Strange Daze

映画、洋楽、JAZZがなにより好き!
そして最近メタボ対策でちょっぴりカラダ動かしてます(笑)。

カンパニーマン

2009-03-23 00:56:19 | Cinema
今度の迷路は記憶の中      
「CUBE」の異常天才、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督が仕掛ける5700秒の記憶の迷路。 
平凡な男の記憶の中に仕掛けられた巨大な陰謀の迷路…果たしてアナタは、この迷路を生き延びることができるのか!?   

近未来のアメリカ。 その郊外に妻と暮らす平凡なサラリーマンが、刺激を求めて産業スパイに転身。 彼はスリルとサスペンスに興奮を覚え、そうありたいと望んだ自分に変身し、自身を取り戻す。 しかし、次第に強烈な頭痛と凄まじい映像のフラッシュバックに襲われるようになっていく。 記憶は混濁、そして精神的混乱をきたしてしまう。 「自分は何者か?どこに向かっているのか…?」 彼は知らず知らずのうちに、出口の見えない記憶の迷路に迷い込んでゆく…



2003年公開、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の『CUBE』に続く長編第2弾作品です。当時某映画誌では、あまりいい評価はされてなかったのですが、私個人的には、かなり面白かった作品です。
研ぎ澄まされた斬新な映像と、先の読めないサスペンス。極限状況に追い込まれた人間たちが浮かび上がらせる邪悪な本質と、それをむき出しにした息詰まる心理戦を独特なタッチで描いた『CUBE』は本当に素晴らしい作品でした。 そして5年の沈黙を破り、ついに公開された『カンパニーマン』。 現代は『Cypher』なのですが、これは最初につけようとしたタイトルが既に他の作品に付けられていたということでこちらを名付けたということです。

         

本作は前作『CUBE』の最後まで結末の解らない展開とは違い、途中で解けてしまうのですが、ナタリらしい、捻りの利いた作品です。
物語の舞台は、近未来のアメリカ。 同じ時期に公開されたスピルバーグの 『マイノリティ・リポート』と同様、人々は隅々まで管理されているのです。そう考えると、なんか来るべき未来は明るい未来じゃなさそう…(苦笑)。
その近未来のアメリカで、平凡な毎日を送る普通のサラリーマンが、別人になりすまし、産業スパイを展開するというスリリングなストーリー。
この作品、内容もさることながら、映像もまた凄いです。『CUBE』の映像も展開に合わせて色彩にかなり力を入れていたんですが、この新作でも色彩のマジックは巧妙です。 ストーリーが進むにつれ、色彩が豊かになってくるのです。そして、デザインも『CUBE』と同様、細部に渡って拘りを見せています。本当にこの監督は凄いですよ。

   

物語の内容はあまり深く説明すると、ネタばれになってしまいますので、多くは語れません。 ハリウッド大作のような派手さはないですが、ストーリー展開やデティールの細部への拘りは物凄いです。 前作『CUBE』や『ガタカ』にハマった方なら、文句なしの作品になるのではないでしょうか。 
私は好きです。

--「カンパニーマン」関連映像--

Cypher


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【カンパニー・マン (CYPHER)】
監督/ ヴィンチェンゾ・ナタリ 
出演/ ジェレミー・ノーザム ルーシー・リュー 
2002年アメリカ作品

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