キラキラ

毎日の生活を写真と共に綴っていきます。

ETV特集 よみがえる戦場の記憶

2010-11-03 10:34:01 | Weblog
日曜日何気なくチャンネルを回していると、ETV特集という

番組が放映されていました。

副題に 『新発見 沖縄戦600本のフィルム』 とありました。

見ていて、とても辛かったです。今も涙が滲んできます。


第318回 6月27日(日)に放映された再放送になります。

そして、さすが 『NHK』 と思いました。

アメリカで、沖縄戦の600本のフィルムが見つかったようです。

その中には、とても残酷なものもありました。



死んだ日本兵の足をピストルで撃ち抜く、その足がとび上がる

死んだ日本兵を引きずっているが、その内臓が見えている。

その扱いが、とてもぞんざいでした。

そんな!!!と思ってしまいました。



10時からの再放送なので、その前はとても眠かったのですが

眠気なんか、吹っ飛んでしまいました。







(ガマから逃れてきた人たち、高齢の方もおられます。)









どうも、新しく沖縄戦のフィルムが見つかったようです。

600本あって、時間にすると80時間との解説もありました。








写真:読谷村・1945年4月2日 米軍上陸直後に撮影

(写真左:伊波トミさん、“集団自決”から逃れる為に隠れていた

ガマ(壕)から出てきた直後に撮影された。















その中の 包帯を巻いた戦争孤児のところでは、何とも言えない気持ちに

なりました。











この写真の下には、こんな説明もありました。





包帯を巻いた少女・・・

今回の取材で戦争孤児の、ひとりの女性である事が解った。

その女性は、孤児院で名前をつけられ、今、自分の本当の名前を探し続けている。

(1945年6~7月ころ 沖縄市の野戦病院で撮影)








解説の通り

この方は、孤児院の先生に名前を付けてもらったとか。

そして、その時年齢も分からなかったようです。

それから、ある方にもらわれたのですが、その後また違う家に何回かもらわれて

いったよです。最後は、大きな農家にもらわれていきました。

でも、小さい頃から豚の餌を与える仕事をさせられて、学校も行けなかったとの

ことです。

本人さんのインタビューでは

「せめて、1年生と2年生だけでも学校に行かせてほしかった」

と言っておられました。

この方の今までの人生を考えると、とても辛かったです。

「生きていてよかったと思えない。」

というお話もされていました。


でも、最後には、お孫さんも連れて、その昔の孤児院の先生とも面会

されていました。

その笑顔を見て、何故かホッとしました。

この現実に、私は納得できませんが。(本人さんもそうだと思いますが・・・。)

でも、でも 生きていくには それを受け入れていくしかありません。
 
今日は、水曜日ですが、ずうーっと、あの番組を引きずって生活しています。


そして、何故か泣けて、泣けて仕方ありませんでした。


いつか 『もはや、戦後ではない。』 という 新聞記事もありましたが

戦後は、いつの時も戦後なんです!!



この女性のこれからに 幸多かれ と切に願いました。













以下は、NHKのETV特集のHPの解説からお借りしました。







(ETVとは、どういう意味なのでしょうね。)







65年前、住民を巻き込んだ激しい地上戦が戦われた沖縄。その戦場を記録した600本の

新たなフィルムが見つかった。沖縄県公文書館の調査で、多くのフィルムが米国立公文書館に

眠っている事がわかったのだ。1980年代に沖縄1フィート運動の会や沖縄県公文書館などが

収集した350本のフィルムは、沖縄を記録した映像の一部に過ぎなかったのだ。NHK沖縄放送局は、

3年前から沖縄戦を記録した全てのフィルムの収集を続けてきた。




新たな映像の中には、これまでなかった日本軍の秘密兵器の映像や、“戦争孤児”の学校、そして

多くの沖縄の住民たちの姿が記録されていた。沖縄戦資料の研究を続けてきた琉球大学の

山内栄さんは、フィルムはアメリカ軍が記録や宣伝の為に撮影していたと言う。しかし、戦後65年たった今、映像は、

人々が封印してきた戦場の記憶をよみがえらせようとしている。










(色々な問題提起がされている番組です。)






その瞬間に何が起きていたのか?フィルムに写っている人を探す為に、沖縄各地で上映会を行った。

多くのフィルムが見つかった事は、沖縄で大きな波紋を広げた。 誰にも語れなかった家族の“集団自決”。

名乗り出せなかった“戦争孤児”としての過去。そして戦場での悲劇を乗り越えようとする人々。 フィルムは、

戦場の記憶を呼び起こすとともに、戦後の生きざまをも浮かび上がらせた。沖縄戦を記録した未公開の600本の

フィルムをたどり、写された一人一人の沖縄戦と戦後の人生を見つめる。

(解説や写真は、HPからお借りしました。)










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