高速なよろ号

北海道中央バス　高速なよろ号
札幌駅前バスターミナル　８時１０分発



おはようございます。３月上旬の札幌の朝です。前日札幌のビジネスホテルに宿泊した私は朝になるまでどの高速バスに乗るか、高速バス時刻表とニラメッコしていました。夜の飛行機で東京へ帰るので余り遠くへ行けないし…悩んだすえに決めたのは名寄行きの「高速なよろ号」。士別軌道のバスが撮りたくなったのです。札幌駅前バスターミナルの窓口で士別までの乗車券を購入して１５番のりばへ。停車していたのは北海道中央バスの新型ガーラでした。

「高速なよろ号」は６名の乗客を乗せ、８時１０分定刻に札幌駅前バスターミナルを発車しました。



すぐに中央バス札幌ターミナルに到着。頭端式の３番のりばに入りましたが、残念ながら乗車はなく、発車を知らせるベルが鳴り♪８時１５分に発車しました。すぐに運転手さんから車内放送が入り、バスの案内が始まります。しばらくは一般道を走行です。

道央自動車道に入る直前の菊水元町７条で１名立っていたのでドアを開けるも乗車なし。この便は６名で確定かな。



８時３５分、道央自動車道の札幌インターを通過。高速に入ります。



約１０分走行し、野幌バスストップで１名乗車。高速道路のバスストップからも乗車する人がいるのだと感心しました。この区間は札幌～旭川間の「高速あさひかわ号」が日中２０分間隔で走っていますし、高速バスの認知度が高いのだろうと思いました。



車内は横４列、縦１１列という昼行高速の標準的な配列。しかし、車内設備は充実しています。



まず、毛布。



前方にある液晶モニター。ＴＶや映画を上映します。



チャンネルと音量を変える操作機。



そして貸出のヘッドホン。昼行４列でも、これだけの設備があると嬉しいですね。



９時を過ぎ、岩見沢市に入ったら天候が急変。雪中走行になりました。



朝から何も食べてないので札幌駅前バスターミナルの地下にある喫茶店で作ってもらったフルーツサンドを食べる事にします。大好きな高速バスに乗車して、雪を見ながら食事なんて至福のひと時。とっても幸せです。

そのうち、前面の液晶モニターが朝の情報番組から映画に変わりました。映画を上映してるバスに乗るのは１年前に函館→札幌で乗車した北海道中央バスの「高速はこだて号」以来です。あの時は大雪で一般道に迂回したために２時間半も遅れ、暇つぶしに映画をジックリ見てしまいましたが、今日は前方の景色に釘づけ。雪が降ったり、太陽が出たり、と目まぐるしく天候が変わります。

ふと、道路脇にあった気温計が目に入ります。只今の気温は「－５度」。この時は太陽光線が窓越しに溢れ、暖房の効いた車内はポカポカ♪　ガラス１枚隔てて「－５度」だなんて本当に想像出来ません。



１０時００分、音江ＰＡで１０分間の休憩です。音江ＰＡはトイレと飲料の自動販売機のみのＰＡで売店はありませんでした。外はとっても寒かったです。

運転手さんの人数確認が済むと、バスは高速道路の本線へと戻りました。暖かい車内に戻ると眠気が襲ってきました。気分を変えるためにヘッドホンが差し込みます。映画とラジオの２チャンネルが動作していたのでラジオを聴く事にしました。どうやらＨＴＶラジオのようです。札幌の雪は１週間ぶりだそうで、各地に新雪が積もっているのだとか。実は私、雨男（雪男）なんです。札幌の皆さんすみません…私が雪雲を連れてきたかもしれません（汗）



バスは旭川紋別自動車道方面と別れる比布ジャンクションを通過し、１０時４８分に和寒インターから道央自動車道を降りました。高速道路自体は士別剣淵まで続いていますが、この先は一般道を経由して降車停留所が続きます。



和寒、道の駅けんぶちと降車停留所が続きますが降車はありません。士別の街に入り、札幌行きの「高速なよろ号」とすれ違いました。あちらは共同運行している道北バスの車両です。



そして、私の降車停留所である士別大通６丁目に到着しました。バスはこの後、３０分かけて終点の名寄へ向かいます。バスの発車を見送ってから士別軌道のターミナルへ向かって新雪の上を歩き出す私でした。

＜撮影２０１０年３月＞