介護福祉は現場から 2007.02.22-2011.01.25

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Social work and horticultural therapy

2008-07-20 02:08:32 | 園芸ケア
【演習第14講】
日付が変わって
昨日7月19日15:00~17:00は、大学院修士2年生の演習。(第14講)

前回の演習で、Qさんから提出された34ページにわたる園芸療法の報告書。(写真)
3ヶ月、12週間、延36回にわたって、3グループ14人を対象に行った園芸療法の記録です。

私は、この記録は、演習の時間に毎回報告を受けていましたから内容はすでに知っているつもりでしたが、改めて読んでみると、この記録の内容が豊富なのでこれを体系化することだけでも修士論文の骨格はできるのでは、と思いました。

昨日の演習では、
さらに、グループホームのスタッフがこのプログラムに参加してどのように変化したか、アンケート結果を簡単にまとめた資料をもらいました。

昨日の午後、
報告書が、毎回の記録という形式になっているのを、14人の園芸療法の参加者ごとに作り直したらどうなるのか、と思い立って、糊・はさみ・コピーの3点セットで2時間近く作業をして、演習が始まるまでに出来上がりました。
これで、14人の参加者が、それぞれどのように変化していったかのドキュメントになったわけです。

このあと、
・先行研究・参考文献に関する情報交換
・日本の社会福祉・介護福祉専門職についての特色と問題点
を話し合いました。

【社会福祉と園芸療法・・タイトルの仮訳】
日本語による検索で、3件の発見があったというので、そのうち、フルテキストが入手できた論文を読みました。かねてからの「社会福祉(援助技術)から見た園芸療法」についての納得できる先行研究は極めて少ないことを実感しました。

今、夜更けに書いているのは、
さっき、寝ようとしてなかなか寝つけないまま・・・
Googleの検索で
dementia × social work × horticultural therapy
でやってみることを急に思いつき、

Therapeutic Gardens - Horticulture and Healing
という興味ある論文を見つけたからです。

【ソーシャルワークと園芸療法の共生的関係】
この著者 Tracy Green Mintz
は、
ロサンゼルスで勤務する高齢者ケア専門のソーシャルワーカーです。
A4 で3枚余りの論文(2005年)ですが、
social ecologyの視点をソーシャルワークに応用した有名なGermain&Bloom,1999の教科書を引いて、
The symbiotic relationship between social work and horiticultural therapy is easy to grasp.
とまでいっています。

具体的な事例を挙げて、ソーシャルワークが多職種の専門職と園芸療法を遂行する上でいかに重要な役割を持っているかを説いています。
*英語は平明なので、イギリスに研修経験のあるQさんには容易に理解できるでしょう。

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