TREK&RIDE

山と自転車!

四ッ岳

2008-04-14 | 自転車
2008年4月12日 四ッ岳

前週に伊吹山ヒルクライムを終えて、今週からはいよいよ念願の山スキー・シーズン・インです。
これまで十分に時間はあった筈だが、頭はずっと自転車モードに入っていたため、ろくに準備をしていない。
とりあえず木曜夜に大方のパッキングは済ませておいたが、行き先は金曜日まで決められなかった。

金曜日、少し疲れていて帰宅後すぐに出発する気力が無い。
御岳なら早朝出発となってもロープウェイ開始時刻までゆとりをもってアクセスが可能なので、初滑りは軽めに御岳から始めることにして先に睡眠を取るとしよう。

布団に入ったものの興奮のためか眠りに入れずにいた時、枕元の携帯が鳴る。
☆さんから山スキーへのお誘い。行き先はなんと焼山。うへっ!
初滑りに、いきなりとんでもない、でも願ったりなお誘い。もちろん同行をお願いする。

すぐに布団を上げて着替えを済ませ、道具を車に放り込む。
2時半飛騨集合を目指して出発。途中のサービスエリアで1時間半の仮眠。
僕の山スキーシーズンはこうして幕を開けた。

2時30分。予定通り飛騨市某所で☆さんとTさんと合流。☆さんの車に乗せていただいて一路笹倉温泉へ。
☆さんが、寝てていいからねと気を配ってくださるが、興奮気味で眠れない。
北陸道に入って漸くうつらうつらして、糸魚川ICで目を開けたら…フロントガラスでワイパーが動いている。
雨です。

早川のコンビニまで走ったものの雨は止まず。どうやら気圧配置は弱い冬型。
午後には回復が見込めるかもしれないが、焼山は諦めて平湯まで戻ろうということになった。

平湯に近づくと天候は徐々に回復。雲の向こうに笠ヶ岳や金山が姿を現した。
最終的に今日の行き先を四ッ岳と決めて平湯キャンプ場に到着。

8時12分。平湯キャンプ場出発。
ザックが思ったより肩に干渉するのが少し気になる。抜糸跡にチクチクと障る。

初めの尾根への登り上げではスキーの操りに慣れずに苦労する。どうも転倒を怖がりへっぴり腰になっていけない。

9時08分。大滝川の渡渉地点。
雪はしっかりと繋がっていたが渡渉後の台地への直登が僕には困難。僕だけ少し下流側に回って緩斜面から登り上げた。

9時18分。渡渉後すぐ。
台地の中の樹林帯を歩いていたところで熊の足跡に遭遇する。


熊の足跡

しばらく展望の無い樹林帯の中を、喋りながらゆっくりペースで歩いてゆく。
最近ロードバイクに熱心な☆さんは自転車の話題ばかり…
Tさんも自転車が好きなので、ほとんど自転車の話に。
今日は山に来ているのにこれでは山の神さんに嫌われるねと言ったのは☆さんでした。

12時13分。標高2,300m。
ようやく樹林が疎らになってきた。
振り返れば笠ヶ岳から穂高の山々。
猫岳から大崩山の姿もダイナミックに迫ります。



12時40分。
四ッ岳北面のオープンバーンに出る。
雪面は雨が流れた跡だろうか、うねりのような溝が入ってしまっている。



眺めるには黒い岩峰と雪面のストライプが織り成す景観が芸術的で美しいのたが…
楽しみにしていたバーンがこれでは…かなり残念。

まぁ、今日は初滑り。滑りの方は転倒しないようにゆっくり下ればいっか。
それより周りの景色が素晴らしい。
少し歩いては立ち止まって景色を堪能する。その瞬間音が消えて静寂に包まれる。
うん、山で味わうこの感触。
自転車が絶えず「動」の中にいて、気持ちもどこか追われている感があるのに対して、山では自分が動きを止めれば、瞬時に「静」が支配する世界に入る。


穂高の眺望


日暈の下で…黙々と先行するTさん。

標高2,600m近くになると雪面はアイスバーンに。
この状況を予測していた☆さんは、先に樹林帯を出たところで僕にクトーを着けるようにアドバイスしていてくれたので、問題は無かった。
さすが☆さん、四ッ岳のヌシです。

最後は靴ずれで足が痛いはずのTさんがピッチを上げて先に山頂へ。

13時50分。僕も遅れて山頂に到着。
久しぶりに味わった山頂での爽快感。
やがて雲が湧き立ち、徐々に展望が遮られる。

14時22分。ガスに包まれてゆくなかで下山開始。
カリッカリッのアイスバーンに板がバタついて、ぎこちないターンが続く。

標高2,600mより下まで下ると雪は緩むが、今度はうねる雪面。
板を自分の身体の一部のように自在に操る☆さんは、シュシュシュシュっと華麗にショートターンを決めてしまうが、僕はうねうねに足を取られながら大きめのターンでヨタヨタ下る。


☆さん飛び込む


ガスの湧く大崩山。墨絵のような陰気な美。

樹林帯に入ると雪はグサグサで、さらにターンが困難になる。
モチモチした深い雪に板が突き刺さって疲労が溜まる…のは僕だけみたい。
ほかの二人はシュンシュン下っていきます。

焦るなオレ。とにかく転倒しないように、不恰好でも。
でも、何度もコケタわ。

15時18分。大滝川を渡って登り返し。僕かなり疲れてます。


大滝川のスノーブリッジ

最後の尾根からキャンプ場に下る斜面では、もう足はガタガタ。
ただ高度を下げるだけで精一杯です。

15時44分。先行の二人に遅れてやっとこさ駐車場に到着。
なんとか無事に下山させてもらいました。

結局、今日の四ッ岳への入山は僕たち3人だけ。
樹林帯の雪の状態からは、そろそろシーズン終了も近づいた雰囲気の漂う四ッ岳でしたが、念願の初滑りを穏やかな好天と眺望で迎え入れてくれました。感謝です。
☆さん、Tさん、ありがとうございました。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今シーズン初山スキーおめでとうございます (ヒデ)
2008-04-15 23:38:18
今シーズン初山スキーおめでとうございます。

まだ四ッ岳のスノーブリッジ渡れるのですね

まだまだシーズンはありますよ。
あと何回の予定ですか?

僕は天気さえ良ければ来週は立山の予定です
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イヒヒッ、ありがとうございます (bun)
2008-04-16 12:46:45
ヒデさん、こんにちは。
久しぶりの山スキーはめちゃ楽しかったです~。
悪雪をこなす腕があればもっと楽しかったかも…
これからのザラメ雪に期待ですね。

僕のシーズンはこれからです。
GWはもちろん、5月もしぶとく山に行きたいと思っています。

立山晴れるといいですね。
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Unknown (お気楽)
2008-04-17 16:17:25
復活おめでとうございます!
我々も同じ日に焼山に向かってたんですが、同じく雨で唐松に転進でした。
天気良ければバッタリでしたね・・残念!!
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Unknown (bun)
2008-04-17 20:47:16
お気楽さん、お久しぶりです。
おかげさまで今シーズン間に合いました。ありがとうございます。

まさか、同日に焼山を目指していたとは驚きました。
お会いしたかったですね~。
お気楽さん達は転進先でも、またまたハードな山行だったようですね。

休日と好天が合えば、また焼山には挑戦したいと思いますが…今シーズン行けるかな。
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