マスト・ヤードの製作。
図面を参考に寸法を取ります。 手で削る場合はぴったりに切っても構わないのですが、↓のような工具を使う場合は、器具を固定するための余裕を持たせておきます。
こちらはマストの上段です。
ここから先細り加工のための旋盤登場です~
スペーサーに加工する棒を通します。 なお、旋盤を購入する場合は「本体貫通型」を選びましょう。 模型船のマストのように長い木材も加工できます。
しっかり固定します。 木材が柔らかいとヘコミ跡が付きますので、紙などを間に挟んでもいいです。
中心がブレないように先端部にも治具を固定。 尖がりを木材に突き刺して固定するので、突き刺し跡を残したくない場合は切り出しの際に寸法に余裕を持たせ、済んだら切り落とします。
固定を確認したら削りへ。 彫刻刀で削る場合、回転の向きを良く確認して、刃がかち合わないように注意。 なでるように軽く当て始めます。 保護ゴーグルは必須ですヨ
マストやヤードが削れたら、各部品を作って取り付けていきましょう。 上の材から、ヤードがマストからズレ無い様にする部品を作ります。
このように加工して取り付けます。 ベルトサンダーという電動ヤスリを使いこなせば細かい寸法に頼らなくてもフリーハンドで加工できますヨ
ガフのマスト側の製作。 ガフは縦帆を支えるヤードの一種なので、マストに対して不安定に取り付けられます。 なのでズレないような加工がしてあります。
ちょっ…と見え難いですが、木材に付けた印を頼りに、これもフリーハンドでカタチを作っていきます。
こうすると分かるでしょうか~ サスマタ状の部分でマストを噛んで安定させるモノです。
狭くて急な曲面なので取り付けは難しいのですが…、なんとか完成。
ロープのズレを防止する加工もします。 細かくてイライラしますが… 少量の木工用ボンドで当たりを付けつつ、場所が安定したら瞬間接着剤で固定します。
場所によってロープ止め部品の幅・高さが違います。 図面を参考に取り付け後に切りそろえたほうが簡単です。 また、連続した部分の隙間が小さければ、取り付け後に削って隙間を作ることも考えます。 (左端のヤード参照)
マスト上段にヤードを吊り下げるロープの穴を開けます。 実船ではこの部分には滑車が内蔵されているようです。 非常に小さく再現不可能なので穴を2つあけるだけで済ませます。 ただなるべくそれっぽく加工するのを忘れずに