That's the answer!

いろいろ心境の変化がありまして、ブログ内容を変更しました。ご了承ください。

君といた未来のために

2014-05-06 17:51:12 | 過去ドラマ等等
最近、仲間由紀恵さんに再熱してまして、
彼女出演ドラマから見返そうというはこびになりました。



そのなかで選んだのが、『君といた未来のために』です。


土9黄金期のドラマで、リアルタイムで見たときから面白かった記憶があります。

たしか同クールには『ケイゾク』『救命病棟24時』がありましたね。

でも、覚えてるのは設定ぐらいで、とんと記憶が薄れていたので、
これは見返そう、と思い見返しました。

主なあらすじ(Wikipediaより抜粋)
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人生をやり直したいと思っていた大学生・堀上篤志は
1999年の12月31日の夜2000年を迎えようとしたその瞬間、
謎の流星群の襲来と共に心臓がとまり、
気づけば1995年12月23日の時点に戻ってしまっていた。
不可思議な現象に戸惑いつつも人生をやり直すチャンスが得られたことに喜び、
違う人生を歩みだす篤志。
しかし今度もまた2000年を迎える瞬間になると1995年12月23日に戻ってしまった。
そしてまたその次も…。

そうして同じ時間を繰り返し生きるうちに、
キャバクラ嬢の室井蒔、そして大学教授の黛裕介の二人も
篤志と同じように2000年を迎えられずに人生を繰り返していることがわかる。
この時間のリフレインから逃れるため篤志は2000年を迎えられる方法を探っていくが…。

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※以下は超超ネタバレです。




見返して思ったのは、

決して子供だましな内容じゃないな

ということです。

原案が小説(『リプレイ』)ということもあって、
根幹の設定がちゃんとしてます。

原案の方は読んだことがないので、後で手配して読むつもりですが、
多分ドラマの方が出来がいい気がする…。

それぐらい設定がドラマ用に色々追加されてて、見応えがあったなー。

このドラマでまず分かったのは、人間ってのは決して一面的なものではないのだな、ということ。

嫌な奴だと思っていた人が実は哀しみを抱えていたり、
明るい人間だと思ってた奴が、実は苦しんでいたり…。

主人公は、自分の人生が上手くいかないことに苛立って、
自分を認めてくれない父親(内藤剛志さん)ともうまくいかず、
人生をやり直したいと思っていました。

でも、それは主人公だけではなかった。

同じループ仲間?の蒔や黛はもちろん、
父親も実は悩んでいたし、もしできるならあの瞬間からやり直したいと思ってた。

人間というのは、誰しも皆他人には見せない影の部分があるんだ、というのが
まず感じましたし、その影の部分を誰かにさらけ出せたとき、
人は成長することができるんだな、とも思いました。

そして、どんなに人生を繰り返すことになっても、変わらないものもあるということも。
具体的に言うと、父親の篤志への引け目とか親心とか、
由佳(遠藤久美子ちゃん)のひたむきな篤志への思いとかね。




人生ループの世界に巻き込まれた3人、
篤志(堂本剛くん)、蒔(仲間由紀恵さん)、黛(佐野史郎さん)の人生を
それぞれ振り返って見ましょうか。

見終わったあとちょっと混乱して、まとめちゃったんですよ(笑)



(篤志)
一度目の人生
社員採用に落ちて人生いきづまり気味。父親ともあまりうまくいってない。
親友を自殺で亡くす。人生をやり直したいと思っている。

二度目の人生
記憶を生かして流行の先取りをして金と名誉を手に入れる。
しかし、由佳や父親と心がすれ違い、周りの人間を傷つけ、親友も再び自殺させてしまう。
そして失脚し、追われる身に。すべてを失う。

(黛とはこの時点で接触するが、同じ境遇だとはまだ知らない)
三度目の人生
「二度目の人生」を反省し、平凡に幸せに過ごすことを選ぶ。
親友の自殺の原因が、彼が幼いころに育った孤児院の資金繰り関連のことだと知り、
その問題を解決し、自殺回避。
父親が「母の死」を悔やんでいたと知り、父親とも和解する。
自分以外に人生のループの世界にハマった人間が2人いると知る。

四度目の人生
生きる意味を見失いかけるが、夢で母親と会話し立ち直る。
「ゲーム」に参加したふりをして黛の罪を暴き刑務所に押し込め、親友の自殺回避。
蒔と共に漁村で静かに暮らす。

五度目の人生
1997年に戻ってくる。ループの記憶が戻っていない蒔と黛の過去、
そして二人が自分と同じように「人生をやり直したい」と思っていたことを知る。
記憶が戻った蒔を救う。その後、自殺したと思っていた母が生きていることを知り、
彼女が入院している病院へと向かう。そのとき崖から転落し、
意識不明の重体のままあの瞬間を迎える。

六度目の人生
心臓が止まる瞬間に記憶が戻ってくる。
最初の人生のあの日、『忘れ物の森』を見にきたのが
自分の他に蒔と黛がいた映像を「夢の中」で見る。

七度目の人生
記憶が戻らぬまま、黛の下で父親と共に『未来党』ボランティアで働く。
途中で記憶が戻る。黛の策略で父親と関係が崩壊しかけるがぎりぎりで踏みとどまり和解。
母の脳が損傷し、自分たちのことも分からないようになってしまったと知る。
蒔と共にループから抜け出す方法を探り、
「1999年の大晦日」「忘れ物の森」
「あの日映画館にいた人間たちが」「この人生ループから抜け出したいと願う」
ことで、ループから抜け出せると考える。
そして、母が自分たち3人以外にあの場にいたことを知る。
心臓が止まりかけた瞬間、父親が来て母の大願成就。
ループから抜け出す。


(蒔)
一度目の人生
恋人のためにキャバクラで働く。
今のままではだめだと思い、人生をやり直したいと強く願う。

二度目の人生
夢だった保母さんになる。
三度目の人生
流行を先取りし、キャミソールを流行らせる。
平和に恋人と暮らしていきたいと思っていたが、黛に恋人を殺される。
その際篤志とも出会い、自分のほかに2人の人間がループの世界にいることを知る。
そして、篤志に密かに思いを寄せるようになる。
篤志のいきつけの喫茶店「古時計」でアルバイト。

四度目の人生
篤志を探し当て、心の支えになる。
過去について聞かれるが口ごもる。

五度目の人生
記憶が戻らないまま恋人と過ごしていた。
身体を売る商売に堕ちかけた瞬間、ループの記憶が戻り、恋人を殺してしまう。
篤志に連れられ自首。服役する。

六度目の人生
不明
七度目の人生
1999年に戻ってくる。篤志の記憶が戻っていないこと、黛が何かを企んでいることを察知。
篤志の記憶が戻ってからは、彼と共にループから抜け出す方法を探る。
ループから抜け出したあと、篤志と由佳から身を引くように田舎へと帰る。


(黛)
一度目の人生
やりたい研究と現実とのギャップが埋まらず大学を辞める。
人生をやり直したいと願う。

二度目の人生
過去の記憶を利用しのしあがってゆく篤志が、
自分と同じ境遇にあると気づく。
そして、人の人生を弄ぶゲームを思いつく。

三度目の人生
篤志や蒔の周りの人間に危害を加え、ゲーム感覚で人の心や人生を弄ぶ。
四度目の人生
篤志と共に「ゲーム」を楽しむが、篤志の罠に嵌められ刑務所に入れられる。
獄中で発狂し自殺。

五度目の人生
記憶戻らず。
六度目の人生
不明
七度目の人生
篤志や蒔の記憶が戻っていないことを利用し、
篤志と篤志の父親が憎みあうように心を操る。
篤志の母がループ解決の鍵だといち早く気づきそれを阻止しようとするが失敗。






いやー…色んな人生があるものです。


物事には様々なトリガーが絡み合って運命が決まっていくんだなあと、
つくづく思わせてくれるドラマでした。

最終回、再び4人(篤志、蒔、黛、篤志母)の心臓が止まりかけたとき、
父親があの映画館に訪れた。


人生ループの引き金は、篤志母の

「夢が叶わないまま死にたくない」

という強い気持ちにあったわけで。


それでこんだけの不可思議な現象を引き起こすって、
母ちゃんどんだけ超人だよ、超能力者かよ



とかいうツッコミは抜きにしましょう。


篤志母の強い願い=家族3人で『忘れ物の森』を見ること


仕事で忙しくなり、すれ違い気味になった堀上家。
心を病んでいった篤志母の願いが、家族の再生で、

『忘れ物の森』を3人で見れば、
きっとまた元の幸せな家族に戻れる、

そんな願いを心の奥で持っていたんだろうな、と思うと、
篤志母の運命にも、あの最期にもとても切ない気持ちになってしまいました。


死ぬ運命だとは分かっていても、篤志・篤志父・篤志母がやっと家族に戻れた…。

そう考えたら、ほんと切なかったんすよ


それに巻き込まれた黛と蒔はどうなんだ…とも思ったけど、

少なくとも蒔は、後悔ばかりだった人生に終止符をうち、生まれ変わったように浄化されていたし、


黛は、まあ散々人の心を弄んで楽しめたんだから、いいだろって感じ?オイオイ



いやね、4話だったかな…?
篤志が心臓外科医をたくさん集めて、万全の状態で年を越そうとしたとき、
時計の針を2分進めておいて、篤志にぬか喜びをさせた黛。

希望に満ちた数分間は楽しかったかい?
と背後から篤志に呟く黛。
どういうことや…
と信じられない顔で振り返る篤志。


こういうことさぁっ!
ひゃっはっはっはっはあああああ!!!


と満面の笑みで時計を見せる。その瞬間24時…。



もうね、このときね、本気で殺意芽生えました!

あ、こいつ殺す。ぶっ飛ばす。

と、架空のキャラクターに本気で殺意を持ちました。
すっごく久しぶりの感覚でした

それぐらい清々しくうざいキャラだったので、その分ループ解決したときの
抜け殻状態の黛を見ると、どうしても心の片隅で

ざまああああああ(笑)

となったわけで。

でも単なる憎まれキャラではなく、哀れで可哀想な部分もちゃんと描かれていたし、
何より佐野史郎さんが素晴らしかったので、
このドラマの闇の部分を、ちゃんと担っていたなーと今では思います。
見てるときはうぜえうぜえとしか思わなかったけどね!!


で、蒔ちゃんに関しては、ひたすら本当に

なんて可哀想な子なんだ…・゜・(ノДT)・゜・ウエエエン

となりました。

本当に健気なんですよね…。

自分も辛いだろうに、篤志の支えとなって健気に接してるのよ。

もう誰がどう見ても篤志に好意を抱いているのは分かってるけど、
自分の気持ちを決して押し付けたりしない。

それを見ていたら、やっぱりどうしても自分は
由佳ちゃんより蒔に報われてほしいって思っちゃったよねー。

由佳も決して悪い子じゃない、素直で一途で良い子なんだけどなー。


最終回、そっと身を引くように篤志の前から姿を消すときの蒔が
ひたすら寂しそうで悲しそうで。

私、篤志のことが好きだった。

と言ったあと、戸惑う篤志の表情を見て

由佳さんのこと大切にしてる篤志が好きだった。

と言い直す蒔がまた切なくて…。


そこはさもっとわがままになっていいんじゃないの

と、蒔の背中を押してあげたかった。
思いを伝えることすら躊躇うなんてさ…。

由佳が現れて「ちっ邪魔すんなよ」って思わず舌打ちしたよね

すっかり気を遣うモードの蒔。

二人っきりにするためにその場を立ち去る。


篤志が「おい蒔!」と呼んで

振り返ったときの寂しくて切なそうな蒔の顔が、今も脳裏に焼き付いてます。


今度会うときも…

きっと笑顔で会おうね!

ここの蒔の笑顔がさーまた切ないんだよなあ~…はあ。





仲間さんに関しては、リング0の貞子といい、トリックの奈緒子といい、

薄幸キャラこそが彼女の得意技であり真骨頂だと個人的には思っているので、

今放送している朝ドラの役はまさに彼女のためにあるような役だなと思っていたのですが
新境地!とかいってる記事読むと嬉しいことは嬉しいんだけど
「ケッ全然わかってねーな」と思っちゃうよね


貞子より以前にも、これだけ繊細な役をこなせていたのだなあと、
とても興味深かったです。

というか、むしろこのドラマでの演技が、貞子へと繋がり、
ひいては『トリック』の山田奈緒子へと繋がったんじゃないかなあとさえ思うぐらいです。

それぐらい素晴らしかった。




あっもちろん堂本剛くんの演技も良かったです。
彼はどのドラマを見ても演技が安定しています。


内藤剛志さん演じる篤志父とのシーンは、演技と演技のぶつかり合いといった様相で、
素直になれない父と子をよく体現していました。


序盤の未熟な少年っぽさ、
人生を繰り返すことによって大人になっていく過程、
憔悴した表情、そしてすべてを受け入れた決意の顔、

なんか、全てにおいて完成されてたよ。

当時何歳だ?ベテラン役者のような安定感だったなぁ…。



とにかく、もっと多くの人に見てもらいたいドラマだなと思いました!


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