ブルーノート・ニューヨーク、フジ・ロック・フェスティヴァルでも聴衆を大熱狂させた、ジャズのフィールドを超えた人気を博すピアニスト上原ひろみの待望の新作は、ピアノ・トリオによる衝撃の交響詩!
SPAIRAL...渦巻き...螺旋...ぐるぐる...。どうも私はこの "SPAIRAL" という言葉に魅力を感じるようです。"人生は螺旋階段のよう・・"。どこかのバンドが昔そう歌っていましたっけ。なにか、こう...入り込んだら抜け出せれないような...でも妙に魅力を感じてしまう...SPIRAL。
前作「ブレイン」から1年半を経てリリースされた新作『SPIRAL』。このアルバムも渦の中へ引きずり込まれていく...そんな印象を受け、思わず手にとってしまいました。
「忘れようと思っても、忘れた頃に戻ってきたりする。変わろうと思っても、変わらない自分がいたりする。人生はそういった塩の満ち引きやぐるぐる行ったり来たりを繰り返して、進んでいくのかもしれない・・・・」上原ひろみもライナーノーツでこう語っています。
このアルバムを初めて聴いてみて、正直衝撃を憶えました。「上原ひろみというアーティストは、こんなに凄いのか!」特にこのタイトル曲 "SPAILAL" の第一音からもの凄い緊張感を味わえます。それは、ビル・エバンスの名盤「Waltz for Debby」の1曲目、"My Foolish Haert" を初めて聴いたときの衝撃と同じ感触でした。
1979年浜松市に生まれ、17歳でチック・コリアと共演。20歳で渡米し、バークレー音楽院在学中に1st.アルバムをリリース。これが20万枚近いセールスを記録。彼女の登場をシンデレラストーリーのように報じるメディアが多いそうですが、バークレー時代の彼女は、「努力と根性と気合」の学生だったそうです。このアルバムからもその三文字が滲み出てきているんですよね。
最初の一音、これほどまでに背筋が凍る思いをしたのは本当にエバンス以来でした。曲はそんなピアノに導かれるように幻想的なベースラインが響き、緊張感がより一層高まってゆく....。一気に上原ワールドに引き込まれてきています。今回上原がテーマにしたのが、「トリオで演奏する音で、オーケストラのような音楽を作りたい」。 その言葉どおり、たった3人で壮大な世界を聴かせてくれるアルバムに仕上がっています。続く2曲目の "Music For Three-Piece-Orchestra" は、正に3人が創り出した壮大な組曲。自身が見て感銘を受けた名前無き絵画をそのままイメージした "古城、川のほとり、深い森の中" 恩師ジャマルに捧げた "Love and Laughter" など非常にクォリティの高い作品です。もう何度聴きなおしたことか。JAZZ誌「スイング・ジャーナル」でも "スケールアップしたピアノ表現に恐ろしささえ感じた" と絶賛されているほど。
この上原ひろみというピアニスト、彼女はほんとうに凄い。もし、環境が許されるのなら、大音響で聴いてみたいアルバムです。
もの凄いアーティストにめぐり逢えた...。久しぶりにハマりそうです。ってもうハマっています(笑)。
■「上原ひろみ」関連映像
love and laughter
old castle, by the river, in the middle of a forest
**********************************************************************
【SPIRAL / 上原ひろみ】
1. スパイラル
―ミュージック・フォー・スリー・ピース・オーケストラー
2. オープン・ドア/チューニング/プロローグ
3. デジャヴ
4. リヴァース
5. エッジ
6. 古城、川のほとり、深い森の中
7. ラヴ・アンド・ラフター
8. リターン・オブ・カンフー・ワールド・チャンピオン
9. ビッグ・チル
上原ひろみ(p,keys)
トニー・グレイ(b)
マーティン・ヴァリホラ(ds)
2005年5月ナッシュビルにて
SPAIRAL...渦巻き...螺旋...ぐるぐる...。どうも私はこの "SPAIRAL" という言葉に魅力を感じるようです。"人生は螺旋階段のよう・・"。どこかのバンドが昔そう歌っていましたっけ。なにか、こう...入り込んだら抜け出せれないような...でも妙に魅力を感じてしまう...SPIRAL。
前作「ブレイン」から1年半を経てリリースされた新作『SPIRAL』。このアルバムも渦の中へ引きずり込まれていく...そんな印象を受け、思わず手にとってしまいました。
「忘れようと思っても、忘れた頃に戻ってきたりする。変わろうと思っても、変わらない自分がいたりする。人生はそういった塩の満ち引きやぐるぐる行ったり来たりを繰り返して、進んでいくのかもしれない・・・・」上原ひろみもライナーノーツでこう語っています。
このアルバムを初めて聴いてみて、正直衝撃を憶えました。「上原ひろみというアーティストは、こんなに凄いのか!」特にこのタイトル曲 "SPAILAL" の第一音からもの凄い緊張感を味わえます。それは、ビル・エバンスの名盤「Waltz for Debby」の1曲目、"My Foolish Haert" を初めて聴いたときの衝撃と同じ感触でした。
1979年浜松市に生まれ、17歳でチック・コリアと共演。20歳で渡米し、バークレー音楽院在学中に1st.アルバムをリリース。これが20万枚近いセールスを記録。彼女の登場をシンデレラストーリーのように報じるメディアが多いそうですが、バークレー時代の彼女は、「努力と根性と気合」の学生だったそうです。このアルバムからもその三文字が滲み出てきているんですよね。
最初の一音、これほどまでに背筋が凍る思いをしたのは本当にエバンス以来でした。曲はそんなピアノに導かれるように幻想的なベースラインが響き、緊張感がより一層高まってゆく....。一気に上原ワールドに引き込まれてきています。今回上原がテーマにしたのが、「トリオで演奏する音で、オーケストラのような音楽を作りたい」。 その言葉どおり、たった3人で壮大な世界を聴かせてくれるアルバムに仕上がっています。続く2曲目の "Music For Three-Piece-Orchestra" は、正に3人が創り出した壮大な組曲。自身が見て感銘を受けた名前無き絵画をそのままイメージした "古城、川のほとり、深い森の中" 恩師ジャマルに捧げた "Love and Laughter" など非常にクォリティの高い作品です。もう何度聴きなおしたことか。JAZZ誌「スイング・ジャーナル」でも "スケールアップしたピアノ表現に恐ろしささえ感じた" と絶賛されているほど。
この上原ひろみというピアニスト、彼女はほんとうに凄い。もし、環境が許されるのなら、大音響で聴いてみたいアルバムです。
もの凄いアーティストにめぐり逢えた...。久しぶりにハマりそうです。ってもうハマっています(笑)。
■「上原ひろみ」関連映像
love and laughter
old castle, by the river, in the middle of a forest
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【SPIRAL / 上原ひろみ】
1. スパイラル
―ミュージック・フォー・スリー・ピース・オーケストラー
2. オープン・ドア/チューニング/プロローグ
3. デジャヴ
4. リヴァース
5. エッジ
6. 古城、川のほとり、深い森の中
7. ラヴ・アンド・ラフター
8. リターン・オブ・カンフー・ワールド・チャンピオン
9. ビッグ・チル
上原ひろみ(p,keys)
トニー・グレイ(b)
マーティン・ヴァリホラ(ds)
2005年5月ナッシュビルにて
上原ひろみの記事がでていたので拝見させていただきました。
今回もひろみワールド炸裂なのですが、
やはりファーストアルバムが一番好きです。
今回のアルバムでは1曲目の「スパイラル」が
一番好きです。
あと、「リターン・オブ・・・・」が楽しいですね。
ライブだと、もっとかっこよくなるかも。
でもって、レス遅くなってごめんなさい。
上原ひろみって本当に凄いですね。
「SPIRAL」の特典にLIVE映像が入っていましたので
観てみたのですが、あまりの凄さに圧倒されっぱなしでした。
以前なにかのレビューで読んだ、共演したミュージシャンが「Hiromiには殺される」という意味、解りましたよ(笑)。
早速残り2枚、Getしてしまいました。
たいら様ご推薦の1st.、じっくり聴き込みたいと思います。