ギフト

ジョージア州の小さな町で起こった残忍な殺人事件。ショッキングな事件はその町全体を揺り動かした。　全ての人間が疑わしい。迷宮入りを恐れた保安官は、占い師アニーの ”不思議な力” を頼ることにした・・・。

『死霊のはらわた』 のサム・ライミが描く超能力モノの作品。
人の運命を幻視する ”超感覚（ギフト）” を与えられた未亡人アニーが、「名士の娘失踪事件」に挑むという筋書きなのですが、内容、展開、そして映像と、全て久々のヒットという感じでした。
前回の 『シンプル・プラン』 でコケまくっていたので（原作は物凄く面白かったのですが・・・）、今回も肩スカシかな？なんて思っていたのですが、これは ◎（二重丸）でした。この作品の後、あの大ヒット作品『スパイダーマン』シリーズを撮ることになるのです。しかし、駆ると映画の監督として有名なライミが「スパイダーマン」を撮るとは思いも由りませんでした。　しかも3作ともなんですから（笑）。

　　　　

さて、この『ギフト』ですが、キャストが凄く豪華です。『エリザベス』のケイト・ブランシェット、キアヌ・リーブス、ヒラリー・スワンク、ジョヴァンニ・リビシ、そしてケイティ・ホームズといった面々。特に面白い設定だったのが、いままで「いい人」「ヒーロー」役の多かったキアヌ・リーブスが暴力夫に扮したことですね。
ビジュアル面やストーリーもしっかりしていて、ケイト・ブランシェット扮するアニーが見る幻視シーンなどは、悲惨な場面をそのままビジュアル化せず、寸止めで映し出す・・といった手法がとられていて、より恐怖感を感じることができました。その他でも、舞台背景といい、人物像といい、なかなか凝ってて面白かったです。
超能力モノに加え、ドメスティック・ヴァイオレンスの問題や性的虐待、家族問題など現代の身近な問題を絡めて描いている　ところも良いですね。
この作品はどちらかというと、サスペンス・ホラー色の強いヒューマン・ドラマという感じではないかと思います。案外さらっと観れる映画ですね。

尚、この作品の脚本は、ビリー・ボブ・ソーントンが無名時代に執筆したものとのこと。この情報は意外でした。

■「ギフト」関連映像
The Gift (2000) Trailer


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【ギフト (THE GIFT)】　
監督/ サム・ライミ　
出演/ ケイト・ブランシェット　キアヌ・リーブス　ヒラリー・スワンク　
2001年アメリカ作品

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