Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

ヴィレッジ

2008-09-07 01:22:10 | Cinema
それは単なる『迷信』なのか?  それとも、神の『警告』なのか? 
その「地上の楽園」は、奇妙な「掟」に縛られていた・・・・。
一、その森に入ってはならない。
ニ、不吉な赤い色を封印せよ。
三、警告の鐘に注意せよ。


1897年、ペンシルヴェニア州。深い森に囲まれ、外の世界から完全に孤立したひとつの小さな村があった。村人は大きな家族のように強い絆で結ばれ、ユートピアのような理想の共同体を築いている。この村には昔から奇妙な3つの掟が存在し、人々はそれを忠実に守ってきた。しかし、掟を破るとどうなるかは、誰も知らなかった。そんなある日、盲目の少女アイヴィーの恋人ルシアスが友人ノアに刺され、大ケガを負ってしまう。アイヴィーはルシアスの命を救うため、薬を手に入れようと村の外に出ることを決意。そして、彼女が掟を破って森に足を踏み入れることを許した父エドワードから、恐ろしい真実が語られるのだった。

      

『シックス・センス』で衝撃的なデビューを飾った、マイケル・ナイト・シャマラン監督の第4作目は、森の奥の閉鎖的な村を舞台に描くスリラー。
『シックス・センス』で先の読めない展開と、ラストの大どんでん返しに驚愕したのは何年前なのでしょう(笑)。シャマラン・マジックにハマり、期待して観た二作目『アンブレイカブル』。ミステリアスなスケールの大きいテーマに迫った三作目『サイン』・・・。新作が公開される度、一作目の衝撃を求めて観てみるのですが、新作を出すごとに期待はずれの内容にがっかり・・・。プロットは全て良いのですが・・・。
さて、この三作目はどうなのでしょうか・・・。またもやキャッチコピーに惑わされ観てしまいました。シャマラン作品は、キャッチコピーと予告は凄いのです(笑)。観る側の心理を突いているというのでしょうか(笑)。

この作品も「閉ざされた森の中の小さな村」の古くからの掟の話です。何か ”森”というと思い出されるのが「ブレアウィッチ・プロジェクト」。あの森は怖かったですね。今回はそんな予感が・・。うん、今回もプロットは良し(笑)。映像も素晴らしく、赤い色が無い映像でこれだけインパクトのある綺麗な風景は、今まで観たことがありません。今回は正解かも・・・。
しかし、観終わって「え?」(笑)。
「嵐が丘」をエッセンスにしたストーリーの構成は良く出来ています。そして、確かに「超自然現象への拘り」「一瞬も見逃せない複線」「予測不可能なクライマックス」と、『シックス・センス』同様、監督が仕掛けるマジックは健在でした。
しかし、その全てが、なんと笑いになってしまいました。

   

クライマックスに起こる驚愕の「真実」・・・。確かに驚愕ですけどね。
ウィリアム・ハート、エイドリアン・ブロディ、ホアキン・フェニックス、シガニー・ウィーバー等、豪華キャストを使い、これだけの作品なのかと、今回も幻滅した次第です。唯一、ロン・ハワードの娘、ブライス・ダグラス・ハワードが光っていただけか・・・。
これがシャマランではなく、他の監督の作品なら素晴らしいと思えるのでしょうが・・・。
またしても、キャッチ・コピーにやられてしまいました(笑)。
今回は個人的ではありますが、かなり酷評してしまいました。しかし、シャマラン監督の力量はこんなものではないはずだと思います。次回作に期待したいです。

追記というか疑問・・・ここからはネタばれになりますので伏字にいたします。未見の方は読まないでください。
アイヴィーが森を出て高い塀を乗り越えたとき保安局の男に遭遇するのですが、この物語の時代設定って1890年代でしたよね。あまりにも車が新しすぎると思いませんでしたか?・・というより、この時代車ってあったのでしょうか・・(謎)。塀を乗り越えた時点で1800年代から現代へタイムスリップしたのでしょうか。・・・疑問です(笑)。

■「ヴィレッジ」関連映像
The Village - Trailer

The Village - Final Theatrical Trailer #3



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【ヴィレッジ(The Village)】
監督/ マイケル・ナイト・シャマラン
出演/ ホアキン・フェニックス エイドリアン・ブロディ ブライス・ダラス・ハワード
2004年アメリカ作品

ヴィレッジ

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