ぶるるん日和

ホンダXR250Rで世界を旅するよ~へ~のブログ。3月30日帰国いたしました!

宝石の道

2007年02月26日 | チリ
チリ中部のビーニャを出て北上、アントファガスタ、サン・ペドロ・デ・アタカマを経由してボリビアに入国しました。


ビーニャを出てからは細いチリを1300kmほどひたすら北へ。
ほぼ海沿いを走ったので、途中の町では新鮮な魚が安く食べられました。
やっぱり魚を食す文化の国っていいっすねぇ。

チリ北部のアントファガスタ近郊ではこんなオブジェがありました。



アントファガスタからは内陸に入ってアタカマ砂漠を東に走り、チュキカマタ銅山に行ってきました。
ここは世界最大の露天堀りの銅山で、ここで作られる銅は世界シェア17%を誇ってるようです。
ここの銅山の土は銅の成分を1%含んでるようで、そいつを精製して99.99%の銅の板にして輸出してるようです。
アジアがメインの輸出先で、中国が一番の取引国だとか。。。


メインの銅山の大きさは長さ5km、幅3km、深さ800mらしいです。
2070年までは銅が採れるようで、深さ1200mくらいまで掘るようです。


下のほうに蟻んこみたいに見えるのはこんなどでかいトラックなんです!
この高さ3mのタイヤ、一本12,000US$だそうな。
日本円だと150万円くらいですかね。


サン・ペドロ・デ・アタカマでXR400Rの岡野さんと合流して一緒にボリビアに入国。
ボリビアに入ってからはツーリストの間では有名な宝石の道を走りました。
平均標高4000m以上、最高地点は5000mで、無給油区間は380kmほど。
空気が薄くてバイクも人間も辛かったですが、なかなか走り応えのある道でした。
チベット高原をバイクで走った時を思い出しました。


宝石の道という名前の由来はわかりませんが、途中に湖がいくつかあり、それらのことを宝石と例えているんだと思います。
めちゃめちゃ心惹かれる名前の道ですが、景色のほうはというと、、、まぁまぁでした。。。


チリ

2007年02月20日 | チリ

にやってきました。


アルゼンチンのメンドーサからアンデス山脈を越えて、チリ中部のビーニャデルマル(通称ビーニャ)に到着。
チリ、アルゼンチンの国境は標高約3100mのアンデスの山の中にあるんですが、税関でバイクの書類の手続きをしてる最中に天候が崩れヒョウが降り出し、バチバチとヒョウに打たれながらの越境でした。


ここビーニャは太平洋に面する街で、ひさびさに太平洋を拝んで、
「あぁ、この海を越えたら日本か。。。」なんて物思いにふけっちゃいました。


チリはおそらく世界で一番細長~~~い国だと思うんですけど、南北の長さは約4300km、東西は平均で約175km、短いところだと100kmもないんです。

銅の生産量が世界一の国で、銅以外にも銀とか硝石などの鉱物資源に恵まれていて、南米ではブラジルに次いで発展してる国なんじゃないかと思います。

アルゼンチンからチリに入って、まず感じるたのが物価の高さ。
日本と比べれば安いですが、アルゼンチンと比べると1,5倍くらいに感じます。
スーパーで同じものを買っても値段の高さにビックリします。
ガソリンも高いです。
チリはガソリンがとれないんで、1L=130円くらいします。
産油地のアルゼンチン南部とくらべると1Lあたりで90円くらい違いますかね。
ガソリンに関してはアルゼンチンが安すぎるってのもありますけど。


チリで一番楽しみにしてたのは、新鮮な魚介類!!!
アルゼンチンは肉食国だったので、魚介にありつけることはほとんどなかったんです。
スーパーなんかでもどでかい肉コーナーはあるんですけど、魚介のコーナーがあるスーパーは大都市の大きなスーパーのみ。
しかももちろん冷凍ものがほとんど。。。

ビーニャについて翌日、さっそく隣町のバルパライソの魚市場にいってきました。
売られてる魚介はさすがにどれも鮮度が良さそうで、試食してうまかった甘エビと大アサリとカジキとうにを買って宿に帰って食べました。

甘エビは日本のに比べると甘さが少なかったですが、全然生臭くなくうまかったです。
大アサリは生きてたので生でもいけそうでしたが、チリ産のうまいワインで蒸して食べました。
これは見た目と同じく大味で、そんなにうまくなかったです。
カジキは焼いて食べましたが、なかなかいけました。

予想以上にうまかったのが、うに!
日本にいるうにとは違い、かなりでかい種類のうにで見た目はちょっとどうかなぁ、と思ったんですが食べてみたらかなりうまかったです。
うにはもちろんうに丼で。
どんぶりのご飯が隠れるくらいのうにの量で400円ばかし。
最高~!

チリの海の玄関口バルパライソ港をケーブルカーから眺める


強制下山

2007年02月13日 | アルゼンチン
させられました。。。

アコンカグア登山者はメディカルチェックを受けることを義務付けられていて、ベースキャンプにいる医者の診断をうけて下山を言い渡され、ヘリで登山口まで下ろされ数日前にメンドーサに帰ってきました。


標高4300mのベースキャンプで体調を崩してしまって、2日間耐えたのですが血中の酸素量も少なく医師から登山ストップを言い渡されました。
アコンカグア登山では、医師がストップをかける場合は珍しくなく、僕らが登山を始める前に下山させられた人に何人も会っていて、「残念ですね」とは言いつつも、自分が同じ境遇にならないといいなぁなんて思ってたんですが、まさに同じ状況になっちゃいました。

症状は風邪のようなもんだったんですけど、夕方になると激しい悪寒が襲ってきて、その後に発熱。
体温計は持ってなかったので、何度まで上がったかはわかりませんが、けっこう高熱でした。
性質の悪い風邪だとは思うんですが、あまりにもマラリアに症状が似てるので、ひょっとしたら僕の肝臓の中のマラリア原虫が活動してたのかもしれません。

下山後たまたま元S大学山岳部のGさんと会ったのでこの話をしたところ、標高の高いところではマラリアになりやすいとのこと。
標高4000mオーバーでマラリア、、、考えただけでもぞっとします。
ひどくならなくてよかった。ほっ。

4000m以上のところは今までに何度か経験があるだけに、甘くみてて症状が悪化したというところもあるかもしれません。
下山後もなかなか回復せず死んでました。。。


今シーズンのアコンカグアの天候は大荒れの様子。
1月の上旬までは天気も落ち着いていて問題なく、登頂者もかなりいたらしいのですが、1月の中旬から荒れ始め、3週間ほどは登頂者はまったくいなかったようです。
2月上旬に3日ほど晴天が続いたので、数人が登頂に成功したようですが、その後天気はまた荒れだしてます。

僕が下山させられた日の登山口には遺体を収容した袋があり、その傍らには泣き崩れる家族の姿がありました。
遠かったのではっきりとは見えませんでしたが、顔は凍傷のため黒く変色してしまったようでした
それもそのはず、1月下旬から2月はじめの天候は最悪でアコンカグアの上部の天気は大嵐、大雪だったようです。
僕らが入山した2月1日の山頂の夕方の気温はマイナス40度!
最終キャンプと考えてた5900m地点の夜の気温はマイナス35度以下!!
亡くなった人はおそらく天候の回復を待てずにチャレンジしたんでしょう。
今回の僕たちの装備はマイナス20~25度くらいまでを考えてたので、そんな気温のとこにいけばきっと凍傷にかかってたでしょうね。。。

夏にこんなに荒れることは今までなかった、とアコンカグアで働いてるガイドが言うほどの気候で、この悪天候の原因はどうやら日本の暖冬と同じエルニーニョ現象にあるようです。
メカニズムについては僕はよくわかりませんが、日本ではきっと、暖冬だ!エルニーニョだ!と騒いでるでしょうから、日本で冬を越してる人はエルニーニョ現象について詳しく知ってることでしょう。
異常気象は世界的規模で起こってますね。
地球の悲鳴を聞いているような気分です。


相棒Hは僕が下りてからもしばらく山にいましたが天候が回復しないし、僕がいなくなってテンションが下がってしまったようで、しばらくしたら無事下りてきました。
僕が最初誘っただけに、Hにはちょっと悪いことしたなぁと思ってます。
すまんHよ。。。

今回は「アコンカグアからよばれてない」というふうに理解しあきらめました。。。
学んだことも多いので、次回(あるのか??)に生かしたいです。

ううう、、、不完全燃焼。。。。。

アコンカグア


南米最高峰アコンカグア

2007年02月01日 | アルゼンチン
メンドーサに来た理由は2つあるんです。

ひとつは良質なワインをボデガまで行って、タラフク飲むこと。。。

もうひとつは南米最高峰のアコンカグアに登ること。

もともとアコンカグアに登りたいなぁ、、なんて漠然と思ってたんですが、アフリカのキリマンジャロに登った時に7大陸最高峰を最年少で登った山田淳さんに会ってアコンカグアの話を聞いて,これは登るしかないな!ってな気持ちになり、日本をたつ前からちょっとずつ準備をすすめてたのであります。
今回の登山はひとりではなく、北アルプスの山小屋で一緒に働いてた相棒Hも一緒です。

アコンカグアの標高は6962M。
ほとんど7000Mなんです。
技術的にはそれほど難しい山ではないと言われてますが、なんといっても標高が高いので、高山病にかからないことが登頂成功の第一条件ですかね。
キリマンジャロのときはもろに高山病にかかり大変でしたが、今回は慎重に時間をかけて高地順応してのぞみたいです。
2月1日出発で、2週間ほどかけて登ってくる予定です。

はたして無事登れますかね。。。
無事登頂成功してうまいワインで乾杯したいもんです(^^