おばさんの好き勝手

好き勝手なことを書く(なんだそれ)

『幕末維新の暗号』

2017-11-18 13:59:48 | 
『幕末維新の暗号』加治将一著(祥伝社)を読んだ。
後半、ものたりなさを感じたが、小説としておもしろかった。
フルベッキ写真を中心に話が展開していく。
わたしは、フルベッキ写真を知らなかったので、
写真を見たとき、なんだか裏切られた感がした。
だまされた感かもしれない。
誰に裏切られたり、だまされたかというと、
写真に写っている人たち全員にだ。
わたしの率直な感想を言うと、
あんた達、グルやったんかいっ!
となる。
なんだよ、なんだよ、そうだったのかよー。
歴史素人だけど、幕末には、違和感というか、
得心できない部分があって、それは、随分
昔のことだから、今といろいろ違うから、
かなー、で済ませていたが、
この小説の主人公の推理があたっていると、
いろいろ納得できるところがある。
あんな風に見事に、倒幕からご一新まで
どどどーってなんで進められるのか、
昔の人は、めっちゃすごかったのか、
(めっちゃすごかったのは、すごかったのだと思うけど)
漠然と不思議やー、と思ってたけど、
この人たちがグルだったのなら、納得できる
部分がある。
でも、新たな疑問も生まれた。
なぜ?この人たちは、同士になれたのか?
それも並大抵の同士ではない。
かなり強固に一致団結しないと・・・。
こんなバラバラな出身の人たちが。
小説では、南朝復活がキーワードみたいだけど
それで?そんなに一致団結できるものなの?
そして、もちろん、外国人達の力も借りなければ
成功できなかったわけで、また疑問。
なぜ、外国人とも一致団結できたのか?
何が一致したのだろう。
外国人にとって、南朝なんてどうでもいいだろう。
ただ、利害が一致しただけなのか。
納得できないわ。
コーディネーターは誰なのか。
そして、どんな決意の元にあの写真は撮られた
のだろう。
しかし、よく集まったなぁ。


全てに感謝(*^▽^)/