BE2 / ベルギー通信2

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富士チャレンジ200 完走しました

2006-11-01 22:40:12 | 2006Bike

朝3時、いやな音で目が覚めた。外を走る車が雨音を大きくしている。かなりの雨足。いきなり、やってくれるぜ、という感じ。しかしここからが晴れ男晴れ女の出番。我家のお出掛け晴れ指数は8割を超えます。果たせるかな富士スピードウェイのゲートイン待ちしているうちに青空がやってきました。どうだい。

この富士チャレンジ200は1周4.5キロの富士スピードウェイを200キロ、44周してタイムを競うもの。実はこのサーキット、1周の高低差が54mあって、これを44周するということは、54X44=2376mを都合上る計算になります。このレースは、ハードな山練でもあるのです。

雨上がりの気持ちのいい朝。仲間が陣取ってくれていた6番ピットで支度開始。今回はボトルを2本装着して1ストップの予定。2週間後にツール・ド・沖縄を控えてのこのレースは、130キロ市民レースに向けてのトレーニングを兼ねています。だから130キロでピットインしてタイムをチェックするつもり。

改修されたという富士スピードウェイは、来年F1を迎えるだけあって、素晴らしくきれい。でも鈴鹿と較べるとかなりコンパクトな感じ。メインスタンドから一望できるのがいいかも。そのメインスタンド前のストレートにクラスごとに並んで9時のスタートを待ちます。MCのアナウンスで盛り上がる中、9時スタート!しかしちっとも動きません。さすが2000チーム以上の参加しているだけあります。

このコースは右回り。ストレート後の右コーナーを曲がると8.9%勾配を一気に下ります。ここで踏んでいくと70キロ近くのスピードが出ます。集団で走っていると、スリップで前について伏せているだけで追い越せるくらい。だから1コーナーは立ち上がりで皆、初速を上げるために重いギアに一気にシフトアップします。

そのままスピードに乗ったまま、ゆるく右、次に左へ、右へと踏んでいくと緩やかな上りが現れます。だからこの区間は後半踏んで惰性で上ります。

メインスタンドを見上げながらこの上り切って、左へ大きく向きを変えて、さらに大きく右へ下っていくと一番小さな右コーナー。ここはレース中、何度か落車があって要注意。このコーナーを過ぎると上り区間です。最大10%勾配。だからここでもスピードを殺さずにスムーズに惰性で上るのがコツ。

ストレートへ戻るまでの上り区間は、コースが広いせいか、さほどキツイ感じはありません。圧巻はトップ集団のここでの上り。実業団の実力はこれだと言わんばかりに、スキルシマノ、NIPPOの引くトップ集団は素晴らしいスピードで駆け上がっていきます。1周は付いていけますが、それ以上はいまの私ではムリ。

上り切ってストレートに戻ったら、速いグループを探して乗り換えながら前へ前へ。これで1周です。速い周回で6分中盤。

徐々に乾いていく路面と、気持ちのいい日差しの中、滑らかな路面の高速サーキット走行の醍醐味を存分に味わいながら130キロでピットインするまでは実に順調。ちょうどいいスピードの集団に乗れたので、快調に6分~7分台のラップで周回して、3時間半でピットインしました。平均時速37キロ。ここまでは総合78位。燃料補給で10分のロス。おにぎり、作ってきた特製ジャムパンでカロリーを補充。さほど消耗した感じはありません。2本のボトルは1本目が半分なくなった程度で、もう1本はまるまる残っています。しかし、これが後で後悔することに。

さて、70キロを残して再度コースイン。しかしちょうどいい集団がつかまりません。この集団に乗るのと乗らないのではラップタイムで最大1分ほどの違いが出てしまいます。これは大きい。100キロで参加していた人達が走り終えている時間帯でもあって、快調に周回を重ねて追い抜いていくトップ集団を除くと、後ろに付いてもおつりが出てしまう。

そのうち脚に異変が起こりました。まずは右太腿、次に左太腿、そしてついに両太腿が痙攣してしまいました。上り区間の後半が鬼門。ストレッチしても、踏み始めると痙攣が始まってしまい、バイクが止まりそうなスピードに。ややっ、リタイアか。片足で踏んだり、力を入れないようにしてゆっくり回して、なんとかストレートに辿り着くという状態になってしまいました。GPSを見ると残り30キロ。

この状態は程度を変えて最後まで続きました。脚を休めるために下りは極力踏まずに伏せ。上りは軽いギアでクルクル。そして大腿部に力を入れないように、そっと。

運良くこの日はT12-27のスプロケを付けていました。実はただ不精をしただけで、練習用ホイールに付けていたT12-25を付けなきゃなあと思いながらも、そのままにしてしまったのですが、このT27が助かりました。フロントインナーを使えばもっとラクですが、一応クライマーのプライドがあるのでフロントはT52アウターで通しました。

周回を続けるうちに、アンカーの選手が引く遅めの大集団が後ろからやってきました。どうやらレースペースを維持するために、アンカーがボランティアで引いてくれている様子。そういえばこのレースではチームVANGの福島康司選手が、上りでパンクした選手の手伝いをわざわざ止まってやっていたり、アンカーの選手たちが積極的に周囲に声を掛けていると言った風景をよく眼にしました。日頃は違う世界の人達のように感じますが、塩原HCや、こういったイベントで触れ合うと親近感が増します。

大集団はちょうどいいペースで周回を重ね、集団内では空気抵抗が減るのでかなり楽に走れます。脚を極力使わないように、休ませ休ませ、伏せて伏せて、8分台の周回で残り周を消化します。念のために2周多めに走って、200キロ終了。いやあ、疲れました。走りきれてよかった。途中、仲間たちに声を掛けながら走りきった200キロは満腹感いっぱいです。

結果 5時間48分36秒 143位/957人中

 

だいぶ長くなったので、いつもの「このレースで分かったこと」は次のブログで。

 

沖縄130キロは、いけそうだ@b-Stream


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