高速はこだて号

高速はこだて号
函館駅前ターミナル０７：４５→札幌駅前バスターミナル

おはようございます。ここは吹雪の函館駅前バスターミナル。湯の川温泉東発の高速はこだて号は既に到着していました。運転手さんに予め東京でコンビニ購入した乗車券を手渡し、進行方向右側の座席に座ります。さあ、札幌までの長旅が始まります！！

７時４５分、定刻通りにバスは出発。JR五稜郭駅前を通過して桔梗（ききょう）停留所を発車すると運転手さんから車内アナウンスが入ります。降雪のために高速道路が８０キロ、、、いや、５０キロ規制になるかもしれない。そうなった場合は当然遅れが生じる可能性があるとか。もちろん冬の北海道なのだから多少の遅れは想定済みです。 

森町、八雲で乗車があり、約１０分遅れて道央自動車道の八雲ICを９時２５分に通過。ここから高速道路を走ります。やはり降雪が激しいようで、５０キロ規制。フロントガラスに雪が付着してはワイパーで一生懸命に雪を弾いています。頑張れ高速はこだて号！！

ところで、高速はこだて号は函館駅～札幌駅間を片道で４６８０円です。JRだとスーパー北斗号で８５９０円（指定席）かかりますので大変リーズナブルです。ただ所要時間はバスが５時間弱、JRが３時間弱となりますので、安さを選ぶなら高速バス、時間を選ぶならJR特急とすみ分けができているようです。

１０時５０分、有珠山PAで１５分の休憩。売店でジュースと食べ物を仕入れます。「わかさいも」なんて美味しそうなお菓子を発見。２コ入りで２００円。香ばしくて美味でした。

１１時１５分に有珠山PAを発車。運転手さんは２名乗務なので、ここで交代します。

車内は眺望の良いスーパーハイデッカーで後方を除き３列シート。夜行便もあるのでリクライニング角度は大きいし、毛布もあって快適です。私が乗車したのは北海道中央バスが担当でしたが、北都交通、道南バスもほぼ同様の仕様です。

１１時２０分、恐れていた事態が起きてしまいました。道央自動車道が吹雪のために室蘭～札幌南で通行止め。ここからは国道３６号線を走る事になります。多少の遅れなんて言ってられなくなってしまいました、、、。

信号のたびに停車、、、国道といえどもスピードは出ません。携帯電話を使って道路の状況を確認すると、低気圧が去ったようで天候は回復に向かっているのですが、高速道路の除雪が間に合っていないようです。早く通行止めが解除になって高速に戻ってくれないかしら、、、。

精一杯の強がりですが、一般道に迂回してくれたおかげで窓からは素敵な太平洋が見えました。進行方向右側の座席で良かった！！

１２時５５分、やっと苫小牧の市内。定刻だったら、もう札幌に着いている時間なんですけどね（涙）

その後も高速道路の通行止めは解除にならず、延々と国道３６号線を北上するハメになりました。もう内陸に入り、海は見えないしヒマ。テレビを見て過ごすしかないようです。

さらに１時間５０分経過。１４時４５分、やっとやっと大谷地バスターミナルに到着。ここは地下鉄大谷地駅と隣接しているので、バスを諦めて地下鉄に移る乗客が多く出ました。

定刻より約２時間３０分遅れた１５時１９分、終点の札幌駅前バスターミナルに到着。７時間半の長旅で運転手さんも、乗客も、バスもお疲れ様でした。時間があれば道内の他の高速バスにも乗車しようと思っていましたが、諦めて札幌近郊で時間を潰す事にしようと思います。

ちなみにこの日は爆弾低気圧の影響で千歳空港も一時閉鎖になりました。そういう意味では特殊な日に乗車してしまったようで、普段はこれほど遅れる事もないと思われます。お値段リーズナブルな高速はこだて号、機会あればご乗車してみて下さい。

＜取材２００９年２月＞