
 客  「勢いを感じるアルバムですよね。クイーンが世界へ羽ばたいた瞬間が見えます。」
マスター「クイーンサウンドが完成したアルバム。いろんなタイプの曲をクイーンが仕上げたら、こうなりました。みたいな。」
 客  「クイーンサウンドの基本はハードロックです。そこにプログレ的な構成美とコーラスの多用。」
マスター「そして、妖艶なフレディ・マーキュリーの存在。」

 客  「1曲目は、brighton rock。サーカスか遊園地のざわめきのイントロ。」
マスター「この遊園地のざわめきイントロ、どこかの曲で聴いたなー。つい最近。誰だっけ?」
 客  「ブライアン・メイの独特な音色のギターサウンドが炸裂するハードロックです。この曲、大好きです。」
マスター「初来日公演の時にも演奏してたヨ。ギターソロは、思いっきりディレイをかけてギタリストが2人で弾いてる感じだったヨ。」
 客  「フレディの声は高い音から低い音まで自由自在に操っています。」
マスター「そしてロジャーのドラムだ。ドラムが壊れるんじゃないのって思う程、叩きまくってる。」
 客  「クイーンの中で{ベスト4}に入る超高速ハードロックです。」

マスター「2曲目は、killer queen。クイーンが全世界で認められた記念すべき曲なんだよネ。」
 客  「この曲がなければ、ロック界の最高傑作曲{ボヘミアンラプソティ}も生まれなかったかも。」
マスター「リアルタイムで聴いた時は、好きではなかったなー。」
 客  「こんな名曲を?」
マスター「そう。こんな名曲をネ。人と感覚が違うんだと思ったら悲しくなった事を憶えてるヨ。」
 客  「3曲目は、tenement funster。アコースティックギターの綺麗な響きが大好きな曲です。ロジャーの叩くドッドッドッってドラムがいいなぁ。」
マスター「ブライアンのギターソロは、宇宙の彼方を思わせるスペーシーな響きなんだネ。」
 客  「4曲目は、flick of the wrist。前の曲から続いています。ロジャーのドラムが激しいです。」
マスター「なんともゴージャスなロックだなー。」
 客  「5曲目は、lily of the valley。3、4、5曲目と繋がっている、組曲みたい。」
マスター「とても美しいメロディを持った1分42秒の名曲。」

 客  「6曲目は、now i'm here。クイーンの傑作の1曲です。」
マスター「初来日公演は、この曲から始まったんだ。音に合わせてフラッシュとスモーク。かっこよかったな。」
 客  「7曲目は、in the lap of the god。ドラマチックな曲ですねー。」
マスター「クイーンの最高コーラスの素晴らしさを楽しめるヨ。どこかオペラの香りがするんだ。」
 客  「8曲目は、stone cold crazy。レッド・ツェッペリンを彷彿させるハードロックサウンド。」
マスター「こんな暑い曲なのに、汗臭くないんだヨ。サラッとしてる。」
 客  「どんなにハードロックを演奏してもスマートなんですよ。爽やかなんです。」
マスター「それがクイーンサウンドって事かな。」
 客  「9曲目は、dear friends。決してポール・マッカートニーのカバーではありません。」
マスター「美しいメロディと綺麗なコーラス。ハードな曲が続いたので一服の清涼水みたいにホッとする曲だネ。」
 客  「曲順の素晴らしさですね。」
マスター「11曲目は、bring back that leroy brown。珍しくカントリーっぽい曲。」
 客  「ジョン・ディーコンのアコースティックベースが気持ちいいですねー。」
マスター「けっこう早弾き。」
 客  「12曲目は、she makes me。クイーン得意技の美しいコーラスと綺麗なメロディのバラードです。」
マスター「ブーって同じ音がずーと鳴っているんだけど、ノイズにしか聴こえないヨ。」
 客  「13曲目は、in the lap of the gods revisited。クイーンの最高傑作バラードです。」
マスター「感動的なクイーンサウンドと感傷的なメロディ。泣ける。」
 客  「最後の爆発音が衝撃的ですね。」

マスター「初来日公演の時のラストソング。大量のスモークの中、ピカッと光ったんだ。光と煙の中で始まって、そして終わった視覚効果ばっちりのコンサートだったんだヨ。」
 客  「35年以上前のコンサートを細かに覚えていますねー。すぐ忘れるマスターらしくなく。」
マスター「純粋無垢な高校生だったんだぜ。昨日の事の様に思い出せるヨ。」
 客  「今は?」
マスター「昨日の夕飯、何を食べたっけ?」



THIS FALL

2011-07-03 18:51:38 | AOR
JOSEPH WILLIAMS
THIS FALL
2008

マスター「いらっしゃい。」
 客  「暑いですねー。毎日。」
マスター「まだ7月になったばかりなのにネ。これじゃ真夏が恐ろしい。」
 客  「節電の夏とか言われてますけど。こんなに暑いと節電が大切か体調が大切かって判断になります。」
マスター「節電の大切さも判るけど、あまりにも過敏になるのは良くないと思うけどネ。節電のせいで熱中症で死んじゃったなんて事にならない様に。」
 客  「この間、家のエアコンの設定温度を29度にしたら、割りと涼しかったですよ。」
マスター「そういうもんなんだなぁ。」
 客  「我慢は必要かもしれませんけど、無理はダメという事です。」
マスター「そもそも、東京電力のいい加減な対応と何もしない政治が問題なんだからさ。」
 客  「国会も止まってますし。すぐ私利私欲に走るんですよね。」
マスター「結局、苦労するのは国民なのさ。」
 客  「国民は頑張ってますよ。頑張っていないのは我々が選挙で選んでしまった政治家だけ。」

                      ~ ♪ ♪ ~

マスター「じゃ、今日はすっきり軽快なAORでも。ジョセフ・ウィリアムス。TOTOのボーカリスト。」
 客  「TOTOの三代目ボーカリストをMR,BIGのエリック・マーティンと競い合って見事に採用されたんです。」
マスター「ま。TOTOの音楽とジョセフの音楽は似てるからネ。」
 客  「マーティンのボーカリストとしての素晴らしさは誰もが賞賛してますけど。」
マスター「マーティンのボーカルでTOTOの曲を聴きたかったな。」

 客  「1曲目は、this fall。こりゃ凄いハードロックサウンドです。ジョセフとスティーブ・ルカサーの共作です。」
マスター「ジョセフのボーカルとルカサーのギター。激しいバトルが展開してる。」
 客  「許容範囲ギリギリのハードAORです。」
マスター「熱い時間が流れてるヨ。」
 客  「メジャーからマイナーになるメロディにゾクゾクしますが、そんなのおかまいなしに疾走するギターは爆発してます。」
マスター「2曲目は、do ya。TOTOのアルバムに収録してあっても違和感の無いほどTOTOサウンド全開の曲。」
 客  「ジョセフとデビッド・ペイチとボビー・キンボールの共作、共演ですからねー。そうなります。」
マスター「ジョセフとボビーのデュエットが熱いサウンドの中に溶けていきます。」
 客  「3曲目は、it's a far cry。美しいバラードですねー。うっとりします。」
マスター「メロディがとても優しいんだ。ピアノの音色も程よく暖かいし。」
 客  「ルカサーのギターも陽だまりの様な落ち着いたフレーズを弾いてます。」
マスター「曲順の良さもあって美しい曲はAORの傑作曲になった。」
 客  「4曲目は、yeah yeah yeah。ポップロックの爽快なメロディを残しながら爽やかなAORが耳に心地いいです。」
マスター「ドラムのリズムが、おッやるねーって。」
 客  「5曲目は、i know what i know。ジェイ・グラスカとの共作。落ち着いたミディアムテンポのAORです。」
マスター「蘇る80年代TOTO。」

 客  「6曲目は、she walked。ジョセフ流ロックンロール。」
マスター「やっぱ、ジョセフもロックンロール大好きなんだろうなー。オールドロックンロールをカバーする代わりに自分で作ったって感じだな。」
 客  「9曲目は、hush。ジョセフ単独作品。しかもギター以外は全て自分で。」
マスター「とはいってもプログラミングだけ。」
 客  「10曲目は、don't pull the plug。随分シリアスな事をAORサウンドに乗せて歌っているんです。」
マスター「対訳を読むと{まだこの世の中を終わらせないでくれ}と平和への祈りをどこかの大統領に向けて歌ってる。」
 客  「どこかのってアメリカ大統領でしょ。反戦歌です。」
マスター「11曲目は、angelie。TOTOファミリーが参加している。」
 客  「ルカサーのギターはとても穏やかですし。スティーブ・ポーカロはキーボード、ベース、コーラスにと大忙しです。」
マスター「落ち着いたメロディは心を優しく癒してくれるネ。」
 客  「ドラムはリック・マロッタなんですよ。」
マスター「どうりで、でしゃばらない大陸的なドラムだと思った。」
 客  「12曲目は、tell me something new。アルバム後半は、落ち着いて、ゆったりしたAORが続いています。」
マスター「嫌いじゃ無いよ。」
 客  「この曲もTOTOの香りがしますね。特にキーボードが。」
マスター「13曲目は、far way。ピアノの美しい音色をバックにジョセフが優しく歌うラブソング。」
 客  「娘との共作ですね。{遠く離れていても心で君を感じている}って。甘ったるい歌詞です。」
マスター「なんでこんな大甘な曲を収録したのかなー。前の曲で終わってた方がAORアルバムとして良かったと思うけど。」
 客  「14曲目は、i luv u goodbye。たった27秒の曲です。」
マスター「前の曲があまりにも甘すぎたので、恥ずかしくなって、こんな冗談みたいな曲を収録したのかなー。」
 客  「まさか。」



 

GARDEN SHED

2011-07-02 18:05:18 | プログレ
ENGLAND
GARDEN SHED
1977

マスター「女子ワールドカップサッカーが凄い勢いで決勝進出だ。」
 客  「なでしこ・・・とは思えない程、激しい戦いを繰り広げていますね。」
マスター「なぜか日本では、男子のワールドカップほど盛り上がらないけどネ。」
 客  「決勝1位通過に向けて今度はイングランドとの試合です。」
マスター「サッカー発祥の地イングランド。楽しみだネ。」
 客  「で。今日は何を聴くんですか?」
マスター「なでしこジャパン対イングランドの試合を祝して。これッ!」

                  ~ ♪ ♪ ~

 客  「ん~。イングランドですか。マスターの直線的な発想らしいですけど、このバンド、ある意味、悲劇的なプログレバンドでしたね。」
マスター「どして?」
 客  「1977年といえば、プログレ衰退期、輝いていたプログレブームがパンクムーブメントに押されて行き場の無くなった頃に発表されたアルバムです。」
マスター「確かに。そうだネ。パンクの圧倒的なパワーの前では叙情性とか哲学的とかは吹っ飛んでしまったからなぁ。」
 客  「でも、このアルバムは素晴らしいです。時代を超えて聴いていたいアルバムです。」
マスター「たった1枚しかスタジオ盤残してないけど、邦題が最高なんだ。{落葉の落ちる庭園}。なんてロマンチックなんだろー。」
 客  「落葉の落ちるって? なんか変な日本語ですけど。」
マスター「ジャケットが衝撃的なデザインだよネ。鮮明な色が劇的だヨ。」
 客  「イギリスの実在するジャムメーカーと同じデザインなんですよね。」
マスター「このセンス。わからない。」

 客  「1曲目は、midnight madness。不気味なイントロから始まる曲です。」
マスター「メロトロンの音色はジェネシスのフォックストロントの様だネ。」
 客  「イエスのジョン・アンダーソンみたいなボーカルでイエスサウンドを意識したドラマチックな曲展開です。」
マスター「ポップなメロディとプログレサウンドなんだけど、プログレ特有の複雑な構成美とか哲学を感じる音とかは少ないな。」
 客  「それがイングランドのいいところなんです。プログレに走りすぎていないんです。」
マスター「2曲目は、all alone。ピアノだけのクラシカルな演奏。」
 客  「クラシックに走りすぎていないんです。」
マスター「音響が生々しいな。そういう録音なんだろうネ。」
 客  「1分52秒。短かッ。」
マスター「3曲目は、three piece suite。前の曲からのつながりが、とても美しい。感動的だ。」
 客  「小鳥のさえずりがとても爽やかで、まさに{落葉の落ちる庭園}の中で聴きたいですね。」
マスター「コーラスを多用したイエスっぽい曲なんだけど、イエスほどハードでは無い。」
 客  「イエスには出来ないポップさがありますしね。」
マスター「穏やかに流れるメロディの上を美しく繊細なギターソロが心が泣ける。」
 客  「このギターソロ。いいですねー。」
マスター「13分以上ある長い曲だけど、中だるみしないネ。飽きないで聴ける。」
 客  「めまぐるしく変わるリズムの中でポップなイメージは失われていませんから。」
マスター「それにしても、このバンドメンバー、演奏が上手いネ。」

 客  「5曲目は、yellow。アコースティックギターの美しい響きとシンセの音。なんとなく気だるいボーカルとコーラス。そして穏やかなメロディ。」
マスター「ん~。落葉の落ちる庭園だネ。この邦題をつけた人って、しっかりアルバムを聴き込んだんだろーなぁ。アルバム全体が、その香りで包まれてるもん。」
 客  「6曲目は、polsoned youth。静と動の対比が約16分の長さで楽しめます。これがプログレの世界です。でも、ちょっと長いかな。」
マスター「曲の中ごろに、ビル・ブラッフォードばりのドラムが素晴らしい。ギターソロも感動的だけど、ここまでたどり着くのが容易では無い。」
 客  「そこがいいんですよ。飽きる頃に最高のパートがあるんです。その続きを期待しますし。」
マスター「最後は、爆発音と強い風の音で終わる。」
 客  「7曲目は、nanagram。ボーナストラックのシングルA面曲。」
マスター「最近の東京ライブのアルバムでは、nanogram って表記されてるヨ。」
 客  「へ~。小文字の a と o は、似てますから。nanogram の方が正しいんでしょうね。」
マスター「このアルバムには合わないハードなインストナンバー。」
 客  「シングルとアルバムでは違うタイプの曲を収録する方法論なんでしょうか?」
マスター「ま。CDのボーナストラックは嬉しいオマケだけど、アルバムの統一感が無くなるので、曲間を長めに空けてほしいな。」
 客  「アルバムの雰囲気に浸っていたい時間ってありますよね。」


ARMCHAIR THEATRE

2011-06-26 13:52:06 | ポップロック
JEFF LYNNE
ARMCHAIR THEATRE
1990

マスター「ユネスコの世界遺産、日本では小笠原諸島の世界自然遺産と平泉の世界文化遺産の登録が決まったネ。」
 客  「久しぶりに嬉しいニュースです。登録基準が厳しいのによく決まりました。」
マスター「小笠原諸島の方は、入島制限して環境保護を守ってほしいねー。」
 客  「登録以前からやってるみたいですよ。」
マスター「それは良かった。これからも観光収入を求めないでほしいネ。」
 客  「平泉の黄金の金堂、中宮寺観たいです。」

                 ~ ~ ♪ ♪ ~ ~

マスター「今日は、ジェフ・リンの初ソロアルバム{アームチェアーシアター}。ま、ELO時代もワンマンバンド的だったけど。」
 客  「ELOの黄金期はすざましい勢いがありました。発表するアルバム、シングル全てが大ヒット連発。向かうところ敵無し状態が続いてました。」
マスター「このソロアルバムは、ジョージ・ハリスンの{クラウドナイン}と似ている音作りだネ。」
 客  「1990年前後は、ミュージシャンとしてよりもプロデューサーとして活躍してましたから。」
マスター「ジョージが公私共に信用していた数少ない人。ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター。そしてジェフ・リン。」
 客  「ビートルマニアを自負するジェフは、ジョージ、リンゴのアルバムプロデュースに続いて、ビートルズ・アンソロジー・プロジェクトで遂に新曲をプロデュースしました。」
マスター「そして、ポールのアルバムまでプロデュースして。人生最高の季節を過ごしてた。」
 客  「ビートルズ以上にビートルズっぽい曲を作れると賞賛されてましたから。」

マスター「1曲目は、every little thing。ジェフのポップンロール全開の曲だネ。」
 客  「キラキラキーボードはELOメンバーのリチャード・タンディです。まるでザナドゥみたい。」
マスター「このキーボードの音色を聴いただけでELOサウンドだなーって思うヨ。」
 客  「アコースティックギターとコーラスには、ジョージ・ハリスンが参加してます。」
マスター「あまり目立たないけどネ。バックに徹している。」
 客  「ジム・ホーンのサックスは、やっぱりジム・ホーンの音色なんです。目立ちます。」
マスター「不気味な揺れる声はなんざんしょ?」
 客  「2曲目は、don't let go。オールド・ロックンロール。エルビス・プレスリーを意識したジェフのボーカルです。」
マスター「1958年にロイ・ハミルトンが発表したカバーみたい。聴いた事無いけど。」
 客  「ジェフ自身が弾くアコースティックベースがいい音出してます。」
マスター「3曲目は、lift me up。ジェフとジョージのデュエット。あまりジョージの声は目立たないな。」
 客  「その分、ジョージのスライドギターが楽しめます。」
マスター「コーラスを多用している曲。ほとんどコーラスだらけの曲。ミディアムテンポの、まさしくELOポップソング。」
 客  「4曲目は、nobody home。ジェフの低音ボーカルが初期ビートルズサウンドに乗ってます。」
マスター「なんか不思議なムードが漂っているんだ。コーラスは、この時期ジェフが得意としていた仕上がりだ。」
 客  「5曲目は、september song。これも古い曲のカバー。」
マスター「ジョージのボーカルかと思ったヨ。」
 客  「似てますねー。」
マスター「ジョージは、素晴らしいスライドギターを弾いているんだ。サイコー。」

 客  「6曲目は、now you're gone。ジェフの作る素晴らしいポップロックのひとつ。」
マスター「イントロと間奏は、アラブ諸国の音楽みたいだネ。とても美しいメロディだな。」
 客  「中東音楽とジェフのポップンロールとの合体。ジェフはオートハープまで弾いてます。」
マスター「7曲目は、don't say goodbye。ジェフは、ドラム以外の全ての楽器を演奏してる。この人もマルチプレーヤーなんだネ。」
 客  「しかもどの楽器も上手いです。特にリードギターのフレーズは、とても切なく美しい。」
マスター「9曲目は、stormy weather。これも古い曲のカバー。」
 客  「ジョージの弾くスライドギターにジェフのボーカルが美しく絡みつく。そんな落ち着いた曲になってます。」
マスター「ジョージのスライドギターが雰囲気出してるねー。イキな音。」
 客  「それにしても、カバー曲が多いですね。ジェフに求めるのは、全曲オリジナルのアルバムなんですけど。」
マスター「ネッ。」


WHERE I SHOULD BE

2011-06-25 16:34:16 | ポップロック
PETER FRAMPTON
WHERE I SHOULD BE
1979

マスター「先日、東京電力の新社長が福島の被災地に行ったみたいだネ。」
 客  「詳しく言うと知事と合っただけで被災者には会わなかったという事です。」
マスター「え? そうなの? じゃ、何の為に行ったのかな?」
 客  「時間がなかったらしいですよ。今度、時間調整して来るとか。」
マスター「へ~。これが東電の体質なんだネ。最優先すべき所を間違えてるヨ。」
 客  「そうなんですよ。1番最初に被災者に会うべきなんです。社長としての業務はその後。」
マスター「隠蔽工作、逃避行動、無責任、高飛車、嘘つき。これ東京電力の社風。」
 客  「最悪。で、今日は何を聴くんですか?」

                ~ ♪ ♪ ~

マスター「ピーター・フランプトンの6枚目のソロアルバム{新しき出発}。」
 客  「フランプトンの作る曲は、バンドの香りがするんですよ。固定バンドじゃないのに。しかも演奏能力は高い。実に上手い。」
マスター「このアルバムは、前作よりもソウルやR&Bを強く意識した音になっているよネ。」
 客  「特にLP時代のA面。」
マスター「そうネ。タワーオブパワーのホーンセクションやジャミー・オルデガーのドラムを中心にフランプトン憧れのブラックミュージックを演奏している。」

 客  「1曲目は、i can't stand it no more。重たいドラムのビートから始まる曲です。」
マスター「あれッ? これフランプトンなの?って感じるイントロ。でも、ギターが入ると、わーフランプトンだって。1音聴けば判るよネ。フランプトンのギターの音色は。」
 客  「かなりのストレートロックを演奏してます。熱いサウンド。」
マスター「2曲目は、got my feet back on the ground。ディスコサウンドによく聴くストリングスアレンジとファンキーサウンドのリズム隊。」
 客  「怒涛のギターにシャウト気味のフランプトンのボーカル。シンパルを叩きまくるドラム。」
マスター「タワーオブパワーが参加しているごった煮の曲だネ。」
 客  「3曲目は、where i should be。ストレートロックですねー。ドラムはジャミー・オルデガー。この人凄いテクニックの持ち主です。」
マスター「フランプトンってこんなハードだったかな?」
 客  「4曲目は、everything i need。タワーオブパワーのホーンを大胆に導入したR&B的な曲です。」
マスター「間奏のギターソロは充分に堪能出来る長いソロを弾いてる。」

 客  「6曲目は、you don't know like i know。サム&デイブが歌ってたデビッド・ポーターのカバーです。」
マスター「ポップソウルな曲だな。気持ちいいな。」
 客  「7曲目は、she don't replay。この曲もポップですねー。耳が慣れたのかな。」
マスター「LPならB面に突入してるからネ。A面B面とサウンドを分ける事はよくあるし。」
 客  「相変わらずギターは弾きっぱなしですけど。」
マスター「8曲目は、we've just begun。南国の風が吹いてる軽快な音。女性コーラスがその気にさせてる。」
 客  「ギターソロも爽やかなフレーズを弾いてます。フランプトンの長いカーリーヘアーがふんわり揺れています。」
マスター「9曲目は、take me by the hard。12弦アコースティックギターのストロークが美しいバラードだネ。」
 客  「フランプトンはアコースティックギターが凄く上手いギタリストです。もっと弾いてほしいです。」
マスター「そうだネ。しかも、この12弦ギターの響きがとても綺麗だ。SHM-CDに伴うリマスター効果なのか、もともと綺麗に録音してあるのか?どっちなんだろー。」
 客  「アコギの綺麗な音色とフランプトンの穏やかな声。そして、優しいメロディに心が落ち着きます。」
マスター「10曲目は、it's a sad affair。これは名曲だ。」
 客  「美しい曲が続いています。今度は、ピアノの美しい響きとゆったりとしたストリングスアレンジ。」
マスター「バンドメンバーもゆったり穏やかに想いを込めて演奏してます。」
 客  「女性コーラスがいい雰囲気を醸し出してます。」
マスター「しかし、ギタリストのアルバムらしく、フランプトンはギター弾きまくりだネ。」


今日は何を聴くんですか?

2011-06-22 18:15:59 | 日常の出来事

          ~ カランポロンポロンカラン ~

マスター「いらっしゃい。」

 客  「あ~。今日は暑かったですね~。ドロドロですよ。」

マスター「ほんと、暑かったネ。じゃ。まず、冷たいのを。」

 客  「冷えたおしぼりですね。あ~気持ちいいですね。」

マスター「じゃ、これもサービスしちゃお。」

 客  「えッ? 冷えピタ?」

マスター「テレビ見てたんだけど、菅首相とか国会議員は、こんな暑い中、汗のひとつもかかないでスーツ着て平然とインタビューに答えてたネ。」

 客  「そうなんですよ。首相官邸や国会議事堂とかは、よっぽど涼しいんでしょうね。エアコンがギンギン効いている気がします。」

マスター「凄い違和感があるよね。国民は節電、節電でフラフラしてんのに、あんな映像見せ付けられると公僕なのかな?って。」

 客  「政治家への信用はありませんけど、せめて自分だけは天国って思いはやめてほしいです。」

マスター「それに気が付いていないんだ。だから、スーツで平気でいられるんだ。」

 客  「それってテレビ局のアナウンサーにもいえますよ。」

マスター「うん。暑っ苦しいよね。しかもあの照明、明るすぎるだろー。」

 客  「自家発電って言っても、それ位の配慮はしてほしいです。緊急事態は続いているんですから。」

マスター「結局、全ての責任と行動は、国民が背負うんだ。」

 客  「で。今日は何を聴くんですか?」

マスター「この店も節電中。エアコンも入れてないし。帰って帰って。」

 客  「そんなぁ。注文もしてないのに。」




AND THE SHELTER PEOPLE

2011-06-19 13:32:25 | ポップロック
LEON RUSSELL
AND THE SHELTER PEOPLE
1971

 客  「マスター?連続テレビドラマって何か見てます?」
マスター「ん。NHK大河の江とTBSの仁は見てるヨ。」
 客  「仁はいいですね。次回が見たくなるドラマです。」
マスター「開局記念ドラマだから資金を相当つぎ込んだみたいネ。おかげで他のドラマがつまらなくなった。でも、その成果は出ているヨ。楽しみだもん。」
 客  「江は・・・。なんかコメディドラマを見てるみたいです。」
マスター「歴史の事実とは合っていないし。ま。これはドラマだからいいか。」
 客  「甘いですねー。マスターは。あまりにもかけ離れた歴史はいけませんよ。」
マスター「仁だってそうだよ。」
 客  「江は大河ドラマですから。民放とは違います。しかも、仁は、もしかしたら、こっちが真実かも。」
マスター「おいおい。妄想力が強すぎ。」

            ~ ~ ♪ ~ ~

 客  「今日は何を聴くんですか?」
マスター「レオン・ラッセルのセカンド{アンド・シェルター・ピープル}。スワンプ・レオンの最高傑作と言われているんだ。」
 客  「このアルバムの特徴のひとつは、異なったメンバーが録音しているって事があります。」
マスター「そうだネ。メインバンドは、シェルターピープルでしょ。他にタルサトップス、マッスルジョーンズ、ソロ、そして、フレンズ・イン・イングランドは、デレク&ザ・ドミノスの事だネ。」
 客  「エリック・クラプトンの名前が書いてないですね。」
マスター「契約の都合上、名前が出せないだけであって、しっかりギター弾いてるヨ。」
 客  「このジャケット、カッコイイですよ。数多いレオンのアルバムの中で1番です。」
マスター「スワンプロックの帝王として輝いてた時だし。」

 客  「1曲目は、stranger in strange land。レオンの名曲のひとつです。」
マスター「スワンプを代表する名曲でもあるよネ。イントロのピアノ、ゴスペル風コーラス。そして、{うおぉぉぉ~}って叫び声のレオン。」
 客  「スワンプロックが詰まっている曲です。」
マスター「エンディングのギターソロはドン・プレストン!」
 客  「2曲目は、of thee i sing。ハードな演奏にゴスペル風コーラスは、まるでデラニー&ボニーですね。」
マスター「高揚感たっぷりの曲だ。欲情するヨ。ライブで聴いたら燃えるネー。」
 客  「3曲目は、it's a hard rain gonna fall。邦題は{激しい雨が降る}。ボブ・ディランのカバーです。」
マスター「スワンプアレンジは、レオンのオリジナルの様だ。」
 客  「ジェシ・エド・ディビスのスライドギターがずーと聴こえますが、音量が低いなぁー。」
マスター「ドラムはジム・ケルトナー!」
 客  「5曲目は、home sweet okulahoma。レオンの故郷オクラホマへ哀愁を込めた愛の歌。」
マスター「このドブロギターはクラプトンなのかなー?」
 
 客  「6曲目は、alcatraz。レオン・ウィズ・デレク&ザ・ドミノスのハードな演奏が聴けます。」
マスター「クラプトンのギターも冴えわたってる。右から聴こえるギターはクラプトンなんだろうけど、他の2本のギターは誰なんだろー?」
 客  「ライナーを読むとクラプトンのダビングと書いてありますけど。」
マスター「ん~。なんか違う気がする・・・。」
 客  「7曲目は、the ballad of mad dogs and englishmen。レオンのピアノソロとニック・デカロのストリングスアレンジが美しいバラードです。」
マスター「レオンのスワンプとデカロって異色の組み合わせだよネ。」
 客  「ジョー・コッカーとこのバンドでツアーしてた時の歌です。」
マスター「その時の映像みたけど、総勢20名位の大所帯バンドだった。」
 客  「9曲目は、she smiles like a river。マッスル・ジョーンズとの演奏です。」
マスター「スワンプの香りはしないなぁ。こりゃ、カントリーソングだべさ。」

 客  「11曲目は、beware of darkness。ジョージ・ハリスンのカバー曲です。」
マスター「史上最高の慈善ロックコンサート{バングラデシュのコンサート}で、ジョージとレオンがデュエットした超名曲だ。」
 客  「かっこよかったですねー、あの時のレオンは。ジョージから主役を奪った感じでした。」
マスター「くやしいがその通りだ。」
 客  「でも、この曲、凄いアレンジですねー。まるでプログレアレンジです。」
マスター「インド楽器を多用してインドの香りを少しだけ残しながらテンポチェンジが激しく変わる。」
 客  「レオンのボーカルも鬼気迫る勢いでせまってきます。」
マスター「ジョージ・バージョンの美しいメロディが、こんな激しく恐ろしい曲に変わるとは。」
 客  「見事です。」
マスター「ジョージのカバー曲の中でもベストのひとつだネ。」