21世紀新訳・仏教経典(抄)

西川隆範編訳・桝田英伸監修

観音経 ~あまねく世界を見渡す〈観世音〉という名の偉大なる求道者24『世尊偈』その10

2013-04-14 19:42:24 | 経典
「無尽意の歌1」
この“歌”を聞いて
〈無尽意菩薩〉は心から喜び、満たされて“〈観世音菩薩〉を讃える歌”を歌います

〔五観〕
〈真の観察者〉よ、〈清浄なる観察者〉よ!
〈広大な智慧を持つ観察者〉よ
〈大悲の観察者〉、〈大慈の観察者〉よ!
私はこのお方の憐れみを常に願い、常に仰ぎみます!

〔光のたとえ〕
“汚れなき清らかな光”
“どんな闇をも打ち破る智慧の日輪”よ!
“災いの黒い風にも揺るがぬ炎”よ、
願わくは、あまねく世界中を明るく照らしたまえ!


〔体と大悲、意と大慈〕
〈観世音菩薩〉の体は“大悲を体現”していて、
いかなる振る舞いも“大悲の雷鳴”として轟き、大地を揺らします
〈観世音菩薩〉の意(こころ)は“大慈を秘め”ていて、
あたかも“妙なる偉大な雲”として世界を覆い、
『仏法』という“輪廻を超える不死の教え(甘露の法)”を雨のように降り注ぎ、
“燃え盛る煩悩の焔”をすっかりと消してしまうのです

〔争いを退ける〕
“口論の末、裁判にもつれこんだ”としても
“争いの最中(さなか)、軍隊に取り囲まれて恐怖におののいた”としても
かの〈観世音菩薩〉の“不可思議な偉大な力”を念じたならば、
“仇なす者たち”はことごとく退いてゆくでしょう





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