Dura WH-7801-SLを履いてみた。カタログ値で前650g+後870g=1520g。いつも使っているRitchey WCS Protocolは前684g+後834g=1518gとほぼ同じ重量。同じクリンチャータイプだがDuraの方はチューブレス対応なのでリムテープが要らないので、その分軽量化が図れる。見た目はこのとおり、ハブのゴツさが段違い。
シマノは伝統の玉押しタイプで、Ritcheyはニードルベアリング。リアのリムがオフセットなのは同じ。フリーのラチェットはRitcheyの方が軽い。というかRitcheyは殆ど音と抵抗が無い芸術品クラス。MAVICが機関銃のように感じる。とするとハブの重いDuraは、リムが軽いということになる。坂上りにはよさそう。リム幅は若干Duraが太いのがブレーキシューとの間隔で分かる。
さてインプレッション。タイヤは、いつものミシュランのPRO2 RACE。走るコースは、これまたいつもの朝練コース、荒川に持ち出して葛西臨海公園まで。風向き、風力でその日の周回タイムが予想できる。しかし、この日は最初から軽かった。えっ?っという感じ。通常T39X16でケイデンス105くらいで走るのだが、同じケイデンスでスプロケが1枚、あるいは2枚上がかかる。なぜだ。違いは空力しか考えられないが、Ritcheyの方がいいように見える。まだベアリングのアタリも出ていないのに。重量の違いは僅かだ。なぜだ。コースタイムはいつもよりも30秒ほど速い。
これはちょっと出来すぎだなあと思って、次の日も同じコースでテストしてみた。結果は前日よりもリラックスして走ったのに、さらに2秒速い。どういうこと?データを比較すると「このホイールは速い」と言わざるを得ない。
踏み込んだときの反応は決してシャープとはいえない。ややモッサリとした感じがあるが、外周周辺の軽さは感じることができる。ひょっとするとヒルクライムで抜群だったりするかもしれない。
いいことばかりじゃない。このホイール、リアの横剛性がRitcheyよりも弱い。踏み込んでダンシングすると、たわんでブレーキシューに接触し始める。左側(スプロケの逆側)が顕著。慌ててシュー幅を広げるが、かなりクリアランスを大きくしないと接触は無くならないのには参った。もちろんブレーキシャリパーのセンター出しはキッチリやったから、片効きはありえない。もしかするとホイール組上げ後の初期ブレかもしれない。養生、つまり暫く走ると安定してくる。手組みの頃にはよくあった。
あとで雑誌のホイール特集の記事を読んだら、横剛性が弱いと書いてあった。なるほど、同じだ。リアホイールは左がタンジェントに対して右がラジアル。従って左側に引っ張る力が右に比べて弱いというのも合点がいく。これでプロが走っているとは信じられない。まあレースで使ってみればすぐ分かるので、日曜日のJCRCが楽しみ。修善寺のCSCはアップダウンは半端じゃない。
即ヤフオク行きにならないことを祈る@b-Stream
同じレースに参加されてたんですか?
マシンの性能が上がると事故のときのポテンシャルもあがりますので、くれぐれも気をつけてください。
心配してくれてありがとう。用心します。
レースでのホイールの使用感はいかがでしたでしょうか?
詳しくはレースの記事をアップしていますので、そちらを参照ください。
ここで話題に出ているリッチーのホイールですが、これってシマノ10速のスプロケをつけるのにスペーサーが必要でしょうか。