きょうは、他のグループのアイデア会議に参加する。新鮮。
カテゴリが違うということもあるけれど、いちデザイナーとして参加しているので(つまり管理職モードではないので)、全体のまとめとか、部門方針とか、参加者個々人の目標設定とかとかとか一切考えずに、無責任に…いや、純粋にデザインのことだけを考えて、思うように発言できるフリーダム。きもちいい。打ちっ放し的爽快感。
…と、感じてみて、いかにじぶんが普段ノイズの多い考えをしているか、かつて自分の上司が、なぜそういう場で、イマイチ納得のいかない優先順位を設定したり、奥歯にモノの詰まったような物言いをしていたかが、わかった気がした。うーん。そうか。いかんな。まだまだだ、俺。
メソッドはいろいろあるし、やりかたはひとつではない。
皆プロなので、しっかりしたコンセプトを立てて提案をしている。
でも、機能がシンプルであればあるほど、コンセプトは枝葉の部分を肥大させることがある。
ユニークポイントは、あってもいいけど本質ではない。気をつけなければとおもう。
もうひとつ感じたのは、「これはすでに市場にあるアレとだいたいおなじではないか、なにが違うのか」というダメ出しだ。これはけっこう危険だとおもう。
たとえば自動改札。以前の自動改札は、切符や定期をスロットに入れていた。
いまsuicaになって、タッチでポンだ。
これは、もしアイデア段階で比較すれば、大して変わらない。見方によってはおなじだ。
でも、毎日使えば違いは歴然。タッチでゴーのほうが、圧倒的にいい。そういうことはよくある。
特に年齢を重ねると、経験を重ねると、物事を関連づける能力(※)が高まるので、「アレじゃん」発言をしやすくなる。気をつけようとおもう。
※おっちゃんがダジャレを連発してしまう理由
やはり、自分のそれ(案件)に対する偏った考え方や、制作の方向性の比重のかけ方があまりに未熟だということです。
俯瞰を意識しすぎると、たいがいつまらないものになり、まわり(類似するものなど)ばかりと比較してしまったり、コンセプトばかりが肥大しすぎたりして、程よいバランス・さじ加減のとり方が下手だなあと感じます。
そのくせ、おもしろいものはつくりたいなんて欲張るのです。
”ユニークポイントは、あってもいいけど本質ではない。気をつけなければとおもう。”
まさに、そうですね。 勉強です。
「たまにはコンセプトとやらにも、休暇をやったらどうだろう」