いまさら韓ドラ!

韓国ドラマの感想をネタバレしながら書いています。旧作メイン

善徳女王 第32話

2013年04月12日 | 善徳女王
《あらすじ》

第1の比才は、ポジョンが正解を出した。
花郎にとって、戦場と日常に違いは無い。
戦場で指揮官が気をつけるべきは「常に全体を見ること」
指揮官の油断は、部隊の全滅につながる。

まずポジョンが1勝。
満足げなミシルと、悔しそうなトンマン。

ピダムは、こっそり聞いてしまったソファの言葉が気になって仕方がない。
そこでムンノのところに行くのだが、
「2番目の比才はなんですか?」などと、聞いてしまう。
本当に知りたいことは、他にあるのに……。

第2の比才は、「新羅の元号に込められた3つの意味を調べよ」というもの。
これは花郎が存在する意味と同義でもある。
アルチョン、ユシン、トンマンは一緒に意味を考えて答えを見つけ出そうとする。

一つ目は、兵力増強。二つ目は、新興勢力の育成。
だとしたら、三つ目はそれらを使って為すべき事?
これはムンノが問いかけた、「王の為すべき大業」のことなのか?

ミシルは、答えを知っている。
上大等セジョンも、同じように答えを知っている。
この答えを知っているのは、ミシルとセジョンだけだ。
これはかつて、ミシルが為したある出来事に由来する。
「ポジョンは棄権させねば。誰も、この問いを解いてはなりません。
トンマン王女が解いたとしても、答えを知れば口にできぬはず……」

それは年号を新羅にあらためたチジュン王の遺言でもあり、
セジョンの父が口にした言葉でもあった。
「不可能な夢」
ひとりの王には無理なことかもしれないが、歴代の王に遺言として
伝えてゆけば、けして不可能ではない夢……。

チヌン大帝は、その遺言と夢を伝えるため、国史編纂を命ずる。
拝命したのはムンノの義父コチルブ公であった。
ところが、チンジ王が即位した際、国史をすべて燃やすように命令されたコチルブ公は、
チンジ王の王としての資質に疑問を抱く。
息子とともに捨てられたミシルは、チンジ王廃位を画策し、
コチルブ公をも味方につけて計画を実行した。
義父を尊敬していたムンノも、荷担せずとも、決行を黙認した。

こうしてチンジ王は廃位され、ペクチュンが王となったのだが、
コチルブ公には疑念があった。
ミシルがチヌン大帝を毒殺したという噂だ。
しかし、ミシルの望みは、王妃になることだけ。
王妃にさえなれれば、誠心誠意王に尽くすだろうと言われて、
ミシルの計画を助けてやるのだ。

しかし、ムンノのおかげでマヤ妃が戻り、ミシルの野望は砕かれた。
「ミシル璽主とて、王妃になることだけが望みだったわけではないでしょう?
次の目標を成し遂げましょう。チヌン大帝の遺志を継ぐのです。
チジュン王の夢を、国民に伝えましょう。国史を公開するのです」
そう進言するコチルブ公を、ミシルは拒絶する。
「なぜ、そんなことをしなくてはならないのです?」
自分が王妃なら、王室の権力を強化するために、そうしただろう。
しかし自分は王妃ではない。
もし王妃になれたなら、チジュン王の夢を自分も見るつもりだったのだが。
自分の力にもならぬことをする必要がなぜあるのか?
「国史を公開するなとは言いません。改ざんすれはよいのです。
ふたつの意味だけ、伝えれば良い」
ミシルの言葉に、コチルブ公は激怒する。
「そんなことは、絶対にしてはいけません!」
そしてチヌン大帝の毒殺疑惑を口にするのだった。

ムンノは疑っている。
マヤ妃が出産したその日、コチルブ公はムンノに、王への手紙を託し、ひっそりと死んだ。
まさかミシルが?

そして現在、ミシルはムンノに会っている。
比才の出題意図を探るためだ。
ムンノは、三つ目の意味を知らないと言う。
賢い誰かが調べだしてくれることを祈っていると。
「璽主はご存じなのでしょう?」
「ええ、もちろんです」

国史を調べに来たユシンとアルチョン。
ところがポジョンとソップムが、一足先に国史を読んでいた。
そこへソルォン公が現れて、一勝したのだから先に読ませてやれと言う。
怪訝な顔のユシンとアルチョン。

ソルォンは、この問題を解くな、と息子に言い含めた。

ユシンとアルチョンは、必死に国史を読むのだが、何も見つからない。
先ほどのソルォン公の態度も気になる。
しかも国史の第一刊だけ、印が違う。何かがあやしい……。
この刊は、消失し、新たに書かれたものなのだ。
トンマンが生まれたその日に、コチルブ公から王への手紙が届き、
そのすぐ後に、コチルブ公は死去。
セジョンが上大等になり、新たに編纂した国史だ。
トンマンは、王からコチルブ公の手紙を見せてもらった。
特別な内容ではない、普通の手紙に見えるのだが。

何か秘密がある。
確信したトンマンたちは、コチルブ公について調べることにした。
チヌン大帝の信頼が厚く、仏教を推進した。
武術にも優れ、大帝には常に同行。
文才に恵まれ、国史を編纂。興輪寺で作業をした。
多才で、音楽、芸術を愛し、遊び心もあった人だったらしい。
文字魔法陣が得意で、細筆も上手だったそうだ。

調べるうちに、ミシルとこの問題が深く関係していると思い至るトンマン。
ユシンとアルチョンを伴い、興輪寺へ調査に出かける。

ピダムは、ムンノに実の親について尋ねていた。
王女に仕えるなら、花郎になりたい。
自分は花郎になれる身分なのか?と。

また王も、ムンノに尋ねていた。
問題の三つ目の意味とはなんなのか?
チヌン大帝が死ぬ前に、王に言い残した言葉。
「不可能な夢を見よ」
この言葉の意味を、王自身も考えていたが、彼にはわからない。

ミシルは、「不可能な夢」が何なのか知っている。
だが、隠し通すつもりだ。国史改竄も知られてはならない。

トンマンは、必死で答えのヒントを見つけ出そうとする。
「これは比才の問題です。解くべきは、私です」
ユシンは言うが、トンマンはきっぱりと答える。
「これは私が解かねばなりません。
ムンノ公は、私が新羅について何も知らず、何の資格もないまま、
王になるつもりだと思っている。
そのとおりです。私にはわからない。
王になって何をなすべきか、自分で答えを見つけ出したいのです」

トンマンは、コチルブ公の手紙を見て、
ユシンは、公の手による細筆を見て、ハッと気付く。
手紙は文字魔法陣で書かれている!
最後の文字に隠された言葉は、ソヨプ刀。
そしてそのソヨプ刀には、細筆で刻まれた文字が……。

(つづく)

なかなかよい問題を出す、ムンノですね。
公正な男なので、ズルは一切ありません。
ということは、やっぱりポジョンは優秀なんだ~。

なにしろソルォンとミシルの子だもんね。
本人もプレッシャーの中、相当努力してるでしょう。
たぶんそれを隠れてやるところが彼の美学、だと思う。

比才の問題にかかわって、ムンノの過去がちょっぴり明らかになりました。

この人、チヌン大帝に忠誠を尽くしていた様子なのに、
どうしてミシルのやること、容認したのか疑問だったの。(チンジ王廃位の時ね)
でもわかったよ。
尊敬する義父コチルブ公のためだったんだね。
チヌン大帝の遺志を継ぎそうもない王だったし、許容したんだな。

てか、嫁がおったんかい!

ほったらかして放浪してて、嫁はいったいどうなったんだ、かわいそうに。
チルスクが彼を異常にライバル視する理由はそこか?
嫁の有無か?

で、その尊敬する義父が、ミシルに殺されたんじゃないかと疑って、
そこはゆるせないムンノなのでした。
でもミシルの息子、ピダムが王になるのは運命だと思ってるのよね~。
心境がよくわからん。

「新羅」という元号に隠された3つの意味。
3つ目はおそらく、三国統一ですね。
死んじゃう前にチヌン大帝が言ってたもんね。
でも、それをしようとすると、戦をいっぱいしなくちゃいけなくなって、
貴族階級の勢力が弱まり、王室が強くなってしまう。
それだと、今貴族階級をバックに力を保っているミシルは困っちゃうわけよね。
国史まで改ざんして、3つ目の意味を隠そうとするとは……。
すごい根性だ。

そして、厚顔無恥にこう言うミシルは最強!
「私が王妃なら、公表してもかまわない。それはミシルの力になるから」

この人、自分のことをいっつも「イ ミシル」って言うんだよね。
「このわたくしが」みたいな感じで、「このミシルが」って。
「ナ」つまり「私」とは言わない。
小さい子どもか、自己顕示欲の強そうな女子しか言わない自分呼び。
これだけとってもこの人の性格がわかるというものです。

コチルブ公って多趣味な才人だったんだね。
「見た目と違って……」みたいなことを言われてたけど、
確かに芸事に通じている人って感じではないよね。
堅そうな人だし、ミセンなんかとは正反対の印象。
でも武芸に秀でた人って、感性豊かな人が多いような気もしますが、
どうなんでしょうか?

で、そういう人が最後に王に書いた手紙が、あんな無難なはずはなく、
暗号とかでしょ?と思ったら、その通りで。
細筆とかわざわざ出てきてなんかあんでしょ、と思ったら、
またまたその通りで。
そこら辺は、変に期待を裏切らず、王道展開でうれしい限りです。

その細筆がソヨプ刀に記されていたことには、けっこうびっくり!
あれ、そんな大事な小道具だったのか!
トンマン、虫眼鏡ちゃんと持っててよかったね。
ピダムが捕まったとき、没収されちゃったかと思ってた。

と、ここまで、あ、そうなんだ、あ、そうなんだ、と
謎が解けてきましたが、問題は、その答えを公表するかどうか。

ミシルは絶対隠したいわけよね。
自分の得にはならないから。
国史改竄がばれたらさすがにやばい、と思ってるし。
まぁムンノはそうだろうとわかってるし、実際そうなんだし、
とはいえ証拠も何もないし、いいんですけど。
いつもそうだけど、こういう陰謀とかって、公に問題にならなきゃそれでいい、みたいな感じ。
しっかり証拠をつかまないと勝負できないのね。

トンマンは、自分が王になった目的というか、
王になって果たさなければならない使命を見つけたい、と思ってるので、
公表しちゃうかな?
ミシルに打撃を与えられそうだし。
それとも、何かの取引に使うためにとっておくかな?

答えを知れば、口にできるわけがないってどうしてだろう?
時期尚早だからかな?
トンマンは王女なんだし、言ってもいいじゃん?
ミシルがあんな風に言う理由が、実はちょっとわからないでいます。
なんでだろう。なんで誰も口にできないの?

この比才で勝てば、ユシンとポジョンは1勝ずつだから、
最後の武芸勝負で決着がつく。
比才を有利に運ぶために公表するかな?
わからないなー。

正直、ユシンが風月主になるのもどうかと思うんだよね。
吉良に馬鹿にされた浅野内匠頭みたいな感じじゃん、ユシンって。
田舎侍、というか、頭が固すぎる、というか。
風月主になるには、もうちょっと優雅さが欲しいというか……。
いや、ユシン郎のこと、わたし大好きなんですけど、
大好きだからこそ、いらぬ苦労はしてほしくないとゆーか……。
不器用なんだからさ。

ピダムも自分の出自をききたくてどうしようもない感じになってるし。
花郎になりたいんですって、しつこくムンノに出自をきく言い訳なのか、
本音なのかよくわかんないんですけど、
もしかして無理矢理花郎になっちゃうの?
ミシルの息子だってばらしちゃう?
それともムンノの養子にするの?

箸休めエピソードかと思いきや、比才に関しては波乱含みだ~。

今回驚いたのは、回想シーンでみなさんちゃんと若く見えるということ。
当然同じ役者さんが同じ時期に演じているわけですから、
実年齢は同じじゃないですか。
それでも、ミシルは今よりすごく若く見えるし(髪型のせいだね)
セジョン公ですら、あ!若い!と思ってしまうのだ。
メイクさんはじめ、裏方スタッフもがんばってるなー。
あ、でもムンノはあんまり変わらないな。
白髪増えただけって感じ。若い頃から老けてた印象だもんね。

コチルブ公が死んだ時の演技が大げさすぎて、実はちょっと笑ってしまった。
そんな目をひんむかなくても……。

コチルブ公が考案した、酒令具の話も出てましたね。
これって、チンピョン王が自堕落にお酒飲んで遊んでたとき使ってたやつでしょ。
いっぱい面のあるさいころで、お酒を飲むときの罰ゲームみたいなのが書いてあるんだって。
大笑いして飲む、とか、一気に飲む、とか。
こんなのを見ると、しゃれっ気のあるおじさんだったんだな、という気がしますね。
仲良くなったら楽しそう。
こういう人を尊敬していたムンノって、自分にはないものを求めていたのかもね。



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