21世紀新訳・仏教経典(抄)

西川隆範編訳・桝田英伸監修

この世の由来-世記経  ~神々との戦い その7

2013-06-16 20:14:10 | 経典
〈侍天〉はすみやかに
〈夜摩天・兜率天・化自在天・他化自在天それぞれの神々のところ〉へと順におもむき、
〈帝釈天の言葉〉として

『〈阿修羅たちの大軍勢〉と戦う日がついに来ました。
どうか〈神々〉よ、手に手に武器を執り、我れらが軍勢にお力をお貸しくださりませんか』

と告げて回ったのだった。



〈夜摩天の天子(王子)〉は
この言葉を聞くや否や自ら武器を執り
宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む。
そして
〈無数巨億の百千の神々の兵〉を自らの前後に配して
〈須弥山〉の東側に陣を張ったのだった。


〈兜率天の天子(王子)〉は
この言葉を聞くや否や自ら武器を執り
宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む。
そして
〈無数巨億の百千の神々の兵〉を自らの前後に配して
〈須弥山〉の南側に陣を張ったのだった。


〈化自在天の天子(王子)〉は
この言葉を聞くや否や自ら武器を執り
宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む。
そして
〈無数巨億の百千の神々の兵〉を自らの前後に配して
〈須弥山〉の西側に陣を張ったのだった。


〈他化自在天の天子(王子)〉は
この言葉を聞くや否や自ら武器を執り
宝の鎧で実を固め、宝の戦車に乗り込む。
そして
〈無数巨億の百千の神々の兵〉を自らの前後に配して
〈須弥山〉の北側に陣を張ったのだった。


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