Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

IN THIS WORLD

2006-12-25 01:16:44 | Cinema
「あの地平線の向こうに、僕の世界がある」・・・・
主人公を演じた少年が撮影後ロンドンへ亡命! 映画と現実が交差した衝撃の作品。 この世界には夢見ることすら許されない場所がある。 未来を信じて、力強く進む少年の魂を揺さぶる旅路。  

15歳の孤児ジャマールはパキスタンの難民キャンプで育ち、低賃金の工場で働いていた。そしてもう一人、家族で経営する家電販売店を手伝うジャマールの従兄弟エナヤット。2人はある日、ロンドンへ旅立つことになる。エナヤットの父親が息子の将来を案じて密入国業者に大金を払い、エナヤットを親戚のいるロンドンに向かわせようとしていたのだった。ジャマールも英語が話せるため同行することに。そして、いよいよ彼らは自分たちの新たな未来と希望を胸に抱き、6400キロ彼方の亡命先へ死と隣り合わせの旅に出る…。

        

2000年、イギリスへの不法入国を試みた中国人58名がトラックのコンテナ内で死亡するという衝撃の事件を基に、 「ウェルカム・トゥ・サラエボ」のウィンターボトム監督が、難民問題をテーマに取り組んだ異色作です。
実際にパキスタンの難民キャンプで暮らす少年を主演に起用して、ロンドンまでの危険で過酷な旅を事実を基にドキュメンタリー・タッチで描いた作品。ドキュメントタッチで描かれるこの映像は、本当にドキュメントじゃないだろうかと思うくらいの出来でした。観ていてどこが現実で、どれがフェイクなのか・・解らなくなってしまいます。

難民問題、そして亡命。いま自分達がこうして平々凡々と生活している世界の反対側で、生きることに命がけになっている人たちがいる。懸命に、命を賭けて生きる為に旅をするジャマール少年の希望に満ちた眼、姿に心を揺り動かされました。
「あの地平線の向こうに、僕の世界がある!」・・・望に向かって6400キロを希命を賭けて旅をしたジャマール少年。彼の見た地平線の向こうには、明るい世界に巡り会えたのだろうか・・・。



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【IN THIS WORLD / イン・ディス・ワールド】
監督/ マイケル・ウィンターボトム 
出演/ジャマール・ウディン・トラビ エナヤトゥーヤ・ジュマディン 
2003年イギリス

イン・ディス・ワールド

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◆関連作品LINK
ウェルカム・トゥ・サラエボ

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◆My Blog Link
「裸足の1500マイル」


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2 Comments

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これ観たいんです (tak)
2006-12-25 02:01:22
こんばんは。映画を通じて世界を知る感動に出会える度に、”オレ、映画観てきてよかったなぁ”と思います。こういう映画敬遠されがちだけど観るべきですよね。探してみまーす。

マイケル・ウィンターボトム監督作は「ウェルカム・トゥ・サラエボ」を観たことがあります。これを観て、旧ユーゴで何が起っているのか、わずかですがやっと知ることができた気がします。目を背けたくなるような現実(おそらくカットされたであろうニュースフィルム)が多々出てきますが、”現実を世界に知らしめなければならない”という監督の思いが感じられました。サラエボが世界一の地獄になったらオレはコンサートをするよ」と言っていた男が、丘の上で一人チェロを弾くラストシーンは忘れられません。
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この映画は・・・ (Bono)
2006-12-26 01:48:42
takさま
これは、観て損はないというか、今観ておかなければいけない映画なんじゃないかと思いますよ。

そんな意味では、次に紹介した「裸足の1500マイル」も中々のものです。
ちょっと "実際はこんなものじゃないだろう" なんてところもありますが・・・。
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