旅たび写真缶

小さい旅から大きい旅まで、時にはいい歳して恥ずかしい旅まで、写真旅日記。

新緑の蔦温泉から奥入瀬渓流へ

2016-06-23 | 旅行記

2016年6月8日

昨夜はシッカリ飲んで早く寝たので、早朝4時過ぎには目が覚めた。

さっそく温泉に向かう。

              ≪泉響(せんきょう)の湯≫

誰もいない「泉響の湯」で、ノンビリくつろぐ。

昨日最初に入った「久安の湯」は、今は女性専用の時間だ。

6:00 蔦温泉旅館の裏手にあるという「蔦沼」に、カメラを持って散歩に出かける。

歩きやすい遊歩道を数分歩きブナ林が途切れたとたん、理解しがたい光景が目に入った。

ブナ林の新緑のトンネルを抜ける直前、目の前に緑の壁が立ちふさがった・・・と思ったのは目の錯覚で、沼の対岸の林と水面に映った逆さの林。

鏡のようにさざ波ひとつ立たない水面に、あまりにもクッキリと景色が映っているので、最初は何事が起っているのか分からなかった。

                  ≪蔦沼≫

沼の畔に出て空が見えたところで、「ああ~、鏡池の原理だ」と気づいた。

JR東日本のポスターなどで有名な場所なのだそうで、次々と重装備のカメラを持った人がやってくる。

私と入れ替わりに宿に戻った方は、朝4時から三脚を据えていたらしい。日の出の時に、対岸の上の方から朝日に染まるのが素晴らしいのだそうだ。

マッタク知りませんでした。勉強不足です。そのころ私は温泉に入っていました。

ただ、今日は残念ながら朝日が出なかったそうで・・・内心「ホッ」・・・・。

別な方からは、鏡のように映るのは風の無い早朝だけだと教えられた。

7:00 宿に戻って朝食。

9:00 少し部屋でノンビリした後、蔦温泉旅館をチェックアウト。再び蔦沼に向かう。

「沼巡りの小径」を歩く。

蔦沼の水面の映り込みは、この時間はやはりボンヤリしていた。さざ波だけでなく雨もポツリポツリ。

蔦沼を後にして、沼巡りの周回コースをたどり新緑のブナ林の中を歩く。鳥もさえずり気持ちがいい。

                     ≪鏡沼≫

                      ≪月沼≫

                      ≪長沼≫

長沼からは、「沼巡りの小径」をはずれて、野鳥観察コースに入った。

突然道が狭くなり、やや心細い。誰も歩いていない。

心配になって、リュックから「熊除けのベル」を出す。

十和田近辺ではここ一か月の間に、三人ほどの人が熊の犠牲になっている。

しかし、「野鳥観察コース」で熊除けベルを鳴らしながら歩くのは「如何なものか?」と思い、遠慮がちに時々手で振って鳴らした。

野鳥に気を取られ、上ばかり見て歩いているうちに、どこかで道を間違ったらしい。

狭かった道がさらに細くなり、ついに消えてしまった。

戻るかどうか迷ったが、林の先に屋根らしいものが見え隠れしているので、強引に藪漕ぎして進んだ。

10:50 藪を出たら、昨夜泊まった部屋の下に出た。

12:03 青森発十和田湖行きのJRバスに乗って、昨日歩き残した「奥入瀬渓流」に向かう。2日間乗り放題の「青森・八戸・十和田フリーきっぷ」を買ってあるので、なかなか便利だ。

12:27 石ヶ戸のバス停に到着。売店でおにぎりを買って昼食。

この後は、昨日と逆向きに奥入瀬渓流を歩く。

                  ≪奥入瀬渓流≫

「石ヶ戸」から「阿修羅の流れ」まで歩き、昨日の歩き残し分を終了。

しばらく前から降り出した雨も強くなってきた。馬門岩からバスに乗りたかったが時間が合わず、傘を差して石ヶ戸まで歩いて戻る。

石ヶ戸→焼山→八戸とJRバスを乗り継ぎ、八戸駅からは東北新幹線で帰宅。



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