草を食む a puku(ウシ科)

横縞の太く短き角もちて　草食みている毛の長き puku
(in the Chobe National Park, Botswana)　　まさとし

角が短いか、長いか。真直ぐか、捻れているか等によって、
動物の種類が比較的簡単に見分けられます。

おっ、≪今晩のおかず≫が歩いとる(笑)！

よく肥えし鶏冠赤きホロホロ鳥　地を突つきては餌を啄みぬ
(in the Chobe National Park, Botswana)　　　　まさとし
　

牙の折れた象が、正面に佇っている

牙折れし象が正面に佇ちており　サファリ四駆も立ち止まりたり
(in the Chobe National Park, Botswana)　　　　　　まさとし

樹陰で授乳する nyala

耳立てて警戒しつつ授乳する　子は一心に乳を吸いおり
(in the Chobe National Park, Botswana)　　まさとし

インパラの朝

朝日拝みホテル回廊もどるとき　インパラの眼のすべて視ており
(a view of impalas from the Elephant Hills Hotel, Zimbabwe)
まさとし

このホテルは、ヴィクトリア滝にほど近い、自然の林の中にある。
ホテルの前に林があるのではなく、林の中に溶け込んでホテルがある。

だから、すぐ目の前でサバンナモンキー(vervet monkey)に出会えたし、
インパラたちにも出会えた。

中村安希さん(当時30)が、ユーラシア・アフリカ大陸をバックパッカー
として過ごしたときの体験記『インパラの朝』を出したのは、2009年。

インパラ(ウシ科インパラ属)の目について、彼女はこう語っている。
「どこも見てなくて、すべてを見ている目」

――まさしく、インパラはそういう目をしている。